みじかい眠りにつく前に(1) の商品レビュー
どの短編も読んだことがなかった。 翻訳家の金原瑞人氏が選んだ9編に、森絵都さんが日本文学から選んだ1編を加えたYAアンソロジー。興味深い作品ばかりでした。 心に残った作品は、 「おどる洗たく虫」 魚住直子 オーディション用のワンピースがきれいなピンク色に...
どの短編も読んだことがなかった。 翻訳家の金原瑞人氏が選んだ9編に、森絵都さんが日本文学から選んだ1編を加えたYAアンソロジー。興味深い作品ばかりでした。 心に残った作品は、 「おどる洗たく虫」 魚住直子 オーディション用のワンピースがきれいなピンク色に染まるよう、心を込めて水の中でおどった洗たく虫。人気歌手になった桜子さんは、洗たく虫の住むオンボロ洗濯機を捨ててしまって…。 「会いたい、会いたいよ!」雨の中、桜子さんへの切ない思いが周りを次々とピンク色に染めていく。妖しくも美しい光景が拡がるラストが良かった。 「飛び出す、絵本」 恩田陸 森を飛ぶ無数の絵本を網で捕まえる私と助手。 面白い! 飛んでくるのは大型絵本『ウォーリーをさがせ』や、『せいめいのれきし』『ちいさいおうち』『ピーター・ラビット』の仲間たちと知っているものばかり。 『妖しの森』に迷い込んだら『おしいれのぼうけん』がぶつかってきて…。 物語の着地もスマートで、恩田陸さんの発想の素晴らしさに驚かされた。 「共栄ハイツ305」 角田光代 年下のイノマタくんとの"生活"を欲していた24歳の私。帰ってこないイノマタくんへの、これは愛なのか執着なのか? 10ページの短さで、わかっていてもやめられない女性の荒む心理を描く角田光代さん。やはり凄い作家さんだ。 でもこの作品を躊躇なくYAに持ってきた金原瑞人氏にも驚いた。 「小さき者へ」 有島武郎 子どもに亡くなった母親について父親が語り聞かせる。毅然とした姿が文面から読み取れ、古典にあらためて触れてみたくなった。 他、いしいしんじ、江國香織、鷺沢萠、寺山修司、梨屋アリエ、楡井亜木子。 森絵都×金原瑞人 特別対談もあり。
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短編なのに読み応えあってよかった。 それにそれぞれの作者さんの色がおもしろく、一冊の本なのにカラフル!みたいなワクワク感。 なんとなく、タイトルから静かなお話かなぁ~と思って読んでいたが、昼間に読みたいお話ばかりだった(笑) 最初の“サラマンダー”で、おじいちゃんが本をゆっくり読む意味が、また素敵。 なんか、素敵。 心にグッと残る作品だった。 それからの“おどる洗たく虫” あぁ、ひらがながぴったり。少し切なくなったけれど、洗たく虫の前向きさ?ピュアさ?に脱帽! 最後に、森絵都さんが選んだ作者さんと知り、より興味を持った。 作者さんて本当に読書家なんだなぁ~と。自分なんてまだまだだと思ってしまった。
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【感想】 この手の本にありがちな「ボクにとってはハズレやな」ってのがほとんどない。おそろしいことに。 【内容】 著者のラインナップは、いしいしんじ、魚住直子、江國香織、恩田陸、角田光代、鷺沢萌、寺山修司、梨屋アリエ、楡井亜木子、有島武郎。バリエーションゆたか。
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小学校高学年の娘にどうかな? と手にとったのですが,娘にはちょっと早かった.むしろ私が読んで面白い! 恩田 陸さん,角田光代さんなどよく知っている作家さんの作品やら,初めて読む作家さんの作品やらでそれぞれ楽しめました. いちばん刺さったのは,楡井亜木子さんの『おれがはじめて見た,茜色の果実について』.さわやかでチクチクする青春感がたまりません. 梨屋アリエさんの『タケヤブヤケタ』もぐっと来ました. この作家さん,ほかにどんな作品を書いているのだろう… 読みたい本がまた増えました!
