西遊記(訳:小野忍)(10) の商品レビュー
読み終わってみて、心…
読み終わってみて、心底西遊記のすごさが身にしみました。ただ妖怪を倒していく話ではなく、綿密な計算によってストーリーが組み立てられていてひどく感動いたしました。
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長い長い西遊記、遂に…
長い長い西遊記、遂に最終巻です。チャレンジしてみてはどうでしょう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
天竺国に入ってからも三大王(辟寒大王・辟暑大王・辟塵大王、犀の妖怪)がでてきたり(第91-92回)、公主に化けた玉兎の妖怪に求婚されたりする(第93-95回)。それで最後の難は寇員外に関するもので、妖怪ではなく人間の盗賊による災難だった(第96-97)。これは寇員外の復活をともなうので、唐太宗の復活と呼応するのだろう。第98回で凌雲渡を無底舟でわたると、玄奘は凡胎を脱し、大雷音寺に入る。そこで真経を得ようとするが、阿難・迦葉に進物を要求される。これも人間的だと思う。第99回で通天河に落ちて九九八十一難がそろった。第100回では唐太宗に経典をわたし、霊鷲山に帰って、みなみな正果を得た。玄奘と悟空は仏になり、八戒は浄壇使者、悟浄は金身羅漢になった。 第一巻刊行から20年、訳者交替から12年かかって完結だという。1998年刊行。すごい仕事だなと思う。
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西遊記全10巻読了。それなりの達成感がある。 猪八戒が「ぼけなす」とか「おたんちん」だったり、妖怪の類いは容赦なく「ぶっ殺し」てよかったり、多少なりとも読み人を選ぶのかな。個人的にはこういう表現も含めて忠実に訳してくれてるんだろうと理解してる。
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おそらく實吉達郎『西遊記動物園』で知ったのだと思う。悟空が最後に会敵するのは月のウサギ。キネを武器に全裸で悟空と渡り合う。あぁ、絵心をくすぐられる! 評判のよい平岩弓枝『西遊記』をひもとく。着衣のようである。實吉先生は間違えているのか。やむなし、中野美代子完訳版(十)に手を出...
おそらく實吉達郎『西遊記動物園』で知ったのだと思う。悟空が最後に会敵するのは月のウサギ。キネを武器に全裸で悟空と渡り合う。あぁ、絵心をくすぐられる! 評判のよい平岩弓枝『西遊記』をひもとく。着衣のようである。實吉先生は間違えているのか。やむなし、中野美代子完訳版(十)に手を出す。 ありました。「妖精はといいますと(中略)着ているものをパッと脱ぎ捨て(中略)杵のような短い棒を手にするなり(中略)悟空に打ちかかってきたのです」 しかし、このページ左側イラストの妖精は着衣である。おぉ、こうなれば何としても不肖の自分が赤い目・白い肌・全裸の妖精を描くしかあるまい。 なお、解説・補 四「構成について」には圧倒される。こと構成に関しては中国四大奇書の随一であろう。
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西遊記 全10巻読了。3年かかりました。いっしょに旅をした気分になります。ラストの大団円は、旅を振り返りつつ、ゆったりとした気持ちで読みました。 再読することがあるかどうかはわかりませんが、一度は頁をめくってみても損のない作品だと思います。
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おわった! 強盗とか、人相手の事件が起こったときも初期の頃と悟空の対応が違っていて、成長したんやなあと分かる。三蔵もうじゃうじゃ言わんくなってきたし、みんなカラッといい奴になっとるので、読んでてもすっきりした気持ちになるよ。 でもかめさんが救われないなあ。 構成の秘密とか、長い...
おわった! 強盗とか、人相手の事件が起こったときも初期の頃と悟空の対応が違っていて、成長したんやなあと分かる。三蔵もうじゃうじゃ言わんくなってきたし、みんなカラッといい奴になっとるので、読んでてもすっきりした気持ちになるよ。 でもかめさんが救われないなあ。 構成の秘密とか、長い解説もちょこちょこ面白かったので、今のうちに他の中野さんの著書読んどこう。
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地獄の沙汰も金次第、とあるが、 仏の世も金次第とのこと。。。^^; また、試練も満願に一つ足りないとのことで、 追加試練って検査、レビューも整っている。 これって、プロマネ教科書だったの??
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簡略本と異なり、今までの艱難がひとつひとつ書かれているし、南無仏もひとつひとつ全て書かれていて、ありがたいというイメージを抱かせるようになっている。
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三蔵法師がめちゃくちゃ善人で旅の途中の困ってる人のふりをした妖怪を助けると必ずその妖怪に食べられそうになる。悟空が活発でけんかっぱやいし、沙悟浄はせこいし猪八戒は食いしん坊でどんくさい。仏教の言葉がたくさん入っているし西遊記という活劇を通して仏教の勉強をしているような感覚で読んで...
三蔵法師がめちゃくちゃ善人で旅の途中の困ってる人のふりをした妖怪を助けると必ずその妖怪に食べられそうになる。悟空が活発でけんかっぱやいし、沙悟浄はせこいし猪八戒は食いしん坊でどんくさい。仏教の言葉がたくさん入っているし西遊記という活劇を通して仏教の勉強をしているような感覚で読んでいた。西遊記からしたら牛魔王なんていう妖怪は一妖怪にしか過ぎないのだけれど、だいたいアニメやらでは牛魔王がラスボス的存在になってる点とのギャップが面白かった。 ボケとオチがどの話でも必ずつくし、物語の展開の仕方が日本のアニメとよく似ている。
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