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教育×破壊的イノベーション の商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

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2013/08/02

読むべきものとしてずっと気にかけていた本書をようやく読み終えた。なかなか興味深かった。 コンピュータやインターネットを生徒の個別の要求に答えるものとして積極的に使うべきことを主張している。その実現を2012年か13年頃と予言している(本書発行は2008年)。その成就がKahn A...

読むべきものとしてずっと気にかけていた本書をようやく読み終えた。なかなか興味深かった。 コンピュータやインターネットを生徒の個別の要求に答えるものとして積極的に使うべきことを主張している。その実現を2012年か13年頃と予言している(本書発行は2008年)。その成就がKahn Academyなのだろうね。『世界は一つの教室』を読み終えていたので、この2冊のつながりがよくわかった。その意味でも、2冊ともお勧めである。 後は、この本での提言を自分なりにどう実現していくかだろう。課題をもらった気がする。

Posted byブクログ

2013/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教育業界を変えたいと思っている人は必読の本。 2008年に書かれたとは思えないほど内容は色あせず、今も参考に示唆が多く含まれた、まさに名著だ。 クリステンセンは著書「イノベーションのジレンマ」において、業界をリードするような優良企業が行う合理的で正しい経営判断が、破壊的技術が作り出す新しい成長市場への参入機会を失わせるという理論(イノベーションのジレンマ)を説いた。 なぜ優良とされている企業・サービスが、新規参入者にとって変わられてしまうのか。またそれを未然に防げなかったのかを、極めて説得力の高い形で説明している。 本書、教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革するは、それを教育業界に当てはめた作品だ。 教育の手法改良として、「全ての生徒に対して一つの教授方式を用いる」ことを前提にした「持続的イノベーション」と、「一人ひとりの生徒が異なる学び方をする」ことを前提にする「破壊的イノベーション」がある。 後者(教育の個別化)を前提とした製品・サービスとしてコンピュータを利用した教育方式があり、最初のうちは、既存の教育ニーズを満たすことができない。 コンピュータを利用した教育方式が、その力を発揮するためには、それを「一人ひとり異なる進度と異なるプロセスで学ぶ」という「無消費」への対応として、まず活用する必要がある 上記は解説で本書のメッセージを要約しているものだ。 Edtechが語られる際に、必ずと言っていいほどあがる「教育の個別化」。 それはなぜ既存の教育関連の組織ではおこりづらいのか。 コンピュータ(テクノロジー)を武器にした新規参入者がどこから手をつけるべきかを書いている。 またクリステンセンは、本書の中で2015年にはコンピュータを通じた教育が大きなシェアを持つようになると明確に断言している。 新たなサービスで教育を変えたい、変革を起こしたいと考えている人。 そんなに大それていなくても、少しでも教育をよくしていきたいという方にはぜひ読んでほしい本だ http://edtech-media.com/2013/03/11/%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AE%E9%9D%A9%E6%96%B0%E3%81%AB%E8%88%88%E5%91%B3%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AF%E5%BF%85%E8%A6%8B%EF%BC%81%E6%95%99%E8%82%B2x%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E7%9A%84/

Posted byブクログ

2013/03/16

コンピューター、ネットワークを本当の意味で活用して、生徒中心の教育に切り替える。個を尊重し、カリキュラムを自由にカスタマイズし、ネットワークを駆使して地域性からも脱却する事が必要であると提言している。その為には教育にまつわる関係組織の変革にまでてをつけなければならないことにまで言...

コンピューター、ネットワークを本当の意味で活用して、生徒中心の教育に切り替える。個を尊重し、カリキュラムを自由にカスタマイズし、ネットワークを駆使して地域性からも脱却する事が必要であると提言している。その為には教育にまつわる関係組織の変革にまでてをつけなければならないことにまで言及している。 本書は、クリステンセン氏のイノベーション・シリーズの実践編としてとらえることができる。ドラッカーの『マネジメント』に対する『もしドラ』的な存在。『もしドラ』ほど物語が中心にはなっていないが、学校i教育という身近かつ慢性的な問題を取り上げる事により、イノベーションの考え方がより理解しやすくなっている。 また、本書の内容は学校教育に留まらず、個の能力を如何に伸ばしていくかという企業内における人材育成の方法にも応用ができると感じた。当然ながら、学校教育変革に付随する組織構造の変革と同様な変革も企業に求められるのであろう。 本書はイノベーションシリーズの中では取り上げられる機会が少ない本であるが、理解を深める副読本としては良書の範疇に入ると思う。

Posted byブクログ

2012/07/23

えっと、どう言ったらいいんだろう。頭が混乱。やっぱりクリステンセンは産業論なんだよね。「そうね」と納得できる分が半分くらい。 何がしっくりこないか考えてみる。 この本はアメリカの学校教育を研究の対象として書かれている。教育の中身の話がしたいのか、新たなビジネスの話がしたいのかが...

