1,800円以上の注文で送料無料

原の辻遺跡 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/08/28

長崎県壱岐市(2004年3月に島内の4町が合併してできた)にて発掘調査が進んでいる「原の辻遺跡」に関する書籍です.大陸系の最新の土木技術(「敷粗朶(しきそだ)工法」と呼ばれる)が導入されたと考えられる「船着き場跡」が見つかるなど,考古学史上においても大変貴重な発見が見られるようで...

長崎県壱岐市(2004年3月に島内の4町が合併してできた)にて発掘調査が進んでいる「原の辻遺跡」に関する書籍です.大陸系の最新の土木技術(「敷粗朶(しきそだ)工法」と呼ばれる)が導入されたと考えられる「船着き場跡」が見つかるなど,考古学史上においても大変貴重な発見が見られるようです.島内には遺跡も古墳も数多く見つかっており,2010年3月には故黒川紀章氏の設計による「壱岐市立一支国博物館」もオープンしました.対馬にしろ,壱岐にしろ,古代の大陸と日本を結ぶ交易拠点として早くから栄えた一方で,元寇をはじめとする侵略に巻き込まれた歴史も有しており,島内生存者35人という残虐極まりない仕打ちも受けてきたようです.壱岐という島の持つ地理的特性も踏まえて読むと,日本の歴史をより深く理解することが出来ると思います.

Posted byブクログ