天才の栄光と挫折~数学者列伝 の商品レビュー
(2001.09.29読了)(2001.08.04購入) (「BOOK」データベースより)amazon 自らも数学者である著者が、天才数学者―ニュートン、関孝和、ガロワ、ハミルトン、コワレフスカヤ、ラマヌジャン、チューリング、ワイル、ワイルズ―九人の足跡を現地まで辿って見つけたも...
(2001.09.29読了)(2001.08.04購入) (「BOOK」データベースより)amazon 自らも数学者である著者が、天才数学者―ニュートン、関孝和、ガロワ、ハミルトン、コワレフスカヤ、ラマヌジャン、チューリング、ワイル、ワイルズ―九人の足跡を現地まで辿って見つけたものは何だったのか。この世にいて天国と地獄を行き来した彼らの悲喜交々の人生模様を描くノンフィクション大作。
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国際的に評価される8人の数学者が登場する。これまでの数学史なるものが、「業績紹介に重点が置かれ、人間像が浮かばなかった」との視点から、生まれ育った風土に注目。ここでは風土とは「自然、歴史、民族、文化、民俗」と規定する(Imformation). ニュートン、関孝和、ガロワ...
国際的に評価される8人の数学者が登場する。これまでの数学史なるものが、「業績紹介に重点が置かれ、人間像が浮かばなかった」との視点から、生まれ育った風土に注目。ここでは風土とは「自然、歴史、民族、文化、民俗」と規定する(Imformation). ニュートン、関孝和、ガロワなどはお馴染みながら、ハミルトン(英)、コワレフスカヤ(露)、ラマヌジャン(印)、チューリング(英)、ワイルズ(英)などとなると、門外漢には聞きなれない。 大陸で著名な数学者が発生するのはともかく、日本やインドでは研究の蓄積と言うか、研究情報が決定的に不足しているように思える。しかしながらだ、それこそ「数学的ひらめき」というのかが突然にあらわれ、研究者が誕生するとの感がある。 数学の世界には「予想と証明」ということが、あると知った。予想は簡単なことながら、証明することは難しいのだと、する。「予想」とは、「作業仮説」のことか。 英国・チューリングの暗号解読が数学的思考のなせる技と説明され、人命・軍艦を救ったとある。のちにコンピュータ開発にも名を残すらしいが、数学の可能性というものを示しているかの思いがする。 全体として、数学のどの領域に対する貢献なのか。そのあたりはあまりに高度すぎて、一読では位置を確認しがたい。 そこには決定的な知識不足のゆえーと、言うことになるのであろう。
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