死都日本 の商品レビュー
九州の阿蘇山、桜島。少し遡り雲仙、普賢岳。 この程度の知識しかありませんが、よくよく考えれば温泉、地獄めぐりなどを考えれば、九州は火山活動がまだ盛んな地域なのかなと考えれる。 霧島の噴火と噴火後の街を襲う菓子流などリアリティのある描写で正直恐ろしい。実際に噴火すればsっゆんにして...
九州の阿蘇山、桜島。少し遡り雲仙、普賢岳。 この程度の知識しかありませんが、よくよく考えれば温泉、地獄めぐりなどを考えれば、九州は火山活動がまだ盛んな地域なのかなと考えれる。 霧島の噴火と噴火後の街を襲う菓子流などリアリティのある描写で正直恐ろしい。実際に噴火すればsっゆんにして壊滅状態に陥るのだろう。 また災害時に何を準備しリュックに詰めていればいいかなど参考になる。生き延びることができればの話ではあるが・・・。 それくらい噴火という災害は恐ろしい。地震という災害も遅えろしいが、南海トラフ、東南海沖などに焦点が当てられているのは、実は政府の目眩し?ではないかとさえ錯覚するほどのリアリティーに圧倒される。 日本政府のとる切り札、世界を巻き込む秘策、語り継がれる世界と日本の神話を見事に融合し壮大なエンターテイメント作品。
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九州の霧島火山帯で過去30万年に4回発生している破局的大噴火が起きて九州が全滅、噴煙の影響が日本を覆い1日にして円資産が暴落、ついでに東海地震と南海地震もアクティベート、さらには富士山も噴火の兆候を示すとんでもない1日のストーリー。 登場人物の黒木により語られる、古事記のイザナ...
九州の霧島火山帯で過去30万年に4回発生している破局的大噴火が起きて九州が全滅、噴煙の影響が日本を覆い1日にして円資産が暴落、ついでに東海地震と南海地震もアクティベート、さらには富士山も噴火の兆候を示すとんでもない1日のストーリー。 登場人物の黒木により語られる、古事記のイザナギ•イザナミの伝説を阿蘇の火山噴火の話と解釈すると矛盾なく理解できるという話や、過去約千年の日本の歴史において、大衆が熱狂的に踊り狂って伊勢神宮参りをする現象が発生すると、その直後に大地震が発生しているという「踊狂現象」の話は興味深い。 天明の飢饉はアイスランドの火山が噴火した影響だったという話や、スンバワ島の破局的噴火で住民がほぼ全滅した話など、世界各地で起きている破局的噴火の実例がふんだんに盛り込まれていて、小説ではあるのだけど、火山マメ知識本という体裁もあり。 ただし、終盤の日本政府による為替操作の顛末と首相の演説の部分はイマイチ。悲惨な状況のはずなのだが、無理やり希望を持たせる展開にするのは無理があった。
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3度目。やはり面白いし、勉強になった。火山だけでなく、日本の都市政策のあり方、中長期的な復興、そして今の歪み。
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霧島火山の破局噴火をシミュレーションした小説。加久藤カルデラ全体の噴火は数万年に一度の規模であり九州南部ほぼ全域を火砕流で埋め尽くすほどの規模。噴火24時間で350万人、48時間で1000万人の死者を出すと推計される。火山噴火は地震と違い被害が長期間に及ぶ。噴火物に始まり、ブラスト、火砕サージ、火砕流、ラハール(泥流)、火山灰による家屋倒壊、インフラ機能停止、農作物・産業への影響、日照低下による気候変動と影響は広範に及び日本のみならず地球規模での災厄をもたらす。 この小説の秀逸なところは自然災害による直接的な被害だけでなく、この災害に乗じてアメリカや中国がどのような謀略を取るかまでシミュレーションしているところ。またフィクションではありながら、これまでの自民党の国土開発政策を強烈に批判しているところも注目に値する。火山国家・地震国家である我が国の現在の繁栄は偶然の休閑期であるに過ぎず、節操のない国土開発によりリスクが高まったいま大災害が起こると国家崩壊の危機に陥ると警鐘を鳴らす。「神の手作戦」は意外なことに諸外国に対する言葉による説得であり脅迫であった。火山灰による気候変動・農業被害という事実を突きつけることで、日本のみをターゲットとした信用不安を世界的なものにすり替え、一定の正常化をすることとなった。菅原総理のように世界に対してこれほどまでの演説・芝居を打てる政治家が日本にいたことがあったか。また静間のような視野が広く冷静かつ行動力のある官僚はいるのだろうか。 "SECOND BEST, TOMORROW"(今できることをやれ!)
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前半は火山学者の脱出劇が中心、後半は首相菅原の外交戦略を中心に話が進む。特に前半の火山や火砕流についての解説が詳細で学びがある。時々、神話が火山災害を表しているという説が挟まれる。割と説得力ある気がする。 ところで、衛星に乗せた弾頭ミサイルって結局なんの役に立ったの?
