ルルージュ事件 の商品レビュー
世界最初の長編推理小説。 殺害されたルルージュ夫人。探偵として捜査に当たるタバレ親父。タバレ親父の下宿人ジェルディ親子の秘密。息子ノエルの行動。ルルージュ夫人が抱えていたコマラン伯爵家の秘密・取り換えられた赤ん坊。ジェルディ夫人と秘密の関係は?ルルージュ夫人殺害容疑で逮捕された...
世界最初の長編推理小説。 殺害されたルルージュ夫人。探偵として捜査に当たるタバレ親父。タバレ親父の下宿人ジェルディ親子の秘密。息子ノエルの行動。ルルージュ夫人が抱えていたコマラン伯爵家の秘密・取り換えられた赤ん坊。ジェルディ夫人と秘密の関係は?ルルージュ夫人殺害容疑で逮捕されたコマラン子爵とノエルの関係。 2010年10月22日再読
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文章としては非常に読みやすいけど、中だるみが酷い。タバレがノエルに会って手紙に関する情報を受けとる辺りまでは比較的スピーディーなのに、そこからが異様に「これ本当に必要なの?」と言いたくなるような恋愛エピソードや貴族の語る思想やらで、犯人ほぼ確定から逮捕までが異様に長い。時代的にそ...
文章としては非常に読みやすいけど、中だるみが酷い。タバレがノエルに会って手紙に関する情報を受けとる辺りまでは比較的スピーディーなのに、そこからが異様に「これ本当に必要なの?」と言いたくなるような恋愛エピソードや貴族の語る思想やらで、犯人ほぼ確定から逮捕までが異様に長い。時代的にそういう読者を喜ばせる要素が必要だったんだろうけどねぇ。黒岩涙香訳読んだときには、真犯人に納得いかなかったけど、こっちだと一応納得いくような話の運びになっている
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超古典ミステリということで覚悟していた読み難さは全くない。余計な描写や説明はなしに事件が始まり、脱兎のごとく展開する序盤だけで、あっという間に作中に引き込まれた。 容疑者の登場や謎解きの方向性など、かっちり組まれた枠組み内で展開していくので、早い段階で作品の規模を把握できる。これ...
超古典ミステリということで覚悟していた読み難さは全くない。余計な描写や説明はなしに事件が始まり、脱兎のごとく展開する序盤だけで、あっという間に作中に引き込まれた。 容疑者の登場や謎解きの方向性など、かっちり組まれた枠組み内で展開していくので、早い段階で作品の規模を把握できる。これは読者にとっては大きな安心ではなかろうか。過去と現在をクロスさせた構成に対して、読書中は若干停滞したように感じたが、読み終わってみると作品全体を構成する重要ファクターなんだと納得できる。ミステリのスタイルは150年前からさほど変化してないのか、それとも本作者が凄すぎるのか、一気に縮まったような時間の感覚に、不思議な余韻を残す秀作。
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【08.12.07/図書館】 世界初の長編推理小説らしい。現代のミステリーに通ずる物が、もうキチンと確立されている感じ。 真犯人は、動機含めて結構早くにわかってしまったけど、しかし先に先に読み進めたいという気持ちは衰えなかった。 1860年代の作品なので。同じ内容を現代版でやって...
【08.12.07/図書館】 世界初の長編推理小説らしい。現代のミステリーに通ずる物が、もうキチンと確立されている感じ。 真犯人は、動機含めて結構早くにわかってしまったけど、しかし先に先に読み進めたいという気持ちは衰えなかった。 1860年代の作品なので。同じ内容を現代版でやってしまうと、なにやら急に胡散臭くなってしまう物が、決してそうはならないのが時代物でもある強み。 カットに使われた「フランス人の自画像」は、刊行が40〜42年なので、この物語より20年くらい前の風俗なんじゃないか…?と思いつつも、その辺は深く考えない方がいいんだろうなぁ…。でもやっぱりあれを真に受けて、脳内でさまざま想像したら、ちょーっとずれてしまうと思う。そこはもうちょっと考えて欲しかったかな。折角(?)の第二帝政期なんですもの。本の装丁としては、そこんとこ-0.5。 ただまぁそれはガボリオの所為ではないので、反映はさせないでおこうっと。
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