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となりの車線はなぜスイスイ進むのか? の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/12/27

タイトルの「となりの車線はなぜスイスイ進むのか?」のように、交通心理学をおもしろおかしく綴った本かと思ったが、わりとまじめな本であった。 アメリカ人の著者によって書かれた、車社会アメリカの交通事情に関することなので、日本人にはピンと来ないことが多い。LAの渋滞のひどさや、それを...

タイトルの「となりの車線はなぜスイスイ進むのか?」のように、交通心理学をおもしろおかしく綴った本かと思ったが、わりとまじめな本であった。 アメリカ人の著者によって書かれた、車社会アメリカの交通事情に関することなので、日本人にはピンと来ないことが多い。LAの渋滞のひどさや、それをコントロールする方法などを見ても、別世界のこととしか思えないので、関心を持続することはできなかった。アメリカの交通事情に詳しくなりたい人にはお勧めできる。 私は交通事故に対するリスクを下げるヒントを得るために読んだので、そういう面ではあまり多くのことは得られなかった。数は少ないが、交通安全に関することでプラスとなったのは以下ことである。 ・あるカナダのテレビ番組では、二人のドライバーに同じ通勤ルートを走らせた。一人にはできるだけ車線変更をするように指示し、もう一人にはできるだけ車線変更を控えるように指示した。80分の通勤時間中、車線変更の多かったドライバーは、たった4分早かっただけだった。苦労して車線変更を重ねる意味は、およそなさそうだ。その苦労のおかげで縮まる寿命は4分どころでは済まないだろう。(p67) ・全米高速道路交通安全委員会による調査では、衝突事故のほぼ10%は、車線変更にかかわっている。(p69) ・「最高の」駐車スペースを積極的に探し回った人の方が、駐車場に入ってきてすぐに目についた空きスペースに無頓着に停める人よりも、店に入るまでに時間を食っているようなのだ。(p222) ・最も重要なリスク要因であり、他のすべてのことに関係することは、スピードである。(p389) ・事故の90%以上の原因は、車両の異常作動でもなく、道路の不備でもなく、天気のせいでもなく、人間的な要因によるものなのである。(p427) ちなみに「となりの車線はなぜスイスイ進むのか?」に対する答えは、「自分が追い抜いた車よりも、自分を追い抜いていく車の方を、より意識しているのだ。抜くことより抜かれることの方が強く印象に残る。」ことによる。(p68)

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2018/10/12

未読 プロローグ 私はなぜ高速上の工事区間でぎりぎりまで車線合流しなくなったのか 第1章 どうしてとなりの車線の方がいつも速そうに見えるのか?車に乗ることは、人の意識をどう混乱させているのか? 第2章 あなたが自分で思っているほどよいドライバーではない理由 第3章 路上で裏切る...

未読 プロローグ 私はなぜ高速上の工事区間でぎりぎりまで車線合流しなくなったのか 第1章 どうしてとなりの車線の方がいつも速そうに見えるのか?車に乗ることは、人の意識をどう混乱させているのか? 第2章 あなたが自分で思っているほどよいドライバーではない理由 第3章 路上で裏切る私たちの目と心 第4章 どうしてアリの群れは渋滞しないのか(そして人間はするのか)?渋滞対策としての協力行動 第5章 どうして女性は男性より渋滞を引き起こしやすいのか?(そして交通をめぐるその他の秘密) 第6章 どうして道路を作れば作るほど交通量が増えるのか?(そして、それをどうすればよいのか?) 第7章 危険な道の方がかえって安全? 第8章 交通が語る世界、あるいはご当地運転 第9章 スーパーボウルの日曜日にビールを飲んでいるフレッドという名の離婚した医者とモンタナの田舎でピックアップ・トラックに乗るべきではないのはなぜか? エピローグ ドライビング・レッスン

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2013/06/17

車線うつったら、自分のもといた車線が動きだしてなんだかなぁと悔しい思いをする経験は車を運転するひとなら一度はあるはず。交通って社会なんだなあとシミジミ思った。早めに車線変更して合流するか、最後まで行ってから合流するかこの二派はあいいれない。最後に入ってくるヒトにも主張がある。車線...

