さがしもの の商品レビュー
本好きには堪らない;゚.゚
短編小説の中でも好きな1冊です。 特に古本が好きな私にとっては、今手元にある本がどういう旅をしてここまで来たのか…思いを馳せながら読み進める事が出来る。 読了後優しい気持ちになれる本だと思います。
鹿内美保
本にまつわる物語九編。角田さんは苦手意識が先走って敬遠していたけれど、新潮文庫の夏フェア完走したくて手に取ったら、意外や意外。苦手どころか好きかもしれない思った。たかが本、されど本。本を手放す手段として古本屋に売ったり、誰かに譲ったり、そこには少なからずドラマが潜んでいる。執念の...
本にまつわる物語九編。角田さんは苦手意識が先走って敬遠していたけれど、新潮文庫の夏フェア完走したくて手に取ったら、意外や意外。苦手どころか好きかもしれない思った。たかが本、されど本。本を手放す手段として古本屋に売ったり、誰かに譲ったり、そこには少なからずドラマが潜んでいる。執念のような印象を受けるものもあるけれど、それがドロドロとした重たいものではない。「ミツザワ書店」が一番ぐっと来た。
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なんかつまんないなーと思いながらぼちぼち読んでいましたが、読み進めるうちに面白さがわかりました。 素敵な本です。
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なんでナチュラルな文体。 短編だから本当に読みやすい。 そして全ての話がぐさり。 本が好きな人ならもっと本が好きになる話の詰め合わせで幸せな時間だった...
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この本のどこかの章に、いつだって実際の出来事より、考える方が何倍も怖いんだ。という文があって、案ずるより産むが易しという言葉を思い出した。 だから、色々心配して考えすぎないでいざやってみたほうが、なーんだこんなもんかって思えるんだと、この本の作者さんも実感してるんだなと 自分...
この本のどこかの章に、いつだって実際の出来事より、考える方が何倍も怖いんだ。という文があって、案ずるより産むが易しという言葉を思い出した。 だから、色々心配して考えすぎないでいざやってみたほうが、なーんだこんなもんかって思えるんだと、この本の作者さんも実感してるんだなと 自分は色々慎重になったり考えすぎて損するタイプだって最近気づいた。この言葉をこれからも思い出して、時には自分の直感のとおり動いてみたいとおもった。
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短篇小説というよりは本にまつわる短いエッセイという感じなのでサクッと読める。 あとがきエッセイはすごく共感した。 私も幼少期に本の世界にハマって文学部に行ったし、読む年齢や経験でその本に対しての感じ方は違うと思うし、面白いとかつまらないとかも個人的なもので自分に合うか合わないか...
短篇小説というよりは本にまつわる短いエッセイという感じなのでサクッと読める。 あとがきエッセイはすごく共感した。 私も幼少期に本の世界にハマって文学部に行ったし、読む年齢や経験でその本に対しての感じ方は違うと思うし、面白いとかつまらないとかも個人的なもので自分に合うか合わないかだけのこと。 「ミツザワ書店」以外はどれも女性が語り手だから女性の方が読みやすいように思う。 小説特有の、そんな女性いる?みたいなのがなくていい。 印象に残ったのは(正にその通りだと思うと共感したのは) 「いつだってそうさ、できごとより、考えのほうが何倍もこわいんだ」(『さがしもの』より) 単行本では『この本が、世界に存在することに』というタイトル。
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本と、記憶と、愛の物語。 新年一冊目にぴったりの、優しくてあたたかい本だった。 どの短編もとても良かったけれど、 『彼と私の本棚』以降はどれも刺さった。 あとがきまでを読み終える頃には、角田さんが本と築き上げてきた関係の深さと美しさがよく伝わって、心が満たされた。 本も人と同...
本と、記憶と、愛の物語。 新年一冊目にぴったりの、優しくてあたたかい本だった。 どの短編もとても良かったけれど、 『彼と私の本棚』以降はどれも刺さった。 あとがきまでを読み終える頃には、角田さんが本と築き上げてきた関係の深さと美しさがよく伝わって、心が満たされた。 本も人と同じで、『つまらない』と決めつけるのはこちらの問題なので、書かれた本に失礼だ という言葉は、固く胸に閉まっておく。
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面白かったです。「対岸の彼女」が面白かったので角田光代作品を手に取りました。本にまつわる短編集。読書好きならわかる部分多いかな。
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"本"にまつわる短編集。 個人的には手放した本が時間を経て色んな国で 何度も主人公と出会う、一番最初のお話が好きだったな。本を読むっていいよね…と再確認した1冊
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読んだ後に改めて本というものに親しみを感じ好きになった。 1番好きだったのは「引き出しの奥」。とても眩しかった。
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