明日に向かって捨てろ!! の商品レビュー
スチャダラパーが好きと言う理由だけで手にした本でした。 読んだ後にふと気になって工具箱の中を見てみるとニトリやらの家具を組み立てる度に付いてくる小さい六角の回すやつが10本近く入ってました。 六角のセットのやつもしっかりきちんと持っていたので、速攻全部捨てました。
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2008年発売。物が捨てられないBOSEさん(スチャダラパー)の家に行き、家にある不要なものを捨てていくという内容。元々「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されていたものを単行本化したもの。 2010年12月に、こんまり、こと近藤麻理恵さんが『人生がときめく片づけの魔法』を出版し、世の中に片付けブームを起こした。自分も数年後に『人生が~』を読み、身の回りのものを整理した。それはそれで役に立った。 一方で、このBOSEさんの本は「ものが捨てられない人が物を捨てていく」の本である。 しかし、全然捨てられない。 聞き手でありアドバイス役も担う「ほぼ日刊イトイ新聞」の方も、物を捨てられない方で、捨てられないBOSEさんに同調してしまう。 例えば、古いゲームの攻略本を前にして、こういうやり取りが繰り広げられる。 ーーー にしても、こんなにたくさんいらない。またゲームの攻略本がたくさんあるなあ。 ボーズ ね。あ、攻略本の、古いのを捨てていくとかね。『ドラクエ』とか、さすがにいらないでしょ。 ーーー いや、『ドラクエ』は捨てらんないでしょ。あ、俺、担当者として、不適格だわ。 物を捨てる回もあるけれど、終始、この調子。 物を捨てることで得られる爽快感がある。 他人が捨てているのを見ても、同様の爽快感を得ることができる。 この本は物が捨てられていくのを見て、爽快感を味わいたい!という人にはオススメできない。 むしろ、物って捨てられないよね、そうだよね、あはは、と笑ってしまう人にオススメの一冊。 壊れていない電子機器を前に、壊れてもいないのに捨てるのってどうなの、そもそも規格が変わって使えなくなったのなら企業が引き取ってくれてもいいじゃんね……と理屈・屁理屈を並べてあーだこーだとしゃべる感じ。 既視感があったけれど、ちょうどスチャダラパーの曲を聴いているような気持ちだと気づいた。 2008年出版の本だけれど、連載自体は5年ほど続いていた。そのため、今に比べると隔世の感はある。 連載開始当初は、まだビデオが全盛期。BOSEさんが個人的に撮り溜めていた「ガキ使」のビデオと市販された「ガキ使」のビデオが部屋に並ぶ。 そこから、BOSEさんが自宅にハードディスクレコーダーを導入し、ガキ使をDVD(Blu-rayは登場する前)に焼いていく。 そして、元のビデオと焼いたDVDを前に「DVDは心許ないから、ビデオを捨てられない」という始末。 今は発売時より更にIT化が進んでいる。どれだけ、省スペースが進もうと、根っこになる人間の悩みはそう変わらないんだと分かると、面白い。 書き下ろしとして、すごい部屋として友人宅を訪問している。 一人は当時リリー・フランキーさんのチーフマネージャーだったBJさん。 収集家の彼は興味があるものをとにかく集めるというBOSEさんの思考を極端に振り切ったような人。彼の家に訪れ、様々なコレクションに触れ、苦笑を浮かべるBOSEさんと聞き手の2人の反応が面白い。 もうひとりは、漫画家のしまおまほさん。当時しまおさんは実家住まいで写真家であるご両親と一緒に生活していた。 美的センスある家族が、物をなかなか捨てないとなるとどうなるのか。作中に「木」をつくり「森」を形成していると例えが出ていたが、その写真一枚いちまいに驚かされる。 両者の家は物が溢れているけれど、決してゴミ屋敷には当てはまらない。 物で心の隙間を埋めるのではなく、物で家を自分の一部として拡張していく感。東京の狭い家でそれができているのが凄い。 あとがきで、5年間の連載で物が全然減らなかった。それを、全然BOSEという人や周りの環境は変わっていなかったからだと理由付ける。犬がいて、音楽の仕事があって、友だちが遊びに来て、と。 一方でこういうやり取りがある。 ーーー だから、極端な話、ミュージシャンとして世に出てなくて、そろそろなんか変わんなきゃというときには、ぜんぶ捨てたりできるのかもしれないけど。 ボーズ あとは、まぁ、子どもができたりとかね。 ーーーああ、そうだね。 ボーズ そういうのはあるよね。だって、もし、うちに子どもが来ることになったら、いまの家だと絶対無理だもん。 ーーー それは、変わるよ。間違いなく、変わる。 2021年現在、BOSEさんはファンタジスタさくらださん(元あやまんJAPAN)と結婚し、子どもがいる。 しまおまほさんもお子さんを出産して、仕事と並行しながら母親業に励んでいる。 今はどんな部屋に住んでいるのか、とても気になる。
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捨てない笑、ひたすら捨てない笑 紹介されている「しまおまほ」の実家は、ある意味理想なのだけれど、私はどこまで行っても凡人。 やはりボーズと同じで、捨てたい捨てたいと思いながら、日々を暮らすのであった。
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分かる、分かるよ、ボーズさん! でも、私は捨てた! 「捨てたい病」 にかかったかのように捨てまくった。 後悔? してません! 「必要な物は必要な時に手にはいる」 って知ったから。 だからボーズさんも、これ読んで共感して 「やっぱ捨てられないよね〜」 な人も、いつかは捨て...
