セックス格差社会 の商品レビュー
基本的にデータの羅列。 データを用いて論じていると言えば感じ良いが、結論ありきで数字をこねくり回している感じ。
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セックス格差社会。読みやすいけど、もっと深い話が読みたくなるかんじ。問題がこんなにあるよ、って紹介して、格差があれこれあるよ、って紹介本ぽかった。
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2008年の本なので、2014年の現在の社会を鋭く見据えている部分もあり(晩婚化、婚活サイトの活況、移民による労働力問題etc..)なんかズレてる(あるいはデータから無理矢理こじつけている)と思う部分もあり。 たとえば、 ・労働時間が減ればセックスの時間が増えて少子化対策になる(→経済衰退による国力の衰えは無視?) ・所得税の配偶者控除を拡大するべき(いま廃止議論が…) ・外国人の労働力確保は時代の流れとして必至、体制を整えろ(→これは現状何とも言えないけど、治安への不安などマイナス面にはあまり言及されず…というか労働時間を短縮するんじゃなかったの?) などなど。 あと著者は私と同世代で、執筆当時はまだ30代のはずなのに、やたらと表現が古いのが気になった。(冒頭の「給湯室でよくあるやりとり」とか…そんな会話、しないっつーの!) 興味深いと思ったのはフランスの少子化対策は国民性としてセックス回数の多さが根底にあったから成功したのであって、日本にそのまま当てはめても…という部分。 なるほど確かに。しかし少子化対策=セックス回数推奨対策となると政治の出る幕はないような(笑) それからフリーセックスコミュニティを作って、生まれた子供はみんなで育てましょ、というフーリエさんの理論。なるほど確かにトンデモだけど、案外ありかも?!と思ってしまった。 ただ、この手の新書は結論が出ないのがもどかしいけど、社会に警鐘を鳴らすという役割ははたしているんだなーと。
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タイトルで気を引く割には、内容はいたってまじめ。 逆にまじめすぎてデータの羅列が多く、読み物としての面白さはそれほどではない。 少子化問題は突き詰めれば経済力の問題というのは納得で、しょうもない小手先の対策ばかり打ち出す政府に聞かせてやりたい。
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この作者、いつも真面目なのかムッツリスケベを狙っているのか、分からないようなギリギリの線で本を書くなぁ。面白いけど。
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(推薦者コメント) 所得の格差は恋愛や結婚、そしてセックスにどのような影響を及ぼすのか。少子化社会の問題も絡め、様々なデータを用い説明を試みる本。
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女性は低所得の男性を、恋愛・結婚対象と見ない。 高所得の男性は仕事が忙しくて、セックスレスになりがち。 これが、婚姻率・出生率の低下の原因というのは納得。 ただ、もう一つ、「大人になったら結婚するもんだ」という世間の意識の低下が婚姻率、ひいては出生率の低下を招いていると思う。「結婚したいっっ」と思う相手がいれば、結婚してる。お互いに「結婚したいっっ」とまでは思わないけど、「大人なら結婚するもの」ってのがあれば、結婚すると思う。・・・自由ってのも難しいもんです。
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タイトルほど刺激的な本ではないです。 いわゆる「格差」についての話。 目新しい話はないかなー。 年収の分布ってのは難しい問題だと思うけど、 お金があるけど時間はない。 お金がないからやりたいことができない。 は違うことを言っているようで、似ているんだなあ、と。 そして、自分が...
タイトルほど刺激的な本ではないです。 いわゆる「格差」についての話。 目新しい話はないかなー。 年収の分布ってのは難しい問題だと思うけど、 お金があるけど時間はない。 お金がないからやりたいことができない。 は違うことを言っているようで、似ているんだなあ、と。 そして、自分がいかに恵まれていて、それを生かしてないか(笑)、よくわかった。
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決め細かいデータ資料と、それに基づく見解は分かりやすく、正論すぎて怖いくらいです。 著者の視点がユニークで興味深いです。セックス(と、それに付随した産業)と社会経済をミックスさせた展開というのは、あまり聞いたことがありません。 経済格差とセックス格差には相関関係があり、両格差是正のためには、先ず経済格差の是正が必要である。特にワーキングプア(所得が極めて少ない貧困層)の解決が喫緊の課題。著者の主張をまとめるとこんな具合でしょうか。 そもそもセックスの回数が少なく、それは経済格差の影響だとする見解にはある程度、ある程度は納得できます。 男女の出会いの機会が少なくなっている、という著者の見解には疑問です。女性の雇用機会が増えた事、またフリーターの増加により、出会いのチャンスは寧ろ増えている気がします。問題は、フリーターに代表される低所得者同士の交流でしょう。高所得者と低所得者の構造的交流の促進、あるいはワーキングプアの根絶が課題でしょう。 そもそも、金銭的心配(特に老後の)が無ければ、別段貯蓄する必要は無く、セックス格差拡大は回避できるかと思います。まぁ、価値観は人それぞれですから、そこは強制できませんが(笑) 端々に矛盾を感じる箇所があるのは否定できません。例えば、低所得者は性に関連するものから排除されると言いながら、低所得者同士のでき婚を危惧する点など。 単純にセックスの回数が増えれば良いという問題でもありません。1回のセックスで子供ができるかも知れないし、要は『望まれて生まれてくる』事ではないでしょうか?愛情確認としての、カップルのコミュニケーションとしてのセックスと、子供をつくるためのセックスを同じ土俵に立たせるのは少し乱暴な気がします。また、国際的に日本はセックスの回数が少ないと言いますが、これは適正値が無いため、例えば国民性として解釈する事も出来ますし、まだまだ議論の余地がありそうです。 ちょっと議論が大雑把なところがあって、やや拙速感は否めませんが、本書一冊190ページに押し込められた総花的展開には驚きです。
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タイトルにかなりインパクトありだが、まじめな社会学の新書。 著者はほんまでっかTVでブレイクしている門倉。 セックスというよりも結婚・恋愛における格差の分析。 「婚活」が流行っている昨今。 結婚に年収300万の壁があることを厚労省が発表。 お見合いが減り「恋愛市場」に「自由経済」が訪れる。 「中年童貞」「負け犬」「年の差婚」 労働環境に見るホワイトカラーのセックスレス 「できちゃった婚」の貧困スパイラル 「パラサイトシングル」増加による住宅需要の変化 人口減少社会とセックス格差 男女に関する社会学を総なめしている感じ。 恋愛・労働・経済は密接に絡み合っていることが分かる一冊。
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