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シャイロックの子供たち の商品レビュー

3.8

533件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2011/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とある銀行の一支店にスポットを当て、そこで働く行員を様々な角度から描写した一風変わった短編集。 しかし、ただの短編集でないのが著者の機知に富んでいるところ。 一企業人の自分の立場として読むには描かれているシチュエーションがあまりにリアルで身に詰まされる思いもあるが、読了したあとに感じたことはどんな立場であれ、根底に流れる思いはみんな同じなのだと改めて思った。

Posted byブクログ

2011/11/06

ミステリーとしても極上。銀行を舞台に描かれる人間描写も秀逸。職場での姿と家庭人としての両面を描くことで、より人物に奥行きを持たせ、共感や嫌悪感を感じやすくさせている。 読んで良かったと思わせてくれる一冊。

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2011/10/30

「本命が勝ちそうな手堅いレースのことをそういうんだ。銀行レースってな」 「甘えが招くのが癒着なら,癒着が招くのは,何か?答えはひとつー不正だ」 「みんなは生き甲斐を見つけるために仕事をし,晴子は生きるために仕事をしている。同じ仕事をするのでも,生きがいのために働くのと生きるために...

「本命が勝ちそうな手堅いレースのことをそういうんだ。銀行レースってな」 「甘えが招くのが癒着なら,癒着が招くのは,何か?答えはひとつー不正だ」 「みんなは生き甲斐を見つけるために仕事をし,晴子は生きるために仕事をしている。同じ仕事をするのでも,生きがいのために働くのと生きるために働くのとでは全く違う」 「銀行では『どういう経緯でこの会社と取引が始まったか』が大切なんだ…だからさ,新規取引を始めたときのメモってのは,ずっと大切に残してあるんだぜ。カネに色は付いていないっていうけど,銀行はそれに色を付けるのが仕事なんだよな」 銀行と対決するヒーローが最後は勝ってすっきりっていういつものパターンとはちょっと違って,切ない。主人公を変えた短編っぽく進んでいくのは面白かった。

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2011/10/20

銀行での現金紛失をめぐるミステリー。元銀行員の池井戸さんだけあって、銀行の描写がリアルで面白かった反面、銀行というところが恐くなりました。ミステリーという面からも話がテンポよく進み面白かったです。

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2011/11/22

面白かったです! タイトルにある「シャイロック」が何なのか分からず、子供たちが主人公なのかと思ったら全然違いました。シャイロックとはヴェニスの商人に出てくる悪徳金貸しの事だそうです。この物語は短編ではあるんですがすべて、ある銀行を舞台にしたもので、なるほど、シャイロックとはなかな...

面白かったです! タイトルにある「シャイロック」が何なのか分からず、子供たちが主人公なのかと思ったら全然違いました。シャイロックとはヴェニスの商人に出てくる悪徳金貸しの事だそうです。この物語は短編ではあるんですがすべて、ある銀行を舞台にしたもので、なるほど、シャイロックとはなかなか見事な比喩です。 短編ですがそれぞれの話が所々つながってて、登場人物の背景や立ち位置を覚えておくと面白さが激増です。池井戸さんはもともと銀行勤めだったこともあり、銀行業務に関する描写も細かく、現場の雰囲気がとてもよく伝わってきます。

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2011/10/14

アマゾンで高い評価を読んだので初トライ。現代のどろっとした競争社会的確にを描いているのでしょうねえ、面白いのだけど重い気分になりました。連作形式が新鮮で良いと思います。

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2011/09/27

元銀行員の友達から勧められた本。銀行で働くって大変なんだ‥と思いました。まぁ銀行に限らないかもしれないけれど、実績を残せず上司に叱責され精神を病む人の話しは気の毒でした。

Posted byブクログ

2011/09/26

普通におもしろかった! 一章にひとりのエピソードでそれがつながってく形式なので読みやすい。 銀行内部のはなしがどごまでほんとなのかは謎だけど エンタメ小説として読める一冊だと思った。

Posted byブクログ

2011/09/24

いろんな視点から語られる銀行の様子。それが絡み合って事件の真相が明らかになっていく。銀行員は大変ですね。

Posted byブクログ

2011/09/20

この銀行の支店で働く銀行員と同じように、銀行員だった父も大変だったのかと、今さらながらに頭が下がる思いがする 本著は短編が重なり、1つの作品になっていく構成にはやられた・・

Posted byブクログ