アムステルダムの異邦人 の商品レビュー
81年の刊行、今回初読。署にドラムセットが置いてあって、相棒がそれを叩き出すと、常備のピッコロを取りだしてセッションする警官コンビって、なにそれ素敵。 ストーリーは怪しげな宗教団体の理事長が首吊り死体となって発見され、アムステルダム警視庁の犯罪捜査課コンビが真相を追う、という...
81年の刊行、今回初読。署にドラムセットが置いてあって、相棒がそれを叩き出すと、常備のピッコロを取りだしてセッションする警官コンビって、なにそれ素敵。 ストーリーは怪しげな宗教団体の理事長が首吊り死体となって発見され、アムステルダム警視庁の犯罪捜査課コンビが真相を追う、というもの。終盤がちょっとばたつくかも、でも、え?ええー?と言いたくなる幕切れは走り切った感がある。 異邦人まわりは、いま読むとハラハラする描写もわりとあるのだけど、異質なものがそばにいるというのは、知って自分が変われるチャンスのはず、なんだよね。 とても好きな場面があって、ある登場人物が共通の趣味をもつ人物と知りあい、また会えたら嬉しいけれど、同じ街であなたが同じものに没頭していると思えるだけでいい、という趣旨のことを言うのが、たまらない。
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