昭和史の大河を往く(第六集) の商品レビュー
タイトル通り、華族たちがどういう立場にあったかを通じて、戦前戦後期を綴った本。筆者は様々なインタビューや、フィールドワークを経て、この本を書いている。手に取ろうと思ったのは、牧野紳顕についての記載が読みたかったから。木戸幸一、西園寺公望、近衛文麿、牧野紳顕を、代表的な宮廷政治家と...
タイトル通り、華族たちがどういう立場にあったかを通じて、戦前戦後期を綴った本。筆者は様々なインタビューや、フィールドワークを経て、この本を書いている。手に取ろうと思ったのは、牧野紳顕についての記載が読みたかったから。木戸幸一、西園寺公望、近衛文麿、牧野紳顕を、代表的な宮廷政治家と記す中で、牧野に対しては一貫して好意的だったのが印象に残る。
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幕末の書籍を読んでいると、公家と武士が、明治以降に、どのように社会的に位置づけられていくか関心が出てくる。(革命が起こったわけでもないので) この本は、それを整理する上でも重宝。
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昭和の軍人たちがなぜ戦争を求めたかが理解できる一冊。学校で習った歴史のその奥の側面がわかるような気がする。また、近衛の一言で公家の位置づけも良くわかる。
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西園寺公望、近衛文麿、木戸幸一、牧野伸顕らの動きを通して描いた書名通りの内容。東条英機は戦勝による爵位を欲していたのでは、という視点は面白い。サンデー毎日に連載という発表舞台の故、表現など平易だが、その反面、深さには欠ける。また、巻末に参考文献一覧がないのも欠点。華族についてなら...
西園寺公望、近衛文麿、木戸幸一、牧野伸顕らの動きを通して描いた書名通りの内容。東条英機は戦勝による爵位を欲していたのでは、という視点は面白い。サンデー毎日に連載という発表舞台の故、表現など平易だが、その反面、深さには欠ける。また、巻末に参考文献一覧がないのも欠点。華族についてなら硬軟ともに浅見雅男の著作が格段に上。
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