えっと、どう言ったらいいんだろう。頭が混乱。やっぱりクリステンセンは産業論なんだよね。「そうね」と納得できる分が半分くらい。 何がしっくりこないか考えてみる。 この本はアメリカの学校教育を研究の対象として書かれている。教育の中身の話がしたいのか、新たなビジネスの話がしたいのかがよく分からなくなっていくところである。 ただ、学習コンテンツをモジュール化していく考え方は決しておかしくはない。しかし破壊的イノベーションを当てはめるときには、もう少し熟考が必要である。 全く異なる視点と言う意味では読んでみる価値はある。

Posted byブクログ

2011/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

破壊的イノベーションの議論を教育に当てはめたらどうなるかの議論。TEDの↓を思い出した http://www.ted.com/talks/lang/jpn/sugata_mitra_the_child_driven_education.html

Posted byブクログ

2010/06/20

イノベーションのジレンマの作者が教育業界をイノベーションのジレンマの視点で捉えた本です。 そもそもの問題意識としては、個人によって学び方は異なっていて、 画一的な教育の仕方には問題があり、それを変えていくためにもパソコンを用いた、 生徒中心の学習ができるようにする必要があるとい...

イノベーションのジレンマの作者が教育業界をイノベーションのジレンマの視点で捉えた本です。 そもそもの問題意識としては、個人によって学び方は異なっていて、 画一的な教育の仕方には問題があり、それを変えていくためにもパソコンを用いた、 生徒中心の学習ができるようにする必要があるというところにあります。 でも、今の教育の業界でのコンピュータの利用の仕方は既存の指導の仕方の延長でしかなく、 まったく違う方法で利用すべきと。 具体的にはオンラインでのユーザーネットワークとか。 たとえば、ある生徒が他の生徒の先生になれたりとかっていうのが現実になれるような世界がくるべきであると言っています。 そのためには破壊的イノベーションを起こす必要があり まずは既得権益を奪わないような、無消費の領域 (コンピューターが中心になっても既存の先生とかがいやがらないような領域) でまずはコンピューターの活用をしていき、 それを広めていくことで、既存の教育のモデルの価値を小さくしてしまい、 新しい方向にシフトしていくようにしていけばいいし、 そのためにはどのような体制を組んでいく必要があるのかというところまで述べています。 個人的にはユーザー間のネットワークで教育ができるような仕組みというのが面白いなと思います。 この本の例に出てきた、 「こっちが英語を話すだけで、ただで化学を教えてくれる人を見つけちゃったよ。日本人だってさ。」 みたいな感じでユーザー間でお互いに補完し合っていけるようなネットワークがあったらいいなと。 ちょっと調べた感じではeduFireというのがそれに近いのかも。 どんな仕組みがあるのか少し調べてみようと思いました。 【引用】 ・破壊的イノベーションは、他の選択肢が何もないような用途、つまりは「無消費」にぶつけなければ成功させることはできないのだ。 ・革新的なアイデアは、開発資金を得るために必要な支持を得ようとして有力な集団に働きかけるうちに、集団の関心にあわせて変形される。 ・むしろ教師は、既存の指導モデルを捕捉し、強化するために、コンピュータを利用しているのだ。そのようなものとして、コンピュータはコストを増大させる一方で、教室での学習体験を大きく変えることができずにいる。 ・どの製品が正しく製造されたかを知ることができないメーカーが製造ラインの末端から出てきたすべての製品を検査しなくてはならなかったのと同じように、教育関係者もそれぞれのバッチの中の誰が学んだかを知ることができないために、生徒をテストする必要があった。

Posted byブクログ

2009/10/07

8章までは良かったが、9章がちょっといただけなかった。 破壊的イノベーションを説明している図はわかりやすかった。 平行する面で表現しているのが非常にわかりやすかった。 1つの面の中でいる限りでは考えられないが、より上位から俯瞰するようになるといい! どうやら、ブクログでは最...

8章までは良かったが、9章がちょっといただけなかった。 破壊的イノベーションを説明している図はわかりやすかった。 平行する面で表現しているのが非常にわかりやすかった。 1つの面の中でいる限りでは考えられないが、より上位から俯瞰するようになるといい! どうやら、ブクログでは最初のレビューのようだ! 2009.3.6

Posted byブクログ