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小説フランス革命(1) の商品レビュー

3.6

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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2021/01/11

一度フランス革命をしっかり知りたいと読みやすい小説に手をつけた。 今まで勝手に思い込んでいた事がガタガタと崩れて、リアルな、今と対して変わらないフランスの人々の心情が浮かび上がってきた。

Posted byブクログ

2019/10/17

長い長いフランス革命物語の始まり部分。今までいくつかフランス革命の本を読んだが、ようやく革命がどのような雰囲気だ始まったのかがなんとなくわかった気がする。全国さん深いとはなんだったのか、国民議会とは何なのか、国王と民衆は決して敵対する存在ではなかった、などといったことがようやく少...

長い長いフランス革命物語の始まり部分。今までいくつかフランス革命の本を読んだが、ようやく革命がどのような雰囲気だ始まったのかがなんとなくわかった気がする。全国さん深いとはなんだったのか、国民議会とは何なのか、国王と民衆は決して敵対する存在ではなかった、などといったことがようやく少しわかった。この作者の独特の文体もおもしろいし、読みやすい歴史小説。

Posted byブクログ

2019/03/29

破産に瀕したフランス国王ルイ16世は、全国三部会の開催を決定。 1789年、聖職者代表の第一身分、貴族代表の第二身分、平民代表の第三身分、ぞれぞれの議員が全国から選出され、ヴェサイユへ向かう。第三身分に選出された議員の中には若き弁護士・ロベスピエールや、聖職者シェイエスの姿もあっ...

破産に瀕したフランス国王ルイ16世は、全国三部会の開催を決定。 1789年、聖職者代表の第一身分、貴族代表の第二身分、平民代表の第三身分、ぞれぞれの議員が全国から選出され、ヴェサイユへ向かう。第三身分に選出された議員の中には若き弁護士・ロベスピエールや、聖職者シェイエスの姿もあった。 特権二身分の差別意識から、なかなか進展しない議会に業を煮やした第三身分議員たちは、自らを国民議会と宣言。貴族でありながら第三身分の指導者であるミラボーの裏工作も功を奏し、第一身分から第三身分に合流する議員が出始め、議会はようやく動き出す。 そんななか、国王が国民議会に解散を要求し、国民に人気のある平民大臣ネッケルを罷免、人民の怒りは頂点に達し、フランス各地で暴動や一揆が起こり始める。 フランス革命に興味はあっても「ベルバラ」での知識しか持っていないので、大好きな佐藤賢一氏のシリーズをこの機会に読み始めました。 民衆が立ち上がったフランス革命。 その魁となったフランスの財政破綻に端を発する全国三部会。 第二身分(貴族)でありながら第三身分(平民)として立ち上がった、リーダー格のミラボーの獅子奮迅の働きぶり、頭の切れっぷりが気持ちよすぎます。 主たる登場人物はミラボーとロベスピエール、この二人の今後の変化が楽しみです。

Posted byブクログ

2018/02/19

フランス革命を舞台にしたお芝居とか良く見るわりに全然わかってなくて、ミシュレの「フランス革命」で概要を知ろうと思ったけどなかなか進まないのでいったんあきらめ、こっちのほうが初心者向けかなと。面白い!「革命のライオン」は三部会開催から球戯場の誓いを経て、軍隊(近衛兵)が出動し、きな...

フランス革命を舞台にしたお芝居とか良く見るわりに全然わかってなくて、ミシュレの「フランス革命」で概要を知ろうと思ったけどなかなか進まないのでいったんあきらめ、こっちのほうが初心者向けかなと。面白い!「革命のライオン」は三部会開催から球戯場の誓いを経て、軍隊(近衛兵)が出動し、きな臭い雰囲気になってくるあたりまで。ミラボーが主役級で若い頃のロベスピエールが現実と理想の折り合い、政治工作駆け引きのノウハウなど彼に薫陶を受ける。 ネッケルが重要人物ってことは知ってたけど、どういう意味で重要なのかわかってなかったし、税金逃れたい貴族たちと財政に苦しむ国王の間の距離感も理解してなかった。事象としては知っていたけど、この本で読んで初めて理解が出来た。第三身分の平民が最初は決して国王に憎しみを抱いてなかった(少なくとも議員連は)ということも結構驚きで、この後、処刑に到る経緯も気になる(ヴァレンヌ逃亡も、こうした最初の状況があって初めて理解ができそう)。 物語は「フランス革命の象徴」であるロベスピエールの成長譚になっていくと思われるが、「真の理想のためならどんな手段も」と思うくだりに既に胸が詰まる。最初の師であるミラボーの影響がずいぶん大きいのも今後重要になってきそう(このあたり小説だから史実と違うのかもしれない)。ミラボーは最初期の革命を支えた超重要人物だったということも改めて良くわかった。何かもうじき死にそうなので心配です。あとはまだデムーランとリュシュル(タレーランも名前だけ)がちらっと出てきたくらいだが、このあと続々と“人物”が出てくるのかと思うとめまいがする。

