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最後の冒険家 の商品レビュー

4.1

43件のお客様レビュー

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    11

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2009/11/06

彼の家にて。 ひー神田さんを思わず止めたくなってしまう。 やっぱり文章の書き方はあまり好きではない。

Posted byブクログ

2009/10/04

「最後の冒険家」とは熱気球による太平洋横断中に消息を絶った神田道夫さんを指すわけですが、神田氏についての詳細なデータや人となりを綴るというよりは、「ぼくにとっての神田さん」みたいな部分が大きく、それだけ彼の神田氏への思い、神田氏が衝き動かされた「冒険」へ彼がはらう敬意を強く感じま...

「最後の冒険家」とは熱気球による太平洋横断中に消息を絶った神田道夫さんを指すわけですが、神田氏についての詳細なデータや人となりを綴るというよりは、「ぼくにとっての神田さん」みたいな部分が大きく、それだけ彼の神田氏への思い、神田氏が衝き動かされた「冒険」へ彼がはらう敬意を強く感じます。 一番最後、裏表紙の内側に一面に広がる天の川の写真がとても切なく、でも穏やかに心に響きました。

Posted byブクログ

2009/10/07

宿命を持って生まれてきた人間に、私は無責任な憧れを感じてしまうのだけれど。彼らの業の悲しさを、強烈に感じた一作。 そこには、隙間がない。ただただ、渦中。家族がいて、穏やかな生活があって、それでもなお、夢は夢でなかった。妻にとっての日々のように、未踏の世界が彼の現実。どんな世界なの...

宿命を持って生まれてきた人間に、私は無責任な憧れを感じてしまうのだけれど。彼らの業の悲しさを、強烈に感じた一作。 そこには、隙間がない。ただただ、渦中。家族がいて、穏やかな生活があって、それでもなお、夢は夢でなかった。妻にとっての日々のように、未踏の世界が彼の現実。どんな世界なのか。 8000メートルの空の上、四方の海にただ一人、動作はごく限られ、目に見えぬ風に翻弄される気球。何に手を伸ばせばいいのか。 容赦なく襲い掛かる想定外、限られた空間。ぞっとするような臨界点を、一度は共有した作者。計り知れない「あの時もしも」を抱えているだろうに、その文章は深呼吸のように、静かにぶつかり合う息吹があります。 2008年と、ごく最近の話なのが、より響きます。表紙の写真から染み出る深遠に、目が釘付けに。

Posted byブクログ

2009/10/07

”最後の冒険家”熱気球を使って太平洋を横断するノンフィクションです。 気球を使って太平洋を横断しようと思ったら、それは旅とは言わず冒険です。 だらしない酒飲みの私が、のんびり居眠りしながら下る川旅とは次元が異なるのは当然の話。 それでも冒険家の純粋に冒険を追求する姿勢に惹かれて...

”最後の冒険家”熱気球を使って太平洋を横断するノンフィクションです。 気球を使って太平洋を横断しようと思ったら、それは旅とは言わず冒険です。 だらしない酒飲みの私が、のんびり居眠りしながら下る川旅とは次元が異なるのは当然の話。 それでも冒険家の純粋に冒険を追求する姿勢に惹かれてしまいます。

Posted byブクログ

2012/02/21

4年半掛けて北太平洋を一周した貯水槽を改造した熱気球のゴンドラ部〜熱気球太平洋単独飛行に出た神田氏の話〜2008年熱気球単独太平洋横断に乗り出した神田氏は地元の役場に勤務する公務員だが,テレビで熱気球を知って,ライセンスを取り,すぐに富士山越えや北アルプス越えを行ったが,遂に行方...

4年半掛けて北太平洋を一周した貯水槽を改造した熱気球のゴンドラ部〜熱気球太平洋単独飛行に出た神田氏の話〜2008年熱気球単独太平洋横断に乗り出した神田氏は地元の役場に勤務する公務員だが,テレビで熱気球を知って,ライセンスを取り,すぐに富士山越えや北アルプス越えを行ったが,遂に行方不明になった。目的とする高度8000mに達することができす,日付変更線を越えた辺りで着水したと思われる。籐製のゴンドラは着水した途端に沈み,即ち死ぬものだと同乗を拒否したのは一度目の挑戦に同行した著者だった〜失踪のニュースを聞いたとき,無茶だと思ったものだけど,冒険とは生き方であると結論。石川氏は冒険家と呼ばれるのは困ると。表紙の写真は最初の失敗で,放棄したゴンドラで,二度目の失敗の後,トカラ列島に漂着した

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2009/10/07

2008年、熱気球で北太平洋を横断しようとたった一人で空へ旅立ったまま行方がわからなくなり、いまだ行方不明の最後の冒険家 神田道夫さん。 彼の冒険人生と石川さんが彼と一緒に旅したエピソードが書かれている。 冒険家とは どこまでも 孤独で 頑固で 超プラス思考の人間でないとなりた...

2008年、熱気球で北太平洋を横断しようとたった一人で空へ旅立ったまま行方がわからなくなり、いまだ行方不明の最後の冒険家 神田道夫さん。 彼の冒険人生と石川さんが彼と一緒に旅したエピソードが書かれている。 冒険家とは どこまでも 孤独で 頑固で 超プラス思考の人間でないとなりたたないんだとこの本を読んで思いました。 石川さんの写真と文章が好きで、できる限りいろいろ見たり、聞いたり、読んだりしてきたけれど、今回のは今までと違った視点で書かれている。 いつも 自分の中の気持ちが揺さぶられる。 生きることと、自分とこの世界との関わりや 意味を 考えます。 なぜだろう? 理由はよくわからない。

Posted byブクログ

2009/10/04

評者:田中優子 2008年11月30日(日) 毎日新聞 今週の本棚より サブタイトル:スリリングな体験の先にある問い ノンフィクション。 この言葉から、どのような内容を連想するだろうか? 例えば、旅行記をはじめとした紀行文。 例えば、事件を丹念に検証したドキュメンタリー...