分かる、分かるよ、ボーズさん! でも、私は捨てた! 「捨てたい病」 にかかったかのように捨てまくった。 後悔? してません! 「必要な物は必要な時に手にはいる」 って知ったから。 だからボーズさんも、これ読んで共感して 「やっぱ捨てられないよね〜」 な人も、いつかは捨てられるよ^ ^
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BOSEって素敵だな。いいアイテムを持ってる男友達って感じで不思議な憧れを抱いていたので、読んでみた。ダラダラと片付けるでもなく進んでいくんだけど、それはそれで妙な楽しさと共感がある。2008年の本だからなのか、一人暮らし時代を思い出して懐かしい。本と音楽とゲームで溢れた部屋。一...
BOSEって素敵だな。いいアイテムを持ってる男友達って感じで不思議な憧れを抱いていたので、読んでみた。ダラダラと片付けるでもなく進んでいくんだけど、それはそれで妙な楽しさと共感がある。2008年の本だからなのか、一人暮らし時代を思い出して懐かしい。本と音楽とゲームで溢れた部屋。一見カオスだけど、らしさが出てる部屋って味があって素敵だと思う。
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スチャダラパーのBOSEさんが断捨離に挑んだけどやっぱり捨てらなかったって話。 半端なフィギアは捨てられないよね、うん。
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同じくモノを片づけられない人間として、”持っておくことがなんとなくネタになったりしてるものが捨てらない女々しさ”は痛い指摘。 しかし肝心の片づけの過程よりも外の探索(自転車のカゴの話など)やドラえもん面白いよねーみたいな話の方が面白かったりした。
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片付けが得意な人の片付け本を読んでも参考にならなそうと思ってこれを読んでみたけど、全然参考にならんやんけ! 「のび太の恐竜」のフィギュア、持ってる…捨てられへんよね…。 片付けに向いてたい。
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いわゆる断捨離に挑みつつも挫折していく過程を記したドキュメンタリー。 このパターンで、ダイエット挫折記なんかも面白おかしく本に出来るんだろうなあ^^ モノを処分する必要を感じない人はモノを溜め続ければいいし、片付ける、と決めたら情け容赦なく捨て魔化すればいい、とは思うけれど、実際...
いわゆる断捨離に挑みつつも挫折していく過程を記したドキュメンタリー。 このパターンで、ダイエット挫折記なんかも面白おかしく本に出来るんだろうなあ^^ モノを処分する必要を感じない人はモノを溜め続ければいいし、片付ける、と決めたら情け容赦なく捨て魔化すればいい、とは思うけれど、実際、著者のようにどっちつかずのスタンスの人が大多数なのだろうから、そこに同意の笑いが生まれる。 自分は使わないモノは持たない主義だが、機械的に処分しているわけではなく、同じ逡巡もあるので楽しく読めました。 しかし正直、本の中にもあったがBOSE氏のようにその生き方が仕事、ともいえる職業についている人は所持品さえもがファン垂涎のネタとなるのだから、無理して処分しなくていいと思うのだけれど…
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あるある!こういうの捨てられないよね!が満載したモノが捨てられない言い訳の軌跡。 最後のアートが感じられる積み重ねのしまお家の生活空間というのは説得力あるし、その人なりのちょうどいい生活空間が一番良いというのは面白い。 が、やはり余計なものは買わないにこしたことはないし、BOSE...
あるある!こういうの捨てられないよね!が満載したモノが捨てられない言い訳の軌跡。 最後のアートが感じられる積み重ねのしまお家の生活空間というのは説得力あるし、その人なりのちょうどいい生活空間が一番良いというのは面白い。 が、やはり余計なものは買わないにこしたことはないし、BOSE弟の生活空間は憧れる。
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