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ジョニー・ザ・ラビット の商品レビュー

3.6

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2022/05/29

 良いカバーだぜ。ハードボイルドだぜ! まあ、兎だけどな。儚ない。  最後のほうのラッキーボーイと噛み合わないような、妙に噛み合うような会話面白いなあ。  ジョニーの探偵物語もっと読みたいけど、兎だからな。そんなにブイブイ言わしてな。5冊くらい読みたな。兎だからな。

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2015/11/12

11/10 読了。 再読。ここに出てくるラッキーボーイ・ボビーとか「ワイルドサイドを歩け」のイジーとか、カワイソかわいいチンピラの書き方がたまらない。

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2014/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙のうさぎがかわいかったので手にとったのだが・・・・。 うさぎのかわいいイメージと作品中のうさぎたちのスレ具合とのギャップが自分の中でどーしても受け入れ難く、ちょっとムリだった。 かーなーり、つまみ読み。 まだうさぎの世界だけだったら、それはそれで読めたのかもしれないんだが、なまじ人間社会との繋がりがあるもんだから、うさぎ世界にどっぷり入り込むこともできず・・・・。 うさぎと人間との関係とか、おもしろいっちゃあーおもしろいのかもしれないんだが、やっぱムリだった。 残念。

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2012/06/11

人間になりたくて、愛を探すウサギの話、かな?彼はその答えを既に持っているのだけど、「こんがらかった」んですねえ。 ウサギちゃんの話がこんなに男前で深いとは。生半可な姿勢だと置いていかれます。

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2011/07/08

ジャケ買い及びタイトル買いでした。 帯と目次と、そして本文をぱらぱらして、そのままレジに持っていきました。 その後で、「えーっと、著者は誰? 出版社はどこ?」状態。 とまれ、「この兎、マフィオーソにして探偵」なんてことなら読まねば、と(ちと、遅いか?)。 帯には「ピカレスク・...

ジャケ買い及びタイトル買いでした。 帯と目次と、そして本文をぱらぱらして、そのままレジに持っていきました。 その後で、「えーっと、著者は誰? 出版社はどこ?」状態。 とまれ、「この兎、マフィオーソにして探偵」なんてことなら読まねば、と(ちと、遅いか?)。 帯には「ピカレスク・ハードボイルドノベル」とありますが、それに「動物もの」「ミステリ」ひょっとして「ファンタジー」とか加えてもいいでしょう。 ただし、そのどれからもちょっとはみ出しそうな気がして、おそらく好悪が分かれるのではないかな。 私は、相当に愉しみました。 最初のうちはページ毎に「?」と「!」の連続で(ついでにそのたびに吹き出した!)、「ははぁ、なるほどそういう趣向だったんだ」とわかってきたのは20頁を過ぎたころから、とき既に遅し、もう最後まで読まなくっちゃ! でも初めからすんなり読めました、ということは、文体は私と相性がよかった、ということ。 「ピカレスク・ハードボイルド」であるからには、内容を明かしてはいけないでしょうね。 当然、俗語(や「卑語」)も続出ですが、じゅうぶんに私の「許容範囲内」。 そういうのが大丈夫な方、興奮(苛々も含む)すると「足をトントン」させる主人公(たち)に親近感を覚える方には、ちょっとお薦め、です。 トントントントン! 手じゃなくて足だぞ、間違っても「後脚」なんかじゃないんだぞ!! 出てくる固有名詞や術語も的確で、それによって「ありえない」はずの「ラビットのピカレスク・ハードボイルド」は、様々な事象(われわれ人間のあらゆる…、原発も)に対する、大いなる批判ともなりえている、と感じます。 いろんな位相から、いろんな読み方ができそう、です。 妄想ウサギの私は「清水の次郎長」や「伴随院長兵衛」まで連想しましたよ、著者はそこまで念頭に置いているのかも。 でも、わざとらしく深読みしなくても、愉しみ方は幾通りもありそう(「愛」をキーワードに、それを軸にして読むこともできるでしょう)。 挿画・本文イラストともに、かなり「私好み」です。 装幀の感じとか使われている紙の種類や色も、好き。 そういうあれこれも含めて、「書き下ろし作品」でこれなら上等。 ということで、面白い時間を過ごすことができたからこの☆の数です。 最後に。 「これを著者名を伏せて渡されたら、翻訳ものだと思うかも」というのが、読み始めてすぐの印象でした。 「アンタッチャブル」や「ゴッド・ファーザー」や、「本場伊国もの」や、「ボルサリーノ」等など、を、たちどころに思い起こさせますから。 それなのに「兎のはなし」なのだ! というわけで、大甘ウサギ☆満点、めちゃくちゃ面白かったぞ。

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2011/06/26

どんなにジョニーが男らしさに固執していても 可愛いグレーのうさぎであるという事実は覆すことができなくて どんなにジョニーがハードボイルドをきどっても 報酬や手切れ金がにんじんであるという可愛さは隠せないね!

