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教育×破壊的イノベーション の商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

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2022/10/09

▼イノベーションが起こる時 ・「無消費」層を対象にサービスを展開する ▼3つのビジネスモデル 1,ソリューションショップ ・知的訓練を積んだ経験豊かな専門家を雇い、問題の診断、解決策の提案を行う。 ・コルサル、広告代理店など ・教育なら特殊教育 2,バリューチェーン ・製造、...

▼イノベーションが起こる時 ・「無消費」層を対象にサービスを展開する ▼3つのビジネスモデル 1,ソリューションショップ ・知的訓練を積んだ経験豊かな専門家を雇い、問題の診断、解決策の提案を行う。 ・コルサル、広告代理店など ・教育なら特殊教育 2,バリューチェーン ・製造、小売、食品サービス ・プロセスの一方から資源が投入され、価値が付加され、製品になり顧客に提供される ・価値をもたらす能力のほとんどが標準プロセスに埋め込まれている(人に依存しない)

Posted byブクログ

2021/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者が以前著した「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」での”破壊的イノベーション理論”という言葉が、本書でも登場する。 従来の製品がアップデートされるのとは別に、無消費層などを狙った新たな製品が既存市場を破壊するという理論が、教育業界にも適用できるという。 1990年代後半にアメリカではビル・クリントン大統領(当時)によって学校にコンピュータを導入し、教育改革を行ったが、その効果は微妙だった。 その原因を著者は、既存の教育方法に無理やりコンピュータをはめ込めようとしたからだと述べる。昔は百科事典で調べてレポート提出させていたのを、今ではコンピュータで調べてレポート提出させる、といったように、従来の学習(ここでいうところのレポート提出)において、コンピュータを利用しているに過ぎないというのである。 本書では、破壊的イノベーションの原理が教育にも適応できるという。すべての生徒一律に同じ教育手法を用いる持続的イノベーションと、一人ひとりに合った個別の手法を用いる破壊的イノベーション。後者には、PCを用いた方式があるものの、なかなか政府や教員の多くは現状理解を示さず、一部にしか取り入れていない。だがPCを利用した手法にはまだまだ可能性が秘められており、まずは個別指導について”無消費層”といミニマムな対象からスタートすることが必要とのこと。そして始めるにあたっては既存の教育システムといきなり交換するのではなく、分離して導入すべき、だそうだ。 現在コロナ禍にあってオンライン教育の普及が加速している。今まで積極的に取り組まなかった手法が進んでいる現状を筆者はどう感じているのだろうか。 ”破壊的イノベーション”の原理を商品開発以外のフィールドでも活用できることを証明した名著。

Posted byブクログ

2019/09/30

積ん読解消プロジェクト 教育を改革する上で重要かつ今までにない視点の提示。 コンピュータベースの教育がどのように行われるべきか。 一定納得な面もあるんだけど、スッキリはしない。 一斉教授型の授業体系が限界を迎えていて、個別支援型の教育を進めていくことが重要であることは疑いな...

積ん読解消プロジェクト 教育を改革する上で重要かつ今までにない視点の提示。 コンピュータベースの教育がどのように行われるべきか。 一定納得な面もあるんだけど、スッキリはしない。 一斉教授型の授業体系が限界を迎えていて、個別支援型の教育を進めていくことが重要であることは疑いないこと。その際に、コンピュータが有効なツールであることも間違いはない。ただし、それはあくまで有効なツールの一つであるということ。コンピュータの有効活用無くして教育の改革なしというのは極論だろう。 コンピュータをどのように学校教育に浸透させていくかを説くのに、産業における破壊的イノベーションを持ち出すことも、一定の説得力はもちつつ、絶対の理論でもない。 日本ではとかアメリカだからとか言うのは避けたいけど、そういう側面も踏まえて見るといいかも。

Posted byブクログ

2019/08/15

”クリステンセン氏の「破壊的イノベーション」を教育に用い、「無消費」に対応する。 ・人によって学び方は違う → ★コンピュータを用いた学習の個別化、モジュール化を進めるべし”

Posted byブクログ

2019/06/09

'イノベーションのジレンマ'の著者が、教育改革のアプローチにつき論説している。製造業における、既存企業の持続的イノベーションと、新興企業の破壊的イノベーションの例を参照しながら、教育の現場でも、なぜ、学習意欲の停滞や落ちこぼれ問題への対策が進まないか、を分析し...

