雨ふる本屋 の商品レビュー
お母さんからお使いを頼まれて、病気がちな妹のためのプリンを買って帰り道、雨に降られたルウ子は、図書館へと入った。本を読む気分ではない。でも、閲覧室を奥に進んでゆくと、図書館では見慣れないものを見つける。 カタツムリ!妹のサラを驚きかせるつもりで隠し持っていたはずのカタツムリが、図...
お母さんからお使いを頼まれて、病気がちな妹のためのプリンを買って帰り道、雨に降られたルウ子は、図書館へと入った。本を読む気分ではない。でも、閲覧室を奥に進んでゆくと、図書館では見慣れないものを見つける。 カタツムリ!妹のサラを驚きかせるつもりで隠し持っていたはずのカタツムリが、図書館の中を素早く走り回っている?? カタツムリを追ううちに、迷路のような本棚の間をさまよい、高すぎる本棚に怯えながらたどり着いたのは、「雨ふる本屋」という看板のかかる小さな扉。 雨がふる、古本屋。部屋の中だというのに全体に明るく、床には草が生えている。本屋には大きな鳥、メガネをかけてしゃべるドードー鳥・フルホンさんと、長い茶色の髪をした不思議な服装をした女の人・舞々子さんがいた。 そして「人間の子」が来たことを驚き、ルウ子にある頼み事をする。この古本屋では、人間に忘れられた物語と雨で物語を育てている。けれど、最近、物語の種が上手く育たない。それには本物の人間の想像力が必要なのです。フルホンさんと舞々子さんは、ルウ子に何故、物語の種が育たなくなってしまったか、調べて助けて欲しいと言うのだ。 おつかいの途中なのに・・・早く帰らないとダメだけど・・・でも、お母さんをひとりじめする妹なんて待たせておいてもいい、ルウ子は、青い鳥の妖精・ホシ丸くんとともにほっぽり森へゆく。 ルウ子は想像力、夢の力を使って、元の世界を取り戻すことができるのか。
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雨が本を形作っていくという設定が面白かった。 これからは雨の日もゆううつになることなく、むしろほっこりしそう。 そこまで大きな起伏がなく、物足りない気もしたけれど、とても読みやすく、可愛らしい本だった。続編も読んでみたい。
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人々が書くのを途中でやめてしまったお話が、ある森で不思議な花にまもられ、不思議な本屋さんで最後まで描かれて本になる。 という設定だけは良かったので、 アニメ映画とかになったら素敵そう。 でもかなり読みにくかった。 文章的にも読みにくく、何より修飾語のファンタジー表現が多過ぎる。(1つ1つは好きなんだけど…) 幻想的にしたいというのはわかるんだけど、読んでいて疲れる。 こんな感じ→『生まれたての小鳥のひなが、タマゴの中で起きたふしぎなできごとを思い出して、くすくす笑っているような音色です』 また、主人公が少年のキャラクターへ淡い恋心持つ描写があるのですが、少年のキャラがどう考えても大人の女性向けで、主人公の年齢(=メイン読者)は好きになりにくいだろうと感じ、全体の一貫性が悪い意味でとれていないと思った。
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紙で出来た本にとって液体の雨は天敵だって固定観念があったのでタイトルを見たとき、心を掴まれました。雨音を聞いてるとその時の気分によってメロディーに聞こえてくるように優しくこころに寄り添ってくれる物語です。こんな本を子どもの頃、読んでたら雨の日も嫌がらずに学校へ行けるようになってた...
紙で出来た本にとって液体の雨は天敵だって固定観念があったのでタイトルを見たとき、心を掴まれました。雨音を聞いてるとその時の気分によってメロディーに聞こえてくるように優しくこころに寄り添ってくれる物語です。こんな本を子どもの頃、読んでたら雨の日も嫌がらずに学校へ行けるようになってたかな(笑)。
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表紙の絵がなんとなく気に入って図書室で借りたらまさかの中学生用。読んでみるとなかなか興味深い。絵本の延長線上にあるような内容。ファンタジー?先日読んだ聖なる怠け者の冒険だってファンタジーだ。それなのに受け入れられるものとそうでないものがある。この違いは何だろう?と考えながら読了。...
表紙の絵がなんとなく気に入って図書室で借りたらまさかの中学生用。読んでみるとなかなか興味深い。絵本の延長線上にあるような内容。ファンタジー?先日読んだ聖なる怠け者の冒険だってファンタジーだ。それなのに受け入れられるものとそうでないものがある。この違いは何だろう?と考えながら読了。一言で言うと、物語が清廉か否か。物語に込める作者の意図とエゴは、似て非なるもの。兎にも角にも作者のエゴが感じられる作品は嫌い。そのエゴをどこに感じるかは人其々だろう。個人的には、面白いだろこれ?と自信満々に突き出される丸裸のユーモアが嫌い。だったら漫才でもやってろって感じてしまう。特にシュールだろこれ!って自覚があるネタは最悪。いや、この本は極めて綺麗な物語だった。きっと優しい人が書いた本なんだろうなーと感じます。
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児童書です。 うーん何だろう、悪くは無いのですがいまいちでした。 設定はとても魅力的で良いと思うのです。 吉田尚令さんのイラストも素敵だし、幻想的な情景描写も美しくて、わくわくさせてくれる要素はきちんと揃っている。 それでも何故か入り込めないのは、多分主人公のルウ子に感情移入出来ないからかも。 それと雨の日にカッパを着たまま図書館へ入ってしまう描写に、どうしても抵抗感が。 児童書だからこそそこはもう少しうまく調整して欲しかったかな。
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書店でこの本のタイトルを見かけたとき、"本"と"雨"という何とも雰囲気のある言葉が入っていて気になっていました。最近、読書好きな我が長女がこの本をゲットし、ぜひ読むように薦められたので、ささっと読んでみました。なるほど女の子の冒険ストーリー...
書店でこの本のタイトルを見かけたとき、"本"と"雨"という何とも雰囲気のある言葉が入っていて気になっていました。最近、読書好きな我が長女がこの本をゲットし、ぜひ読むように薦められたので、ささっと読んでみました。なるほど女の子の冒険ストーリーですね。どことなくハリポタに似ているかも。文章から想像する映像はとても綺麗なので、この作品の映画化に期待しています。続編の作品も出ているようですし。
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カタツムリに誘われて迷い込んだのは「雨ふる本屋」。 まず高速で走るカタツムリが想像力を膨らませてくれます(笑) 登場人物(動物?)も良い雰囲気で 蛙の七宝屋さんに行ってみたいなぁ〜
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物語の質としては少し浅いので、もう少し練ってあるといいなと思った。 問題のある描写などはないので、表紙にひかれた子どもが読むにはいいのではないかと思う。
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非常に、「次の機会」が気になるお話でした。 話の展開も、「まさか君が!」となるもので、非常に楽しめました。 それにしても、作家の執念、恐ろしい。 続編があるようなので、早速探して読んでみようと思います。
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