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破局噴火による日本崩壊。 災害へ立ち向かう学者、日本を守るため画策する政府、そんな日本を付け狙う諸外国。 圧倒的科学的知見と政治の駆け引き。ただパニックを描いたディザスター小説ではない。
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阿蘇に旅行に行くので再読!この小説のおかげですっかり火山ファンです♪『死都日本』の舞台は霧島火山付近ですが、阿蘇山も同じ九州のじょうご型カルデラ火山なので、予習(?)はバッチリ! 『死都日本』の舞台は九州南部の火山地帯。破局的噴火に巻き込まれた主人公・黒木の運命を描く災害小説的...
阿蘇に旅行に行くので再読!この小説のおかげですっかり火山ファンです♪『死都日本』の舞台は霧島火山付近ですが、阿蘇山も同じ九州のじょうご型カルデラ火山なので、予習(?)はバッチリ! 『死都日本』の舞台は九州南部の火山地帯。破局的噴火に巻き込まれた主人公・黒木の運命を描く災害小説的な側面と、噴火によって国家滅亡の危機に瀕する日本を存続させる為に国内外で知略を尽くす、もう一人の主人公・菅原総理を描く政治小説的な側面もある、濃厚な超大作です! ストーリー自体はフィクション(…というよりも火山が噴火したら何が起きるかをシミュレーションした小説のような感じ)ですが、火山に関する解説や過去の事件は事実に基づいていて、アイスランドのラキ山の噴火のせいで日本で江戸時代に大飢饉が起きた事があるとか、噴火の後の土砂災害がかなり危険な事とか、オドロキの事実の連続! 著者の石黒耀さんはなんとお医者さま!…なのだけどかなりの火山好きのようで、火山に関する記述は科学的にも確かなものなのだとか(しかも図解あり)。さすがお医者さま。火山学者の中での評判もよく、「破局噴火のリスクと日本社会」というシンポジウムが開催されるほど!民俗学、政治、経済の知見を生かした緻密なストーリー展開と、ちょっとラノベっぽい素朴なセリフ回しや表現が… ギャップ萌えです(о´∀`о)!! 火山大国・日本に住む人は全員読んだ方が良い珠玉の名作!私は『死都日本』の影響で、トンガ火山が噴火した時は米をひとり大量買いしました(^_^;)。価値観が変わる一冊です!
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2002年第26回メフィスト賞受賞 2005年第15回宮沢賢治賞奨励賞受賞 2005年日本地質学会表彰 火山界からのエールですね 作者の石黒さんは、医師であり火山マニア(に違いない)。SF災害小説。クライシスノベル。 九州霧島山の地下加久藤火山が破局的噴火。そこから九州に連なる...
2002年第26回メフィスト賞受賞 2005年第15回宮沢賢治賞奨励賞受賞 2005年日本地質学会表彰 火山界からのエールですね 作者の石黒さんは、医師であり火山マニア(に違いない)。SF災害小説。クライシスノベル。 九州霧島山の地下加久藤火山が破局的噴火。そこから九州に連なる火山が活動を始める。 他のメフィスト賞とはちょと違うのでは⁉︎ “日本沈没”や“復活の日”みたいなやつでは⁉︎ 期待感が膨らみます。 マニアらしく使われている地図や地名、火山等、かなりの知識の下のリアリティです。 火砕流が海上を進み、ついには鹿児島まで到達。 九州はほぼ全滅。 火山学者がこの火砕流から逃げながら、災害の被害の広がりを表現していきます。 この後、南海地震、東海地震へと予測される中、日本は国家として生き残る為の戦略を立てる。 「神の手作戦」として、売られる円を買い支えアメリカ政府と交渉を試みる。 最後の一手は、首相により発表された日本国土の復活案。太古からの災害を避ける新しい国土造り。この戦略により死都日本は復活の希望を得る。 ストーリーの中で古事記の中の火山活動描写や ヨハネ黙示録大バビロンの焼失を盛り込む。ここが興味深いところなんだけど、そこで緊迫感が薄れたりするような気もするんですが面白いんですよね〜。
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600ページ超の長編読了しました!読み応えのあるSFでした。日本の抱える宿命である火山噴火について専門的な説明も加わり楽しめました!
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西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受...
西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。(講談社文庫) 黒木伸夫 本作品の主人公。日向大学工学部助教授。「宮崎を造った火山の話」を地元紙に連載し、加久藤火山の存在や火山噴火の恐ろしさを県民に広めた。火山オタクで防災工学の講義はいつも火山の話になる。その話芸には、学生達のファンも多い。国家プロジェクト"K作戦"の一員(コードネームは「クロマツ」)としての活動を真理や岩切に話せずに苦悩する。彼自身の予測よりも早い加久藤火山復活のその場に岩切と共に立会い、決死の脱出を試みる。 黒木真理 伸夫の妻。大阪出身の麻酔科医。 女子大生時代の観光旅行中にフィールドワーク中の伸夫に出会い、結婚した。伸夫の話芸の一番のファンでもある。噴火当時、日南はまゆう病院に勤務中だった。 岩切年昭 宮崎日報の記者。伸夫の日向大学での後輩。 「宮崎を造った火山の話」の担当をしていた。黒木伸夫と共に加久藤火山の破局噴火からの脱出行を行ったことにより、"K作戦"に関わっていく。
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