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凄くよかったけど、角田光代の作品が性交描写あり、小学校図書館には積極的に入れられないと思った。せっかく普段読まないような大御所の短編も入ってるうえに、なかなか良い内容だったし、金原瑞人と森絵都対談もあったのに。長い文章読めない子は結構いるけど「五分後」みたいな余韻のないものではな...
凄くよかったけど、角田光代の作品が性交描写あり、小学校図書館には積極的に入れられないと思った。せっかく普段読まないような大御所の短編も入ってるうえに、なかなか良い内容だったし、金原瑞人と森絵都対談もあったのに。長い文章読めない子は結構いるけど「五分後」みたいな余韻のないものではなく、こういうのを読ませたい。
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普段は読まないような話が読めるのがいいと思いました。いろんな種類の作品があって、出自が特殊な本が多かったりなどすごくいいほんでした。この本じゃなきゃ読まなかったまたは、出会わなかった作品が読めるので読んでよかったです。
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YA(ヤングアダルト)第一人者である金原瑞人によるアンソロジー。収録作家はいしいしんじ、魚住直子、江國香織、恩田陸、角田光代、鷺沢萠、寺山修司、梨屋アリエ、楡井亜木子、そして森絵都が選んだ有島武郎。 巻末には選者ふたりの対談もあり、収録作品の自分とは違う読み方(感じ方)が示されて...
YA(ヤングアダルト)第一人者である金原瑞人によるアンソロジー。収録作家はいしいしんじ、魚住直子、江國香織、恩田陸、角田光代、鷺沢萠、寺山修司、梨屋アリエ、楡井亜木子、そして森絵都が選んだ有島武郎。 巻末には選者ふたりの対談もあり、収録作品の自分とは違う読み方(感じ方)が示されており、読書の楽しみを広げてくれます。 もちろん同じ読み方をしていたとしても共感という楽しみがそこにある訳ですが。 収録作品は少し変わった出自のものが多く、刊行当時文庫未収録のものも多くあり、そこもまたアンソロジーの面白さを膨らませてくれます。ここでなきゃ出逢えなかった作品もきっとあるでしょう。 内容も千差万別。YAは読者の年齢層でのジャンルなため、却って様々なものを堪能できます。この中に気に入ったものがあれば、その作者の別の作品に手を出してもいいし、似たような雰囲気の作品を探してもいい。(探すのは難しければ人にきいてもいい)YA世代は何を読んだらいいのかわからなくなる世代でもあると思っています。僕自身がそうでした。そんな時にこういうアンソロジーが手伝ってくれるかも。 おじいさんが本をゆっくり丁寧に読む理由、洗たく機の中に棲む洗たく虫の恋心、ハイツで同棲した男のこと、他人には言えない親のこと、10代の心(実年齢問わず)を刺激する物語が詰まっています。
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【内容】 翻訳・書評活動で日本に「ヤングアダルト=YA」を根づかせた第一人者・金原瑞人が選んだ傑作9編に、作家・森絵都が日本文学の古典から選んだおすすめの名作1編をくわえた、YAアンソロジーの決定版。明日のあなたを今日とはちがう“somewhere(どこか)”へといざなってくれる、文庫未収録作品を中心に集めた珠玉の短編セレクション第一弾。巻末には「選者」二人の特別対談を収録。 【感想】
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半夜半没关系。不过,我喜欢「螈」以石井Shinji, 其他,恩田陸,梨屋arie,楡井亜木子。 可惜。三个人,鷺沢萠,寺山修司,有島武郎死了。
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若い頃の気持ちに戻れる作品群でした。とはいえ作者のほとんどが同世代、懐かしい時間を想い出すことができた。
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