ヘンリー・ブラウンの誕生日 の商品レビュー
アメリカ南部の奴隷制度のあったころの実在した人物の話。 奴隷から生まれた子どもは、親と同じ奴隷の人生を歩む。 ヘンリー・ブラウンには誕生日がない。奴隷だからである。 奴隷には生き方、身の置き場所、すべてを主に支配される。何一つ自由はない。 好きな女性と出会い、主が違う者同士の...
アメリカ南部の奴隷制度のあったころの実在した人物の話。 奴隷から生まれた子どもは、親と同じ奴隷の人生を歩む。 ヘンリー・ブラウンには誕生日がない。奴隷だからである。 奴隷には生き方、身の置き場所、すべてを主に支配される。何一つ自由はない。 好きな女性と出会い、主が違う者同士のため、お互いの主に了解を得て結婚するが、妻の主が金に困り、妻と子どもたちは突然、ヘンリーの了解なしに売られてしまい、離れ離れになる。 ある日、ヘンリーは、奴隷制度に反対する地元の医師の協力を得て北部への脱出を試みる。 見つかったら連れ戻されるのか、殺されるのか。 生きるか死ぬか、自分の命を賭けての脱出。 絵本ではあるが、壮絶な人生が伝わってくる。絵を通しても奴隷の暗黒の生活がじわじわと伝わってくる。 子どもにも分かりやすく、奴隷制度について伝えることができると思う。 『地下鉄道』というのがトンネルを通って‥ではなく、北部へ逃げる助けとして働く組織だということも、初めて知った。
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奴隷には誕生日はない、家族がある日突然売られていっても何も言えない… 自由を手に入れるために勇気を出したヘンリーブラウンの実話
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- ネタバレ
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アメリカの黒人奴隷だった、ヘンリー・ブラウンの生い立ちと、自由を求めて、南部から北部に逃走するいきさつを描いた絵本。 小学5年生の朝、読み聞かせしました。 難しいテーマかな?と、思いましたが… ストーリー展開が明快なので、子ども達が引き込まれているようでした。
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実在の人物、ヘンリー・ボックス・ブラウン。 奴隷としての生活を強いられる悲惨さ、自由を求める気持ちの強さが伝わってくる。
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自分自身を自由へ配達したヘンリー・ブラウンの話はアメリカでは超有名なのだそうです。これはそのお話を絵本にしたもの。リアルで独特の色使いに引き込まれます。
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ヘンリーは奴隷だった。主人のために働き、いらなくなったら売られるだけの。ある日ヘンリーは自由になることを決意する。奴隷制のない遠いところまで、小包になって送られよう!このとんでもない計画はうまくいくのだろうか?
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表紙からのインパクトが強烈。ヘンリーは奴隷。奴隷には誕生日がない、自由がない、文字も読めない…。そういう日々があったこと、人は忘れちゃいけない。
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奴隷制度があった頃のアメリカの実話をもとにしたおはなし。絵がすばらしい。黒人の肌の質感が目の前に顔があるのかと思うくらい生々しいまでの迫力。 ヘンリーブラウンは奴隷の子ども。奴隷の子どもはやはり奴隷になるしかない。結婚をし、子どもも生まれる。しかし奥さんと子どもは別の雇い主に売ら...
奴隷制度があった頃のアメリカの実話をもとにしたおはなし。絵がすばらしい。黒人の肌の質感が目の前に顔があるのかと思うくらい生々しいまでの迫力。 ヘンリーブラウンは奴隷の子ども。奴隷の子どもはやはり奴隷になるしかない。結婚をし、子どもも生まれる。しかし奥さんと子どもは別の雇い主に売られてしまう。ヘンリーブラウンは自由を求めてある行動にでるが・・・。結末は意外。奥さんと子どもに会いに行くのかと思っていたんだけど。でもそれが実話なんだろうな。
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絵本の大切な役割の一つに事実を伝えるということがあります。 この絵本は奴隷制の残酷さをきっちりと描いて、大人ですらも学びの大切さを思い知らされます。 「人の権利」という基本的な思想を失った時に起こる悲劇。 自ら生き延びてそれを訴えたヘンリー・ブラウンの記録です。
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自由もなく物扱いの奴隷。もちろん誕生日なんてない。奴隷のヘンリーが自由と誕生日を得るまでを実話にもとづいて描いた絵本。
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