ミレニアム1(下) の商品レビュー

スティーグラーソン【著】,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利【訳】

2012/06/08

下巻は、ジェットコースターのような展開だった。副題は「女を憎む男たち」。女性の性犯罪を取り扱ったお話だった。

女の人が泣き寝入りをするような社会構造が、さらに悲劇を生んでしまうんだろう。ずっと長い間、姿を消していたハリエットと、ドラゴンタトゥーを入れたサランデルの対比が面白かった。

2012/06/30

全世界で２１００万部も売れた、
スウェーデンの大ベストセラーミステリーの第１部、上下巻。

政治雑誌『ミレニアム』を発行するジャーナリスト、
ミカエル・ブルムクヴィストは、悪徳実業家、ヴェンネルストレムの
不正記事を発表した筈が、名誉毀損で訴えられ有罪となり、
活動休止を余儀なくされる。

一方で、ミカエルは、大物実業家、ヘンリック・ヴァンゲルより、
ヴェンネルストレムの秘密を教えることを交換条件に、
ヴァンゲル家一族が住む孤島で起きた４０年前の少女失踪事件を
一から洗い直すよう依頼される。

ミカエルは、エキセントリックで天才的な才を持つ、
ドラゴンタトゥーの女、リスベットと共に、
その難解なパズルのピースを次々と鮮やかな手さばきで埋めていく。

おぞまし過ぎる殺人事件や４０年前の未解決事件など、
現実離れした設定はあるものの、閉鎖的な孤島での調査の日々は
魅力的であり、その世界は居心地がいい。

また、３ページにも渡る登場人物の数の多さにも拘わらず、
なぜか全体に静謐な空気をたたえているのも、好きな雰囲気だ。

だが、世界中から『前代未聞』、『ノンストップ』と叫ばれているが、
果たして？？？　否、私は正直疑問符を隠せない。
前代既聞、ストップＯＫだ。

かの『翻訳ミステリー大賞シンジケート』の中で、
書評家、酒井貞道氏も『ミレニアム三部作は本当に傑作なのか？』と
吠えています。あー、よかった。仲間がいて。
（とはいえ、彼の論調はかなり挑発的ですが、私の場合は、
あまり深い理由はなく、単にページタナーになれなかっただけなん
ですけれどね・・。）

さて、続きの２部、３部、どうなるのでしょう。
とはいえ、出だしが、★みっつだと、続きの２部、３部の上下巻、
これから４冊はちょっと苦痛かも。
神様、どうか面白くありますように！

2012/05/28

■で、肝心のストーリーは...当然のようにめちゃめちゃ面白い。でも、２、３と比べても１が一番、ダイレクトでえげつないんじゃないかなぁ。描写もストレートだし。

■でもこうやってミカエルとサランデルの関係が構築されてきたわけなんだね。なるほど。

2012/05/19

島の中を行ったり来たり、家の中をウロウロ。

ミカエルと一緒に物語の中にいるような気がします。

ﾘｽﾍﾞｯﾄの、もどかしさとかっこよさを合わせ持つ不思議な魅力で引き込まれ、結末にドキドキ、すぐに第２部が読みたくなります。

2012/04/26

　上巻のまったり感から一変、怒涛の下巻。
のらりくらり、眠気と闘いながら、気づけば４日もかかって
読んだ上巻とは違い、下巻はほぼ一気読み。
一気に読ませるだけの力がありました。
ストーリーの山場は、ほぼ下巻に詰まってるんですね。

　映画のハリウッド版と、スウェーデン版の両方を観て
から原作を読んだので、何分にも話の展開はわかってた。
最初に出会ったのが原作だったら、ストーリーの衝撃さとか、
もっと堪能できたかもしれません。

　スウェーデン版の方が、原作に忠実だと思っていたけれど、
欠けているところもあったり、キャスティングのイメージが
違ったりして、意外にそうでもないんだなと思いました。

　ハリウッド版はとある事実を大きく脚色して変更してる
けれど、細かいプロットはうまく使っていたり、原作を尊重
してないわけじゃないよう。
むしろ、原作を読んでいて疑問がわいたところ（なぜ初期調査の
段階で、アニタについて調べたり会いにいったりしないのか？）
を逆手にとって、より自然かつミステリアスに仕上げたところが絶妙。
何より、リスベットはハリウッド版のほうが原作に近いイメージ。
スウェーデン版のリスベットは、１５～１６歳には絶対見えないし、
か細くない。
でもまぁ、一番後に出来たものが良く出来ているというのは、
ある意味当たり前かもしれませんね。

