町人貴族 の商品レビュー
【音楽の先生】 この世界に起こるすべての混乱、すべての戦争は、みんな音楽を勉強しなかったばっかりに起こるものですよ。 【ダンスの先生】 歴史のなかにみちみちているあらゆる人間の不幸、あらゆる不吉な災害、また政治家どもの大失策といい、指導者たちのあやまちといい、すべてこれダンスがで...
【音楽の先生】 この世界に起こるすべての混乱、すべての戦争は、みんな音楽を勉強しなかったばっかりに起こるものですよ。 【ダンスの先生】 歴史のなかにみちみちているあらゆる人間の不幸、あらゆる不吉な災害、また政治家どもの大失策といい、指導者たちのあやまちといい、すべてこれダンスができない、という弱味が原因ですな。
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初演が1670年のパリ。コメディ・バレと銘打った全5幕の喜劇に踊りを取り入れた戯曲ですが、テンポよくスピーディーな展開で楽しめました。ただ、これは活字より実際に演劇を見た方が面白いでしょうね。 お金持ちの町人ジュールダン氏は、貴族に憧れを抱いて様々な習い事をしたり、懇意の伯爵に...
初演が1670年のパリ。コメディ・バレと銘打った全5幕の喜劇に踊りを取り入れた戯曲ですが、テンポよくスピーディーな展開で楽しめました。ただ、これは活字より実際に演劇を見た方が面白いでしょうね。 お金持ちの町人ジュールダン氏は、貴族に憧れを抱いて様々な習い事をしたり、懇意の伯爵に大金を貸して侯爵夫人との食事を画策するなど、貴族階級に心酔していました。それは、一人娘のリシュールは絶対に貴族と結婚させて、末は自分も貴族の仲間入りしたいと願っていたほどでしたが……。 デタラメなトルコ語が飛び交う会話のやり取りが滑稽でした。終幕時点では大円団でしたが、その後を想像すると一波乱ありそうな予感に満ちた喜劇作。よく出来たお話ですが、ある意味、ジュールダン氏のことを思うと可哀想でしたね。
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モリエールを代表する喜劇の1つ。1670年にルイ14世や貴族、廷臣たちを前にシャンボール離宮で初演された。太陽王と呼ばれたルイ14世だから、まさにブルボン王朝の全盛期だ。貴族にあこがれる町人を面白おかしく描いているが、その一方で見方を変えれば、作者のモリエールは、新興のブルジョワ...
モリエールを代表する喜劇の1つ。1670年にルイ14世や貴族、廷臣たちを前にシャンボール離宮で初演された。太陽王と呼ばれたルイ14世だから、まさにブルボン王朝の全盛期だ。貴族にあこがれる町人を面白おかしく描いているが、その一方で見方を変えれば、作者のモリエールは、新興のブルジョワ階級がすでに興隆しつつあったことをも捕らえていたということだ。およそ100年後にはフランス革命が起こっている。また、トルコのエキゾティズムなど、モーツアルトの『後宮からの逃走』にもそっくりなのだが、これにも100年先んじている。
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多少忙しい時でも、読書から離れていても、モリエールは定期的に読みたくなる。彼独特のユーモアと政治性を考えずに読めるのが読みやすさの所以なのだと思うのだけれど、とにかく350年前も前の人間を素で笑かすことができるのはすごい。今度は多少注釈があってもいいので、意訳の少ないほうで読んで...
多少忙しい時でも、読書から離れていても、モリエールは定期的に読みたくなる。彼独特のユーモアと政治性を考えずに読めるのが読みやすさの所以なのだと思うのだけれど、とにかく350年前も前の人間を素で笑かすことができるのはすごい。今度は多少注釈があってもいいので、意訳の少ないほうで読んでみたい。
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