評者:田中優子 2008年11月30日(日) 毎日新聞 今週の本棚より サブタイトル:スリリングな体験の先にある問い ノンフィクション。 この言葉から、どのような内容を連想するだろうか? 例えば、旅行記をはじめとした紀行文。 例えば、事件を丹念に検証したドキュメンタリー。 どのようなものであれ、そこに描かれるのは事実に基づいた 出来事の軌跡。 普通は、そうした印象を持っているのではないだろうか? 正にその程度の認識しか持ちえていなかった僕は、この書評を 読んで、ノンフィクションというものに対する考え方について、 ガツンと音が出るほどの方向転換をさせられた。 横から首をいきなり捻じ曲げられたようなものだが、不思議に それが心地よい。 それはすなわち、そこに示唆されていたことが、ストンと僕の 中に落ちてきたためである…。 この本の著者である石川直樹は、冒険家である。 まだ31歳(注:2008年11月時点)でありながら、 既に世界七大陸最高峰登頂の最年少記録を保持し、 北極点から南極点までを人力踏破するという冒険も行っている。 そんな著者が、気球による太平洋横断の旅の最中、トラブルに遭い 海に墜落したところから、この本は始まる。 その出だしの一文  「こうやって人は死んでいくんだろうな、と思った」 が、評者の、そして読み手の心をまず鷲掴む。 そのとき彼は、一人ではなかった。 神田道夫という、これまたもう一人の冒険家と道行きを共に していたのだが、そのとき彼らが乗っていた気球の籠の部分は なんと、ビルの貯水タンクを改造したもの。 そうした手づくり感に満ちた気球で太平洋を横断しようとする その精神に、まず感銘を受ける。 だが、この本の白眉はまだこれから。 様々な出来事の末、ようやく救出された二人だが、神田道夫は 今度は自分一人で再度、同じく気球による太平洋横断に挑戦し、 還らぬ人となる。 その神田の最後の事故を見つめなおすことで、著者は実は冒険 そのものを、引いては自らを見つめなおしている。 冒険こそは、著者の生きる意味、レゾンデートルといってよい。 ただ、勿論それは、死を賭して、などと軽々しく口にするような 代物ではない。 綿密な準備と計算に裏打ちされた計画。 そして費用の手当て。 それらを実現するための唯一の推進剤は、自分の心の中で滾る 思い。 それら全てを経験し、実行し、その上でなお。 自らの生命を深度数千mの太平洋上只中に、僅か厚さ数cmの 貯水タンクに預けるような羽目となった著者が、なぜ自分が、 そして神田が、世の冒険家が、そうした世間から見れば無謀と 思えるような営みを黙々と繰り返すのか。 そのことを、問い続けて著したのが、本書なのだ。 このことを、評者は実に見事に、端的に定義する。 少し長くなるが、その部分を引用しよう。 「起こっている出来事を記録したり冒険の自慢話をするのが  ノンフィクションなのではない。  ノンフィクションは、自らを外からみつめ自分自身を問う  ことなのである。」 本書を未読の僕としては、著者がこれらの冒険を通じて、 どのような思いをしてきたのかは、まだ分からない。 ただ。 はっきりとしていることは、そこでどのような思いに行き着く としても、それは著者が自らの意思で行動した結果に到達した ものであり、何よりもその一点こそが読み手の心に深い楔を 打ち込む。 すなわち。 お前は、何をやったんだ? 自ら何を選択し、何を行動してきたのだ? 何もせずに、言い訳と頭でっかちな知識でのみ人生を語って いるのではないのか? この楔は、鋭利な氷柱となって、読み手の心に突き刺さる。 だが、この楔に貫かれたものは幸せなのだ。 なぜなら、ままよ!と足を踏み出すきっかけとなる書に出会えた 訳なのだから。 勿論、既に歩み始めた人にとっても、心強い支えになることは 間違いない。 さて。 お前は? いつまで、そこで椅子に座っているんだ? 今度は、僕自身が僕に問うている。 その問いに、あらん限りの誠意でもって、応えたい。

Posted byブクログ

2009/10/04

初石川直樹。 同い年ということもあり、ジェラシーからこれまで敬遠してきたが、米炊きが得意であること、 物持ちがいいことを氏が語っているのをラジオで聴き、完全にキャラかぶりな石川直樹に手を出した。 ノンフィクションということもあり、淡々としたシンプルな語り口が良いと思った。 も...

初石川直樹。 同い年ということもあり、ジェラシーからこれまで敬遠してきたが、米炊きが得意であること、 物持ちがいいことを氏が語っているのをラジオで聴き、完全にキャラかぶりな石川直樹に手を出した。 ノンフィクションということもあり、淡々としたシンプルな語り口が良いと思った。 ものすごい感動するという話ではないが、読んだ後になんとなくじんわりする、そんな本。

Posted byブクログ

2009/10/04

石川直樹の本が良かったので読んでみた。 個人的にはストライクゾーンど真ん中なので 一気に読み進みました。 冒険物とか好きな人には良いが そうじゃなければ退屈かも。 ちなみに表紙の飛行船は 太平洋で墜落後かなり経ってからトカラで発見されました。

Posted byブクログ

2009/10/07

つい一年前にこのような冒険が行われていた事に驚き。 公務員の傍らのライフワークとしての活動でここまで出来るものなんだな。 描写もすばらしく、一気に読んだ。面白かった。

Posted byブクログ