なぞの宝庫・南極大陸 の商品レビュー
南極大陸に人類が初到達したのは19世紀で、それまでは「寒すぎてこれ以上近づくのは危険」かつ氷に行く手を阻まれていた。多くの探検家達が命を懸けて上陸していった歴史と、人類がなかなか踏み込めないだけに地球の姿がありのまま残されているという貴重な研究対象であることを、南極研究の当事者達...
南極大陸に人類が初到達したのは19世紀で、それまでは「寒すぎてこれ以上近づくのは危険」かつ氷に行く手を阻まれていた。多くの探検家達が命を懸けて上陸していった歴史と、人類がなかなか踏み込めないだけに地球の姿がありのまま残されているという貴重な研究対象であることを、南極研究の当事者達が示している。 南極大陸はあまりにも広大で過酷な環境のため、空や宇宙からの研究を駆使してもまだわからないことが多いらしい。大きく気になるところでは「温暖化によって南極の氷が融けて海面が上昇する」だが、その影響ははっきりとはわかっていない、というより研究対象が広大過ぎて掴めないようだ。 南極大陸の地層を研究することで長い地球の歴史の中で、寒気と暖気を繰り返していることがわかり、さて今の温暖化の状況は人類のせいなのか地球そのものの変化なのか。大陸が移動したり地軸がホンの少しでも角度を変えたら南極大陸もその位置を変えるだろうか…など興味深く考えながら読んだ。また、「気温が低すぎると乾燥する」理屈が府に落ちてきたのは収穫だった。他にも、極寒の地で建築やインフラをどうやって構築したのかなど、興味が湧いてくる。
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南極大陸は、どこまでが陸なのかご存じだろうか?降水量が少なく乾燥した所だと知っているだろうか?この本では過去の探検の歴史や成り立ちから、あまり一般に知られていない実態まで解説している。これを読むと本当に南極に対して何も知らないことを思い知らされる。そして、自分が知らないだけでなく...
南極大陸は、どこまでが陸なのかご存じだろうか?降水量が少なく乾燥した所だと知っているだろうか?この本では過去の探検の歴史や成り立ちから、あまり一般に知られていない実態まで解説している。これを読むと本当に南極に対して何も知らないことを思い知らされる。そして、自分が知らないだけでなく、まだ解明されていない謎も多いことも良くわかった。 温暖化そのものは、南極の降雪量を増やしむしろ氷を増やすのだとか、それでも減っている氷は端から崩れていっているのが原因だがその量が増えている理由はまだよくわからないとか・・・。研究したくなる人がたくさんいるのもうなづける。が、やはり実生活に中々つながらないから、こういう研究する人って大変だろうなぁ。。
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