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2011/05/16

ハードボイルドのお約束感って、見方によってはどこか滑稽な感じがするものだと思うのです。 そこに+ウサギってことでさらに滑稽、なはずなのにどんどんかっこよく見えていっちゃうというとても不思議なお話。 最初はほんっとわけわかんなくって、理解する間もなく新しい情報が入ってくる感じで読み...

ハードボイルドのお約束感って、見方によってはどこか滑稽な感じがするものだと思うのです。 そこに+ウサギってことでさらに滑稽、なはずなのにどんどんかっこよく見えていっちゃうというとても不思議なお話。 最初はほんっとわけわかんなくって、理解する間もなく新しい情報が入ってくる感じで読みにくいなーって思っていたんですが、最終的にはきっちりと束ねられていくのが、気持ちが良かった。 単にハードボイルドミステリってだけじゃなく、方向が違えば見え方が違うんだよってことなんかも考えさせてくれちゃう本。 大人向けの童話って案外こんな感じなのかもね。

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2011/02/28

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2011.2.28読了 いや、最高でした。こういうの大好きです。 内容は、古典的なハードボイルド。ヒーローは、男ジョニー、ジョニー・ザ・ラビット! 文章も、良かった。作者の東山彰良さんの作品は、初めてでしたが、他のも読んで見ようと思ってます。 それで、出来れば作者にお聞きしたいのは、あんな兎の撫で方と、リコリスはセイヨウカンゾウとヒガンバナ属のどちらなのか、気になってます。 この作品で、欠陥をひとつ挙げるとすれば、兎は、まず、ほとんど吐くことが無いですから、ジョニーの活躍のひとつがちょっと無理があるんだな、なんてね。 これで、挿絵がもっと多かったら、コレクションにするんだけど。それぐらい、気にいった本でした。

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2011/02/08

こーれはかわいかった!! ウサビッチ、なんてちょっと前に流行っていたけれど、「ラビッチ!」のほうがいいんじゃないかな?! 東山さんの描くアウトローなクソ野郎どもは、どうしてこうも純なのか!決して格好良く、スマートにキまったり、こなしたりしないんだけど、泥の中を全速で走り抜けるよう...

こーれはかわいかった!! ウサビッチ、なんてちょっと前に流行っていたけれど、「ラビッチ!」のほうがいいんじゃないかな?! 東山さんの描くアウトローなクソ野郎どもは、どうしてこうも純なのか!決して格好良く、スマートにキまったり、こなしたりしないんだけど、泥の中を全速で走り抜けるような(そして最後こけるような)爽快感のある男達。 ジョニー、かっこいいです。

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2010/10/23

花は桜木、男はジョニー。 ジョニーに男ってもんを教えてくれたマフィオーソ、ドン・コヴェーロ。彼の死を目の当たりにしたジョニーは街を出、探偵稼業を営むことに。 その探偵事務所に舞い込んだのは、フランス風美女による弟の捜索依頼。しかし、その依頼は謎の集団自殺に繋がり、捜査を続け...

花は桜木、男はジョニー。 ジョニーに男ってもんを教えてくれたマフィオーソ、ドン・コヴェーロ。彼の死を目の当たりにしたジョニーは街を出、探偵稼業を営むことに。 その探偵事務所に舞い込んだのは、フランス風美女による弟の捜索依頼。しかし、その依頼は謎の集団自殺に繋がり、捜査を続ける内に、彼自身もドンの敵・ラッキーボーイ〈ボビー〉の手中に落ちてしまう。 ドンの死の謎、再会の樹にまつわる因縁・・・。 果たしてジョニーは〈本物の男〉になることができるのか!? あ、ちなみにジョニーは兎です。 まごうことなき兎。 読み始めは暴力&SEXに満ち溢れた文章にびっくりしたんですが、兎だっつーのなら我慢できるかな。 東山さんの作品は『ラム&コーク』しか読んでいないんだけど、あちらの方が好みだったかも。 ハードボイルドは嫌いじゃないんだけどね~。 タランティーノの映画がお好きな方でしたら、結構楽しめるかもしれません(私はダメなのよー) ハードボイルドな探偵ものの前半と、マフィアの抗争云々が絡んだ事件が軸になる、ドンパチものの後半の落差にも少し違和感が。 あれ?こんな話だったっけ?と意外な感じがしたのよね。 でも後半の方は面白かったかなぁ。 ゴットファーザー・グッドフェローズ・ミラーズクロッシングetc・・・。 マフィア映画は好きなのです。 この本の後半は、こういった映画を見ているような気分になれたので好評価。 ドンの敵のボビーに飼われることになり、どこか彼に共感めいた想いも抱きつつ、しっかり彼を策に落とすことも忘れないジョニー。 それでも最後にはボビーの所に帰るんだ~(泣) 憎むべき「相棒」ボビーとの絆に、ちょっと胸打たれてしまいました。 「つぎに生まれ変わったら、俺が人間でお前が兎だ」 その手のぬくもり、幸せな心臓の鼓動。 「そしたらな、またいっしょにまちがったことをくりかえそうぜ」 青空の向こうに歩き出した一人と一匹の行く先に、想いを馳せる一冊でした。

Posted byブクログ