車線うつったら、自分のもといた車線が動きだしてなんだかなぁと悔しい思いをする経験は車を運転するひとなら一度はあるはず。交通って社会なんだなあとシミジミ思った。早めに車線変更して合流するか、最後まで行ってから合流するかこの二派はあいいれない。最後に入ってくるヒトにも主張がある。車線をもっとも有効に活用しているってこと。どっちが正しいかじゃなく、それをうまくさばくルールが必要というあたりがまさに科学だね。

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2012/01/11

西成活裕氏の「渋滞学」みたいな話を期待して手に取ってみたのだが、そんな本ではなく期待はずれ。最初の方をぱらぱら眺めただけだが、心理学っぽい話が続く。

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2010/05/08

最近車に載っていて、渋滞って不思議だなぁ〜とつくづく思ったので手にとったのですが、タイトルに反してこの本はそういう事象を解明するような本じゃなかったようで。 運転中の人の心理についての解説がずーっと続くのですが、正直あまりおもしろい情報はなかったかな… ただ、「安全」に広く作...

最近車に載っていて、渋滞って不思議だなぁ〜とつくづく思ったので手にとったのですが、タイトルに反してこの本はそういう事象を解明するような本じゃなかったようで。 運転中の人の心理についての解説がずーっと続くのですが、正直あまりおもしろい情報はなかったかな… ただ、「安全」に広く作られた道路のほうがいわゆる「危険」な道よりも死亡事故率が高いっていうのはちょっとした発見。標識以上に道の作りの方が雄弁ってことですね。

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2010/04/22

精神論としてなぜそう感じるのかを論じているが、 それがわかったところで・・・ という感じ。ただし、後期合流の方がスムーズというのは納得。 視線が怖いが。

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2010/04/19

2008年12月6日に読み終わった本 http://hydrocul.seesaa.net/article/110810383.html

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2010/01/05

『あなたは渋滞に捕まったのではない。あなた自身が渋滞なのだ。』 いわゆる交通科学の本。基本的に考察の舞台がアメリカなので、日本の場合とはだいぶ毛色の違う面もあったけど、概して中々おもしろかった。まあ逆に言えば、おもしろいだけで、交通科学自体に何か学んだということはなかったけど。...

『あなたは渋滞に捕まったのではない。あなた自身が渋滞なのだ。』 いわゆる交通科学の本。基本的に考察の舞台がアメリカなので、日本の場合とはだいぶ毛色の違う面もあったけど、概して中々おもしろかった。まあ逆に言えば、おもしろいだけで、交通科学自体に何か学んだということはなかったけど。勉強になるとすれば、考察の際に引き合いに出す他の分野のトリビアとか。そもそも、心理学とかと一緒で、元来からそういう学問なのかもしれない。

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2009/10/21

● 「でも、高速道路がちゃんと流れているのは、あなたが停まっているからよ」これが交通をめぐる、最も基本的で、しかし最も見過ごされていることだ。個人にとって最善のことが、他のみんなにとって最大の利益になるとは限らないのである。 ● あなたは渋滞につかまったのではない。あなた自身が...

● 「でも、高速道路がちゃんと流れているのは、あなたが停まっているからよ」これが交通をめぐる、最も基本的で、しかし最も見過ごされていることだ。個人にとって最善のことが、他のみんなにとって最大の利益になるとは限らないのである。 ● あなたは渋滞につかまったのではない。あなた自身が渋滞なのだ。 ● 世界で最も死亡事故の少ない国の一つであるフィンランドでは、違反者の税引き後所得に基づいた複雑な計算法によって交通反則金を科している。 ● 死傷事故の観点からいえば、混雑こそ最大の安全対策である。

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2009/10/07

自動車をとりまく、社会的、心理的、社会的な諸問題を考えていく。 自動車の運転という高度で(現状)コンピュータ化できない高度な技能を、運転免許保持者が本当に持っているのか。人とクルマの分離は本当に安全性の向上に寄与しているのか。もしかしたら車の暴走を呼び危険にしているのでは。 など...

自動車をとりまく、社会的、心理的、社会的な諸問題を考えていく。 自動車の運転という高度で(現状)コンピュータ化できない高度な技能を、運転免許保持者が本当に持っているのか。人とクルマの分離は本当に安全性の向上に寄与しているのか。もしかしたら車の暴走を呼び危険にしているのでは。 などなど、いままで正しいとされている政策や方針、考えに対して疑問を投げかけている。 いままで気になっていた「かもしれない運転」なんかも少しはすっきり。 (だろう運転がダメといってるけれども、対向車がこちらの車線に突っ込んでは来ない「だろう」と思っているから2車線道路で対向車がきても普通に前進するよね)

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