Posted byブクログ

2016/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 フランス革命は漫画ですが「ベルサイユのバラ」を熟読したので、かなり頭に入っていました。 しかし、この物語はミラボーやロベスピエールが主人公なので、全く違った視点から描かれていて、あのミラボーが人気なのにびっくり、といった感じです。  国王が招集した、全国三部会での、第三身分、つまり平民代表を馬鹿にした貴族や聖職者が、もちろん自分の利益のためであるけれども、だんだん変わっていくさまが、今も同じような気がします。  そして、まだ民衆に根強く残っている国王への信頼を、軍隊を出動させてしまう事で、簡単に裏切っていくルイ16世が悲しい。

Posted byブクログ

2015/10/07

フランス革命大河小説。記念すべき第1巻冒頭に登場するのは、やはりルイ16世。それと彼に仕える財務大臣ネッケル。革命直前のフランスは聖職者と貴族、平民の3つの身分に別れ、税を課せられるのは国民の9割を占める平民ばかりであった。そこで、ネッケルは税収を増やすために平民以外から税を取り...

フランス革命大河小説。記念すべき第1巻冒頭に登場するのは、やはりルイ16世。それと彼に仕える財務大臣ネッケル。革命直前のフランスは聖職者と貴族、平民の3つの身分に別れ、税を課せられるのは国民の9割を占める平民ばかりであった。そこで、ネッケルは税収を増やすために平民以外から税を取り立てたい。しかし、そこに立ちはだかるのは、議会における聖職者と貴族議員の強力な権力であった。 彼ら聖職者と貴族の賛成がなければ、増税法案は通らない。かくして聖職者・貴族VSネッケル・平民の第三部会が開催される。議会の中心となるのは貴族身分を捨てて、平民議員のリーダーとなったミラボー。そして、彼を師と仰ぐ、ロベスピエール。 国王は軍隊を繰り出し、ネッケルを罷免。貴族と聖職者は平民を第三部会から追い出し、平民は自分たちだけの議会を作って球戯場に立てこもる。 ミラボーを中心に革命直前の一触即発のフランスを描いた第1巻。ミラボーの暴れっぷりには魅了されるが、ルイ16世がただの凡才として最初に登場しただけなのは物足りない。フランス革命の主人公はなんだかんだ言ってもルイ16世だろう。

Posted byブクログ

2015/03/30

ベルばらでお馴染みの人物達ーミラボー、ロベスピエールなどーが登場するけれど、描かれ方は違っていて(ミラボーが非常に魅力的で、ロベスピエールが意外にヘタレ)面白かったし、経緯ももっと詳細まで理解できた。 三部会が開催され空転するまでは、ルイ16世は平民に人気があったり、不可侵の存在...

ベルばらでお馴染みの人物達ーミラボー、ロベスピエールなどーが登場するけれど、描かれ方は違っていて(ミラボーが非常に魅力的で、ロベスピエールが意外にヘタレ)面白かったし、経緯ももっと詳細まで理解できた。 三部会が開催され空転するまでは、ルイ16世は平民に人気があったり、不可侵の存在だと思われていたり…ということも、王家は憎まれていたのだろうと思っていた私にとっては新鮮で、驚きだった。王政側と平民とで全く相互理解が成り立っていないのも、革命の行く末を知っている人間からみると、こんな些細な(?)行き違いからあんな革命が起こったのかと思うと、不思議に感じられた。

Posted byブクログ

2013/05/08

久々歴史もの読んでみた。 佐藤さんは硬いな。読んでいて肩こるな。 でもやっぱフランス革命は面白い。 ミラボーが英雄で、ロベスピエールがたよりない、なんか今までの印象のちがう。 これからどうなっていくのか楽しみだわ。

Posted byブクログ

2013/03/31

流石に、10巻まで出ているのを積読にしておくわけにもいかないので、読み出しました。少しずつ。 初版で買っておいて、今読み出すとはね。良くあることだけど、困りものです。 ミラボーとロベスピエール。この二人が、物語の主役ということで、いいんですかね。 とりあえず、ミラボーについてい...

流石に、10巻まで出ているのを積読にしておくわけにもいかないので、読み出しました。少しずつ。 初版で買っておいて、今読み出すとはね。良くあることだけど、困りものです。 ミラボーとロベスピエール。この二人が、物語の主役ということで、いいんですかね。 とりあえず、ミラボーについていけ、という感じなんだけども。 デムーランが、表舞台で活躍する日は来るんだろうか? バスティーユ陥落と、ギロチンぐらいしか知らないフランス革命。手探りで読み勧めていくので、いろいろ咀嚼するのが大変だ。

Posted byブクログ

2012/06/20

相変わらず著者の描く人物は活き活きしている。盛り上がるところは一気に盛り上がるし、停滞するところはとことん停滞していて、読んでいて飽きない。 文章も読みやすくてスッと読める。今後の展開が楽しみ。 それにしてもミラボーがかっこいい。それにたいしロベスピエールの青臭いこと。これからど...

相変わらず著者の描く人物は活き活きしている。盛り上がるところは一気に盛り上がるし、停滞するところはとことん停滞していて、読んでいて飽きない。 文章も読みやすくてスッと読める。今後の展開が楽しみ。 それにしてもミラボーがかっこいい。それにたいしロベスピエールの青臭いこと。これからどう成長していくのか。

Posted byブクログ