あなたの獣 の商品レビュー
最初は好きかも、これ、と思ったが、主人公の櫻田に魅力を感じず、なんとなく残念な気持ちのまま読了。 一見草食動物系の櫻田とタイトルがピンとこない気がして、なんとなくもんもんとしながら読んでいた。しかし、いわゆる普通の社会生活を送らなかった櫻田は、ある意味本能のまま一生を終えたとする...
最初は好きかも、これ、と思ったが、主人公の櫻田に魅力を感じず、なんとなく残念な気持ちのまま読了。 一見草食動物系の櫻田とタイトルがピンとこない気がして、なんとなくもんもんとしながら読んでいた。しかし、いわゆる普通の社会生活を送らなかった櫻田は、ある意味本能のまま一生を終えたとすると、、そういう点が獣?なのだろうか。うーん。なんだろう。 非常に僭越ながら、著者はこの櫻田のこと、好きになれなかったのではないだろうか。と思ったりした。
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雰囲気は決して嫌いじゃないんだけども…登場人物がどうも私の好みではないらしい。 生き方、駄目さ加減、恐怖、それらすべてが「中途半端」であることが、現代という時代故というか、全体の成り立ちの条件なんだろうとは思うのだけど……。 あらすじ読んで期待していただけに、ガッカリ度は高い。 ...
雰囲気は決して嫌いじゃないんだけども…登場人物がどうも私の好みではないらしい。 生き方、駄目さ加減、恐怖、それらすべてが「中途半端」であることが、現代という時代故というか、全体の成り立ちの条件なんだろうとは思うのだけど……。 あらすじ読んで期待していただけに、ガッカリ度は高い。 でも装丁がすごくいい。
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2/6 井上荒野好きだと思ってたんだけど。むむむ??て感じの本でございました。なんかやりたいことはわからないでもないけど時間軸とかぐちゃぐちゃで深追いする気にもなれず。残念。
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もしかしたら直木賞を受賞した『切羽へ』だけが一般に受け入れられるストーリーだったのかもしれない。 この作品にしてもやはりもう一つぴんと来ない。読者がぴんと来ようが来まいが著者にはあまりこだわりがないように思える。自分が書きたい作品を書くだけというような……
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ストーリーの時間がすごく前後していて理解するまでちょっと時間がかかってしまった。 それでも、『井上荒野』さんの作品は結構好きなので期待して結局読みきってしまいました。 結局タイトルと本文の意味が最後までよくわからなかったけど 主人公の男性の気持ちをなんとなく共感できる部分と反感す...
ストーリーの時間がすごく前後していて理解するまでちょっと時間がかかってしまった。 それでも、『井上荒野』さんの作品は結構好きなので期待して結局読みきってしまいました。 結局タイトルと本文の意味が最後までよくわからなかったけど 主人公の男性の気持ちをなんとなく共感できる部分と反感する部分とがありこれも『井上荒野』さんらしい作品だと思う。
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駄目で虚無的な男。このようなタイプは、ある種の女にとって、ほっとけないタイプです。何ともどうしようもないところが、良かった。
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「臨月になった妻のお腹は・・」から始まるので、すっかり若い大人の男の人の物語が始まるのかと思っていたら、びっくり。もちろんこの「砂」という章は妻の出産とまつわる話なのですが、次の「飴」の章では主人公は小学生で、しかも前章の主人公の小学生時代のお話。更に3つ目の「桜」では恋人・昌と...
「臨月になった妻のお腹は・・」から始まるので、すっかり若い大人の男の人の物語が始まるのかと思っていたら、びっくり。もちろんこの「砂」という章は妻の出産とまつわる話なのですが、次の「飴」の章では主人公は小学生で、しかも前章の主人公の小学生時代のお話。更に3つ目の「桜」では恋人・昌との物語。つまり、同じ主人公「櫻田」の思いでの切れ切れの短編、時間の前後や事件のつながりは読者に任せるという面白い本なのです。最初はあれれ?と思うことが多いのですが、あっというまに慣れて、楽しみになります。「櫻田」の人生、これもまた、普通にありそうで不思議で面白いです。
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面白い!どうなってくんだ?どうなってくんだ?と思いながらどんどん読める。最後は、あ〜やっぱりこの二人はそうだったのか〜〜〜!と、ちょっと哀しくせつない気持ちになりました。
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初めて読んだ作者のだったけど、直木賞受賞してると知ってびっくり。 なんとなく直木賞ぽくない。どちらかというと芥川賞的な感じ。 ひとりの男の、いろんな時代の話。 タイトルから想像していたよりは乾いた感じの話。 可もなく不可もなく、という感じかな。
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ちょっと、とらえどころのない感じなのは、井上さんのテイストなので好きですが、登場人物と時系列をしっかり捕まえていないと途端に分からなくなってしまいます。何人かの登場人物の恋愛や人生を描いた短編集です。(2009/1/18読了)
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