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最後の冒険家 の商品レビュー

4.1

43件のお客様レビュー

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2013/02/15

夢中で読みすすんだ。筆者の体験していること、冒険家神田道夫の生き様が凄まじく、文章力を超えたところに面白さがある。神田の無謀さを筆者が非難していることは間違いないが、筆者の神田への敬意、追悼の意は十分に感じられる。インパラの朝の100倍面白い。

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2012/08/25

石川氏の対談を読んでから気になっていた本。 読んでも極限状態を理解することはできないが、実際に経験した人の言葉を読むことができるのはすごいことだと思う。 世界の捉え方が変わる、といった表現が印象に残った。というか気球に乗るまでの経験ですでに我々とは世界の捉え方が違うのだろう。 ...

石川氏の対談を読んでから気になっていた本。 読んでも極限状態を理解することはできないが、実際に経験した人の言葉を読むことができるのはすごいことだと思う。 世界の捉え方が変わる、といった表現が印象に残った。というか気球に乗るまでの経験ですでに我々とは世界の捉え方が違うのだろう。 海外旅行や留学のような小さな冒険ももう冒険になり得ない時代だと話していたところだったので、「現代の冒険」に関する記述も納得だった。 写真の人だと思っていたが、他にも著書があるのを知ったので読んでみたい。

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2012/06/16

手作りの熱気球で太平洋横断を試みた冒険家・神田道夫を捉えたノンフィクション。 著者の石川がパートナーとして乗り込んだ一度目の太平洋横断挑戦の途中で太平洋に漂着し、タンクで海を漂うシーンは迫力があって読み応えがある。 著者自身も登山家であり旅や写真などで活躍する人物。この経験を機に...

手作りの熱気球で太平洋横断を試みた冒険家・神田道夫を捉えたノンフィクション。 著者の石川がパートナーとして乗り込んだ一度目の太平洋横断挑戦の途中で太平洋に漂着し、タンクで海を漂うシーンは迫力があって読み応えがある。 著者自身も登山家であり旅や写真などで活躍する人物。この経験を機に冒険とは何かを考えている。 『すでに地図の空白がなくなった現在、地理的な冒険や探検といった行為は、時間が立つにつれてどんどん不可能になってきている。ジャーナリストの本田勝一氏は、冒険の条件として「命の危険性」と「行為の主体性」の二つを上げているが、近代の冒険は、その後者が重要なのだ。それはつまり自己表現の問題とも密接に関わってくる。ここでいう表現とは、地図上に誰もたどったことがない奇跡を描くという意味である。』 /**************************************** 目次 第一章 出会い 第二章 気球とはなにか 第三章 富士山からエベレストへ 第四章 滞空時間世界記録とナンガパルバット越え 第五章 熱気球太平洋横断 第六章 単独行 第七章 ひとつの冒険の終わりに 第八章 悪石島漂着 資料 ****************************************/

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2012/04/08

神田さんのことを、突っ走りすぎていて危ないな、と感じながらも、神田さんはすごい人で、見捨ててはおけない人だと注目せずにはいられない著者の気持ちが伝わってきた。 太平洋横断の挑戦に一度同行した著者にしか書けない視点で文章がつづられているところが、この本をとても骨のあるものにしている...

神田さんのことを、突っ走りすぎていて危ないな、と感じながらも、神田さんはすごい人で、見捨ててはおけない人だと注目せずにはいられない著者の気持ちが伝わってきた。 太平洋横断の挑戦に一度同行した著者にしか書けない視点で文章がつづられているところが、この本をとても骨のあるものにしていると思った。著者の単語の取捨選択や、文章の切れ方がとても良く、冒険の緊迫感や、神田さんの危なっかしさなどが読んでいてひしひしと伝わってきた。 二回目の太平洋横断の挑戦で神田さんが行方不明になってしまうことが分かっていて読むので、神田さんがとても危なっかしく感じたのかもしれない。この先で神田さんが行方不明になってしまうのだという知識に加えて、気球で空を飛ぶことの心細さや、空の上という異常な状況での緊迫感が、読んでいて先を読むのが怖くなるような気分にした。

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2012/01/17

どれくらいのひとが、2008年に気球で太平洋横断を試みた冒険家がいたことを知っているのだろう。どれくらいのひとが、その冒険家の消息がわかっていないことを知っているだろう。どれくらいのひとが、その冒険家が帰ってくることを待ち望んでいるのだろう。

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2012/09/23

熱気球による冒険で様々な世界記録を樹立し、2008年2月、単独太平洋横断中に行方を絶った神田道夫。彼と生死を共にした著者が、その出会いと別れを通して不屈の魂の軌跡を追う 08年開高健ノンフィクション賞作。熱気球冒険家と「九死に一生」という体験を共にした著者の描写は、淡々と事実を...

熱気球による冒険で様々な世界記録を樹立し、2008年2月、単独太平洋横断中に行方を絶った神田道夫。彼と生死を共にした著者が、その出会いと別れを通して不屈の魂の軌跡を追う 08年開高健ノンフィクション賞作。熱気球冒険家と「九死に一生」という体験を共にした著者の描写は、淡々と事実を書き連ねていくスタイル。熱気球がそんなに高く、遠くへ飛べるもの(成功すればだが)ということにいまさらながら驚いた。本業は写真家の著者は、無頼派作家石川淳の孫なのだそうだ。 (B)

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2011/10/23

滞空時間世界記録ほか多数の記録を樹立した熱気球乗り・神田道夫。2008年、太平洋超え挑戦中に消息を絶つ。神田と行動を共にしたこともある著者が哀惜の思いを込めて綴った冒険の足跡。(東京新聞・書評)

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2011/10/17

石川直樹さんの文が読みたくて、気球や冒険には興味無かったけど読んでみました。やっぱり吸い込まれる様な文才があります。最後の写真ページも、なんだか色々考えてしまいました。

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2011/10/10

飛び立った後傍に行きたいと思うくらいなら何故一緒に行かなかったのか、というのはおいといて。 本の構成として計算されたものを感じたが、写真が思ったほど秀逸でなかった。これなら文庫で十分かと。 仕方ないことかもしれないが、神田さん本人の言葉がもっとあったら内容も深くなっただろうと...

飛び立った後傍に行きたいと思うくらいなら何故一緒に行かなかったのか、というのはおいといて。 本の構成として計算されたものを感じたが、写真が思ったほど秀逸でなかった。これなら文庫で十分かと。 仕方ないことかもしれないが、神田さん本人の言葉がもっとあったら内容も深くなっただろうと思う。 臨場感を感じながら読めました。

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2011/08/03

登山、ポールトゥポールなど様々な冒険に挑戦する石川直樹さんが綴る、神田道夫さん。熱気球での太平洋横断に挑戦し消息を絶った冒険家と過ごした4年間。

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