　原作を読んで、また映画が観たくなりました・・・。
映画を第一に楽しみたいので、２と３はハリウッド版の
製作・公開に合わせて、読もうと思います。

2012/04/13

下巻。面白かった！！！
さいしょは映画でわからなかったとこを・・・とおもってたけど、映画と違うところが多くて下巻はとくにびっくりした。
リスベットの心理描写がよかった。
ミカエルがなんでモテるのかは不明だけどｗ
面白かった。

2013/12/30

『ミレニアム１/ドラゴン・タトゥーの女』上・下巻読了。
映画の予告を観て気になったのでまずは原作から。
主人公が裁判で有罪判決を受ける所から始まる本作。
ここから主人公はどう復活するのか、リスベットという強烈な女性、“ハリエット事件”の衝撃の真実、『ミレニアム』の行方…とにかく面白い。

2012/04/02

犯人の人間性に胸が悪くなる結末ではあったものの、面白かった。
解決のその後がちゃんと書かれてるのが、個人的にかなり嬉しい！読後のすっきり感が(o^-')b !

2012/03/31

映画を見る前にどうしても読んでみたかった本です。大丸会長の奥田務氏も大絶賛のミステリー小説。作者であるスティーグ・ラーソン氏はもう鬼籍に入られておりまづが、このシリーズを3部作出しております。ただ第5部までのストーリーを考えれられていたらしく非常に残念でなりません。天才の寿命は短いですね。俺絶対長生きできるわ。まじで。。。
スウェーデンが舞台でして、名前が読みにくいったらあらりゃしません。しかもメインとなるヴァンゲル一家の家系図を理解しないとなんの話か分からなくなります。ヴァンゲルグループの会長ハラルド・ヴァンケル、ハラルドの甥”気違い”のゴットフリード・ヴァンケル、その娘の行方不明になった（今回の中心となる人物）ハリエット・ヴァンケル、ハリエットの親戚のセシリア・ヴァンケル・・・・旧約聖書のアブラハムに匹敵する難易度です。まともに読んだ事はありませんがｗ
主人公は月刊誌『ミレニアム』の発行責任者兼経済ジャーナリストヴェンネルストレム。ああ読み難い＞＜彼はモテるんですわ。ん～例えますと、俺ちょっと経済ジャーナリストになってくるわって感じの羨ましさです。そして彼の協力者でありタイトルどおりの”ドラゴンタツーの女”サランデル。彼女の存在なしではこの物語は語れませんとありきたりの解説を入れておいて、ピアスだらけのパンク女子です。そんな彼女は自称世界ＢＩＧ３のハッカーでもあります。そうですね、例えますと、巨人・大鵬・たまごやきのたまごやきですかね。よくわかりません。
このコンビで謎解きをしてくのですが、その背景にあるヴァンケル一家の秘密や、主人公達のプライベーツな問題や、その他諸々の問題が重なって読みだしたら止まりません。気付いたら寝てました。忙しい身ですので。
そのスウェーデンと言ったら世界一平均ち〇こが長い国でして、初めて知ったのは、かの国の女性の18％は男性に脅迫された経験を持つというけっこうブラックなところですかね。これはこの物語のキーポインツでしょうね。筆者は徹底して右翼思想、差別主義に反対されてた方で、この思想は随所に表れていると思います。とにかく、天才スティーグ・ラーソン氏が亡くなってしまったのは残念です。即行で第3部まで大人買いします。因みに楽天は本日土曜日ポイント3倍です。お忘れなく！

2012/03/21

ハリエット失踪事件を調べるミカエルは、ハリエットの手帳に書かれていた暗号の意味を知る。
リスベットの協力を得たミカエルは忌まわしい真実へとたどりつく・・・

上巻はなかなか読み進められなかったけど、下巻はあっという間に読んじゃいました！
だけど、真実が判明したあとの部分はまた読むスピードが落ちちゃいました(-_-;)
面白いけど、結構グロイところがあるのが苦手だなぁ…
このシリーズ全編を通して、女性に対する軽蔑・偏見・暴力がテーマのひとつらしいので私には苦手です。
それでも読みたいと思うので、それだけ面白かったと感じてるんでしょうけどね。