おいしい水 の商品レビュー
2018/05/17読了 とある大学生のちょっとした恋の話。 男性のこと、写真のことは、異分子すぎて「えっ」って感じ 「おいしい」とは、何のことかイマイチわからず。 通り過ぎていく青春の一ページ、といえばいいけど とてもふんわりしすぎていてあまりわからなかった、、、 とい...
2018/05/17読了 とある大学生のちょっとした恋の話。 男性のこと、写真のことは、異分子すぎて「えっ」って感じ 「おいしい」とは、何のことかイマイチわからず。 通り過ぎていく青春の一ページ、といえばいいけど とてもふんわりしすぎていてあまりわからなかった、、、 というのが、正直なところです。 でも、好きな人にときめいてしまうと世界がパッと色づいてくるのは、わかるな。
Posted by
切ない恋心が延々綴られるけれど、最後に秘密がわかる。絶対に勝てない相手の存在を知る、そんな感じでした。 こんな世界もあるんだなという、切ない物語でした。
Posted by
若いって何ごとも新鮮でいいな。 歳を重ねると行動よりも考えることを先にしてしまう。ま、それもいいのかもしれないけれどね。
Posted by
まず、ストーリーよりも絵に驚き。 写真だと思ってしまうほどの透明感のある絵でした。 まだ携帯がない時代。 行きつけの喫茶店「エビアン」で見かける彼、彼を一目見るためだけに待つ時間。 大学生の安西と、写真家ベベの物語。 「おいしい水」=「安西の涙」 恋をした女の子の初々しさ、純粋...
まず、ストーリーよりも絵に驚き。 写真だと思ってしまうほどの透明感のある絵でした。 まだ携帯がない時代。 行きつけの喫茶店「エビアン」で見かける彼、彼を一目見るためだけに待つ時間。 大学生の安西と、写真家ベベの物語。 「おいしい水」=「安西の涙」 恋をした女の子の初々しさ、純粋さ、甘酸っぱさが安西の涙となり、べべに味わわれることによっておいしい水になる。 短編なのに、長編を読んでいるかのように引き込まれる物語。 短編だから、テンポよく進んでいく物語。 ストーリーがよくまとまっており、すっきりした読後感。
Posted by
携帯も、パソコンも、メールも、スマホも、写メも、ラインも、Facebookもない時代。 異性と知り合うには、親友の力を借りるか、本人にぶつかるかしかなかった。 何とかかんとか待ち合わせまでこぎつけたのなら、相手が来るま待つしかない。URL貼っといたから席で、とか、LINE見とい...
携帯も、パソコンも、メールも、スマホも、写メも、ラインも、Facebookもない時代。 異性と知り合うには、親友の力を借りるか、本人にぶつかるかしかなかった。 何とかかんとか待ち合わせまでこぎつけたのなら、相手が来るま待つしかない。URL貼っといたから席で、とか、LINE見といて、なんてのはない。 何十分でも、何時間でも、待つのだ。 コーヒーをとっくに飲み干して、昆布茶を出されても、ただただ相手を待つのだ。 待ち合わせのお店のマスターも、ある意味雰囲気を作り出す共演者。 初めて異性と行き付けの店に行けば、ニヤリと粋な合図をくれる。 昭和って、そうだった。 そして、時間をかけて相手を知っていく。 だけど、時間がかかってもわからないこともある。 「おいしい水」の味は、後になってみないとわからないもの。 Pコートを映す切ないせつないスライドのマウントは、マハさんの描き出す名画のような風景。 僕たちはいい時代を生きてきた。
Posted by
瑞々しく、若々しい物語。神戸が舞台で 、よく知っているので、何だか生々しく、夏の一冊にぴったりな気がした。
Posted by
安西の人生のほんの一瞬を切り取ったような作品。それこそべべのスライドの一枚のような時間。 多分人生で人を左右する瞬間ってこんな風にあっけなくてあっという間で、受け止める気持ちがなければすっと通り過ぎてしまうのだろう。 途中に入っている挿絵が油彩画だと知って驚いた。写真だと思って...
安西の人生のほんの一瞬を切り取ったような作品。それこそべべのスライドの一枚のような時間。 多分人生で人を左右する瞬間ってこんな風にあっけなくてあっという間で、受け止める気持ちがなければすっと通り過ぎてしまうのだろう。 途中に入っている挿絵が油彩画だと知って驚いた。写真だと思ってた。
Posted by
サラッと読めて読み終わった後は爽やかな余韻が残るお話でした。大人になる前の恋は哀しい恋だったけど、そういう恋をしていろんなものを得ることが出来たんだろうと思います。
Posted by
写真でつながった安西という女の子と、べべという男の子の物語。 べべが安西の涙(安西は水、と呼んでいた)を舐めておいしい、と言うシーンは、プラトニックながらとても色っぽい。 建物が地上げ屋?に取り壊されたり、ホモの囲みから逃げたり、彼女を失ったり、無常感が原田マハの小説にはつきも...
写真でつながった安西という女の子と、べべという男の子の物語。 べべが安西の涙(安西は水、と呼んでいた)を舐めておいしい、と言うシーンは、プラトニックながらとても色っぽい。 建物が地上げ屋?に取り壊されたり、ホモの囲みから逃げたり、彼女を失ったり、無常感が原田マハの小説にはつきものなのか。それでも、希望を感じることができて好きだ。 挿絵は伊庭靖子さんという、油絵で光や艶をリアルに描いた絵で、透明感があってとても良い。
Posted by
図書館の原田マハさんコーナーで発見。 わずか85ページでかつ合間に贅沢に写真のような油絵が使われているため、話自体は短い。神戸を舞台に19歳の女性「安西」の淡い恋が描かれている。老舗喫茶店「エビアン」が頻出していたり、ちょっとだけ神戸の街並みを知っている身としては、なんだか身近に...
図書館の原田マハさんコーナーで発見。 わずか85ページでかつ合間に贅沢に写真のような油絵が使われているため、話自体は短い。神戸を舞台に19歳の女性「安西」の淡い恋が描かれている。老舗喫茶店「エビアン」が頻出していたり、ちょっとだけ神戸の街並みを知っている身としては、なんだか身近に感じた。 ただ短編のために、あっけなく終わってしまった印象。もっと肉付けされたストーリーで読みたい。
Posted by