ぼくが愛したゴウスト の商品レビュー
非常にテンポよく進んでいく、少年の「非現実感に苛まれる」生活に心奪われ、後半一気に読むスピードが加速した。ラスト、彼は気づく。ゴウストとは誰の何であるのか。それでも彼はゴウストたちを愛し、また愛されないと生きていけないと考える。心とは何なのかとか、現実とは、夢とはと色々と考えられ...
非常にテンポよく進んでいく、少年の「非現実感に苛まれる」生活に心奪われ、後半一気に読むスピードが加速した。ラスト、彼は気づく。ゴウストとは誰の何であるのか。それでも彼はゴウストたちを愛し、また愛されないと生きていけないと考える。心とは何なのかとか、現実とは、夢とはと色々と考えられるとは思うが、それを抜きにしてただ翔太になりきって読んでも楽しめる作品だった。◆豊田さんの尻尾があって心がない世界の「百万人に一人の笑顔」と尻尾がなくて心がある世界の笑顔のことを考えると、なんだかすごく切なくなった。
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「ぼくは十一歳の夏まではぼんやりと生きていた。」 初めて、少年が一人でコンサートに行ったときからだった。帰り道に駅で人身事故を目撃してから,世界はどこか違っていた。この不思議な世界、少年はどこへ向かうのか。残酷で理不尽な世界に立ち向かう少年の物語。 「心がない人たちに、心を期...
「ぼくは十一歳の夏まではぼんやりと生きていた。」 初めて、少年が一人でコンサートに行ったときからだった。帰り道に駅で人身事故を目撃してから,世界はどこか違っていた。この不思議な世界、少年はどこへ向かうのか。残酷で理不尽な世界に立ち向かう少年の物語。 「心がない人たちに、心を期待しても、無駄です。」 タイトルを見て、誤解しないようにあらかじめ説明しておくと、少年が幽霊と友情を育むような物語でもないし、少年時代を懐かしむような物語でもない。“心"という曖昧で証明困難な存在について考えさせられるお話。 物語は大きな起伏は少なく、ただ、ゆらゆらと漂う。この、どこに行き着くのか予測不可能な展開に引き込まれます。何より少年らしい感受性の豊かさと透き通った純粋さが心を打つ。物語の設定や結末も含めて、こういう世界観、僕は好きです。 僕たちは相手の心を直接知ることはできないけど、相手にも自分と同じ心があると思っている。けど自分以外のものに心があることをどうやって証明できるのか。“心"っていったいなんなんだろう。この作品はきっと万人受けする内容ではないと思います。けど、僕はこの作品に出会えてよかったと”心”から思います。 この作品を読んで、僕と同じようにこの作品を気に入ってもらえる人がいたらいいな、とうれしいです。
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タイトルや冒頭からは、この作品の魅力には気付かない、というのがよく分かる。 結局のところ、問題は何一つ解決しない。 しかし、この作品に関しては、解決しないことでより深い意味を持ってくる。 非現実でありながら人間の真実に迫ろうとした作品というのも、なかなか。
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完全に伊坂経由で手に取りました。虚構と現実の狭間みたいな。伊坂も言ってたように結末は思いもよらない形でおお、そうなるのかと感心。ただのSFじゃないし単なる冒険譚でもない。カテゴリーに区分できないような本でした。ストーリーも面白くかつ解説が伊坂だなんて銀座のフレンチフルコースくらい...
完全に伊坂経由で手に取りました。虚構と現実の狭間みたいな。伊坂も言ってたように結末は思いもよらない形でおお、そうなるのかと感心。ただのSFじゃないし単なる冒険譚でもない。カテゴリーに区分できないような本でした。ストーリーも面白くかつ解説が伊坂だなんて銀座のフレンチフルコースくらい贅沢でした。最高です。
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友人や知人に優しいとか、親切だとか言われることがある。 それは「おひとよし」とか「自分がない」とか「優柔不断」だとかのパラフレーズであったりするわけだけれど、
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現実の世界(と思われる世界)に戻れたのか戻れないのか分からないけど、どちらの結果でも必ずしも良かった悪かったかどうかは気にならない終わり方だった。
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27:これは……めっちゃ好きなんだけど、中盤の野球のシーンがあまりに幸せすぎて、逆に不安を感じてしまって、うあ〜! と転げまわりたい気分でした。どこかずれた世界の中で、自分だけが「正気」なのだとしたら、そして、目に映る世界がすべてゆめまぼろしなのだとしたら。ゆめまぼろしを生み出し...
27:これは……めっちゃ好きなんだけど、中盤の野球のシーンがあまりに幸せすぎて、逆に不安を感じてしまって、うあ〜! と転げまわりたい気分でした。どこかずれた世界の中で、自分だけが「正気」なのだとしたら、そして、目に映る世界がすべてゆめまぼろしなのだとしたら。ゆめまぼろしを生み出しているのは、その「正気」、自分そのものでしかない、と。決してハッピーエンドではなく、むしろ後味悪い系だと思うのですが、ただそれだけではなく、ずっしりとした読後感は打海作品ならではだと思います。
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ゴウスト=幻影=幽霊 田之上翔太11 東京西郊外 多摩丘陵 XOショッピングセンター ヘンリー•ダーガー非現実の王国で ヴィヴィアン•ガールズ 瀬戸内 中野駅 中央線 人身事故 阿部先生 硫黄の匂い 尻尾 山門健=ヤマ健=売れない役者 ラストダンス• ウィズ•ヴァンパイア ユキ...
ゴウスト=幻影=幽霊 田之上翔太11 東京西郊外 多摩丘陵 XOショッピングセンター ヘンリー•ダーガー非現実の王国で ヴィヴィアン•ガールズ 瀬戸内 中野駅 中央線 人身事故 阿部先生 硫黄の匂い 尻尾 山門健=ヤマ健=売れない役者 ラストダンス• ウィズ•ヴァンパイア ユキさん 川崎の看護師 吉祥寺 新宿 富士吉田市 自衛隊 ベイスターズの帽子 馬鈴薯餃子 ツーアウト制 一枝あぐり二等陸尉 豊田准陸尉 指をぱちんと鳴らした ぼくはぼくの脳が見ている幻影である 常磐自動車道 伊東隆志 世田谷通り 死のにおい
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2016.11.16 難しかった〜 がさつな自分にはよく分からない感情がたくさんで理解出来たかどうか微妙( ̄∀ ̄) けど素敵な人がたくさん出てくる綺麗な話でした。 いつか読み返そう。
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終わり方! おい。と思ったけど、1番納得感のある終わり方かもしれない。 非現実との境界線とココロの話。 どこがと説明はしにくいが面白い。 先が気になる度がハンパなかった。 腐敗臭…向こうの世界がこんなのだったらいいな
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