'イノベーションのジレンマ'の著者が、教育改革のアプローチにつき論説している。製造業における、既存企業の持続的イノベーションと、新興企業の破壊的イノベーションの例を参照しながら、教育の現場でも、なぜ、学習意欲の停滞や落ちこぼれ問題への対策が進まないか、を分析している。破壊的イノベーションは、それまで需要がなかった'無消費'の市場から始まるが、技術の進歩に伴い、持続的イノベーションが主流の市場を侵食していく。一枚岩的な全体教育から、生徒中心の個別教育の実現に向けて、製造業での同じアプローチが有効になるだろう、と主張している。組織と管理への深い洞察、大胆な取組みが示唆されている。

Posted byブクログ

2014/10/14

イノベーションのジレンマが非常に良かったし、今回は教育がテーマということで期待したのだが、期待が大きかっただけに・・・ しかし、それなりに示唆を受けるところはあった。 日本と米国の教育環境の差というのもあるからかも知れない。

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2014/09/06

◆ガードナーの8つの知能 ・言語的知能 ・論理・数学的知能 ・空間的知能 ・運動感覚的知能 ・音楽的知能 ・対人的知能 ・内省的知能 ・博物学的知能 ◆破壊的イノベーションは「無消費」にぶつけなければ成功させることはできない → 技術の善し悪しよりも、用途を選択することが重要...

◆ガードナーの8つの知能 ・言語的知能 ・論理・数学的知能 ・空間的知能 ・運動感覚的知能 ・音楽的知能 ・対人的知能 ・内省的知能 ・博物学的知能 ◆破壊的イノベーションは「無消費」にぶつけなければ成功させることはできない → 技術の善し悪しよりも、用途を選択することが重要 ・何もない状態よりましな製品をつくり、無消費者に売る ◆学校現場でのコンピュータの活用 ・既存の指導モデルに当てはめて利用しているために効果が限定的 ◆幼児教育の重要性 ・知的能力 ・自尊感情 ・知的好奇心 ◆人間の知的能力の大部分が生後36ヶ月の間に決定される ・「用向きの話しかけ」よりも「言葉のダンス」(余分な話しかけ)が重要

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2014/05/29

モジュール形式の教育が破壊的イノベーションを起こすという話。 公教育の場にPCを導入しても教育方法の構造を変えていかないと大きな効果はないという結論を様々な事例を用いながら証明している。 言おうとしていることはわかったが、実例の話が濃いので「あれ?何の話だっけ」となってしまう瞬...

モジュール形式の教育が破壊的イノベーションを起こすという話。 公教育の場にPCを導入しても教育方法の構造を変えていかないと大きな効果はないという結論を様々な事例を用いながら証明している。 言おうとしていることはわかったが、実例の話が濃いので「あれ?何の話だっけ」となってしまう瞬間もあった。

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2014/02/12

そもそものクリステンセンの破壊的イノベーションを読むことなく本書をとったが、非常に多様な知見に溢れていた。即座に応用することは不可能であるが、破壊的イノベーションという新しいアイデアは純粋に感銘を受けた。 特に教育学研究における理性的な批判は私も共感することが多々あった。教育関...

そもそものクリステンセンの破壊的イノベーションを読むことなく本書をとったが、非常に多様な知見に溢れていた。即座に応用することは不可能であるが、破壊的イノベーションという新しいアイデアは純粋に感銘を受けた。 特に教育学研究における理性的な批判は私も共感することが多々あった。教育関係者にこそ一読をおすすめする。

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2013/11/16

クリステンセンの本は初めて見たが、なかなか面白い内容だった。 一枚岩型の既存の教育システムから、生徒一人ひとりの学習スタイルに合わせた教育の提供を行っていく必要性。そして、その教育における破壊的イノベーションを起こすために必要なICT技術についてと、それを使うにはどうすれば良い...

クリステンセンの本は初めて見たが、なかなか面白い内容だった。 一枚岩型の既存の教育システムから、生徒一人ひとりの学習スタイルに合わせた教育の提供を行っていく必要性。そして、その教育における破壊的イノベーションを起こすために必要なICT技術についてと、それを使うにはどうすれば良いかについて言及している。 イノベーションという観点から教育システムを見て、実際の事例も交えながらICTを用いて具体的にどうすれば良いのか、という部分まで踏み込んでいるのは面白かった。 また、今の学校の制度が悪い、とただ言うだけでなく、どうして改善出来なのか、学校側は改善しようとしているのになぜそれがうまく働かないのか、について議論しているのも良かった。 ・教育における破壊的イノベーションについて ・個人に合わせた教育の提供について ・ICTを用いた教育について 上記のどれかに興味があるのなら、ぜひ読んでおきたい本。 ただ、文章表現の仕方が若干まわりくどい部分が見受けられたので、そこが残念(翻訳だから仕方ないとは思うけど・・・)。 個人的には☆3.5ぐらいの評価。

Posted byブクログ