1,800円以上の注文で送料無料

雪のひとひら の商品レビュー

3.8

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/03/31

作者は人生そのものを描きたかったんだと思いました。亡くなる時に走馬灯がちゃんと見えるような人生を歩んでいかなくては

Posted byブクログ

2024/03/23

雪国への旅行に合うなと思ってチョイスしました。 雪や水を題材にした描写が美しかったです。 おそらく自分の今の気持ちにマッチしたのだと思いますが、『自分は何のために生まれたのか』という問いへの答えは、素直に私の心に染み込みました。 ありがとう、雪のひとひら。お帰りなさい。 本を閉...

雪国への旅行に合うなと思ってチョイスしました。 雪や水を題材にした描写が美しかったです。 おそらく自分の今の気持ちにマッチしたのだと思いますが、『自分は何のために生まれたのか』という問いへの答えは、素直に私の心に染み込みました。 ありがとう、雪のひとひら。お帰りなさい。 本を閉じて0距離にいた彼女に、そうお礼を言いたいという一冊です。

Posted byブクログ

2024/03/17

気軽に読み始めたのに、あたたかくて美しくて、突っ伏して泣いてしまった。 この世界に生まれて、生きて、そして帰っていく雪のひとひらのおはなし。 すぐ溶けてなくなってしまうほどささやかだけど、美しく気高い。この作品そのものが雪の結晶のよう。 どんなに小さな生でも、みんなみんな生か...

気軽に読み始めたのに、あたたかくて美しくて、突っ伏して泣いてしまった。 この世界に生まれて、生きて、そして帰っていく雪のひとひらのおはなし。 すぐ溶けてなくなってしまうほどささやかだけど、美しく気高い。この作品そのものが雪の結晶のよう。 どんなに小さな生でも、みんなみんな生かされていて、辛い時も苦しい時もずっと見守られている。命尽きる最後は「よくがんばったね(Well done, little snowflake)。さあおかえり」って言って迎えてもらえるんだろうなぁ... そして何より矢川澄子さんの翻訳がとんでもなく綺麗だった... 宝石のような、朝露のような、清らかできらめく言葉たちが流れるように誘ってくれる。 印象的だったのは雪のひとひらが生まれて初めて経験する日の出のシーン。夜明けのかがやき、神々しさが言葉で描き出されていって、胸が苦しいくらい綺麗で泣いた。 ただし、訳者のあとがきは時代を感じる。 原文で創造主が「He」で表されていることから天を男性、大地を女性と見立てて、女性の人生とは、、と語っている。ジェンダーフリー志向の昨今にはけっこう違和感。象徴としての男性性、女性性、ということなのかもしれないけれど(その象徴の言葉も今どうなんだろう)。

Posted byブクログ

2024/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1つの雪の結晶として生まれた『雪のひとひら』。 生まれたばかりの『雪のひとひら』は、見るものすべてに感動していた。 子供時代は無邪気に遊びまわり、楽しさも悲しさも常に全力に感じていて、だけどいつも前向きだった。 一緒に苦難を乗り越える伴侶と出会い、子供ができる。そしていつしかそれぞれの道を進み、最後は『雪のひとひら』だけになる。 どうして自分はこの世界に生まれたんだろう? 『雪のひとひら』はずっと生きる意味を探していた。 そして最後に理解する。 存在する幸せを。 生きること自体が意味であると。 広大な世界の一部として存在し、調和の一役になれた幸せを。 そして『雪のひとひら』はまた、生まれた場所に戻るのだ。

Posted byブクログ

2024/01/30

童話のような話だが、「ひとりごちた」とか文章は渋い。 映画になった「ポセイドン・アドベンチャー」の作者らしい。

Posted byブクログ

2024/01/10

この一冊に出会えただけでも 選書していただいて良かった。 生きることの楽しさ喜び苦しさを こんなにも愛おしく買いた作品があったなんて。 きっとこれから先、何度も読み返す、 人生のお守りのような本。

Posted byブクログ

2023/12/26

静かな雪の、ひとひらの物語。旧版の単行本で読みました。タイトルや装丁から想像していたものとは違い、非常に哲学的なお話でした。生きることに迷う、中学生や高校生に読んで欲しい一冊。矢川澄子さんの訳も素晴らしく、今では耳慣れない古語に近い日本語の美しさも知ることが出来ました。読了後、あ...

静かな雪の、ひとひらの物語。旧版の単行本で読みました。タイトルや装丁から想像していたものとは違い、非常に哲学的なお話でした。生きることに迷う、中学生や高校生に読んで欲しい一冊。矢川澄子さんの訳も素晴らしく、今では耳慣れない古語に近い日本語の美しさも知ることが出来ました。読了後、ああ良いお話と出逢ったな、と思える一冊だと思います。

Posted byブクログ

2023/05/23

 モーパッサン「女の一生」の、柔らかくて詩的なファンタジーバージョンという感じ。一人の女性の誕生、青春、恋愛、結婚、育児、子どもの巣立ち、夫との死別、孤独、受容そして死を描いた物語で、内容としては特になんということはないけれど、女性=雪のひとひら、男性=水滴、という設定が新しくて...

 モーパッサン「女の一生」の、柔らかくて詩的なファンタジーバージョンという感じ。一人の女性の誕生、青春、恋愛、結婚、育児、子どもの巣立ち、夫との死別、孤独、受容そして死を描いた物語で、内容としては特になんということはないけれど、女性=雪のひとひら、男性=水滴、という設定が新しくて、わりと楽しんで最後まで読めたのでよかった。

Posted byブクログ

2023/03/12

『ポセイドンアドベンチャー』を書いたポール・ギャリコが50代頃の作品。 すっかり暖かくなってきて花粉症なんですが先週までは雪山登ってて、雪のひとひらってタイトルに惹かれて読んでみました。 生まれてひらひらと舞い降りた雪の物語、次第に下流へと流されて海に至るまでいろんな冒険をし...

『ポセイドンアドベンチャー』を書いたポール・ギャリコが50代頃の作品。 すっかり暖かくなってきて花粉症なんですが先週までは雪山登ってて、雪のひとひらってタイトルに惹かれて読んでみました。 生まれてひらひらと舞い降りた雪の物語、次第に下流へと流されて海に至るまでいろんな冒険をして出会い別れ人生を振り返る。 なんだったのかなあって、ギャリコも訳者の矢川澄子さんも亡くなって随分なるけど素敵な本残してくれてありがとうございました♪

Posted byブクログ

2023/03/08

高校生の時、国語の先生に勧められて読んだ本、感覚的にこの本に惹かれて何冊も買い、人にもプレゼントしました。 久々に図書館で借りて読みました。女性の一生が淡々と語られてた。実に現実的に、象徴的に。愚痴など排除して自分の人生を全て受け入れる、いいなと思いました。また、時々読もうと思い...

高校生の時、国語の先生に勧められて読んだ本、感覚的にこの本に惹かれて何冊も買い、人にもプレゼントしました。 久々に図書館で借りて読みました。女性の一生が淡々と語られてた。実に現実的に、象徴的に。愚痴など排除して自分の人生を全て受け入れる、いいなと思いました。また、時々読もうと思います。 娘の本棚にもありました。

Posted byブクログ