国際正義の論理 の商品レビュー
[ 内容 ] アメリカの正義、イスラームの正義、相互理解は不可能なのか。 [ 目次 ] 第1章 正義に「国境」ができるまで 第2章 「国際正義」の誕生と変転 第3章 正義の交錯としての戦争 第4章 入道的介入 第5章 貧困の放置は不正なのか 第6章 行動する主体と責任 第7章 ...
[ 内容 ] アメリカの正義、イスラームの正義、相互理解は不可能なのか。 [ 目次 ] 第1章 正義に「国境」ができるまで 第2章 「国際正義」の誕生と変転 第3章 正義の交錯としての戦争 第4章 入道的介入 第5章 貧困の放置は不正なのか 第6章 行動する主体と責任 第7章 文明と正義 第8章 人権をめぐる文明間対話 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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正義という言葉が好きな人には「正義ってそんな簡単じゃないよ」といさめるような内容が多くて嫌気が差しそう。 正義という言葉にためらいを感じる人には「結構正義っていいじゃない」と勇気づける内容が多くて楽しめるのでは。
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やはり難しかった。 アメリカがイラク戦争を開始する際に‘正義’という言葉を使った。その事実から著書は始まっている。国際間で正義という言葉を使用するのは、好ましくない。それは世界大戦のときからわかっていたのに、ブッシュ大統領は正義の名のもとに戦争を開始してしまった。‘いつの時代でも...
やはり難しかった。 アメリカがイラク戦争を開始する際に‘正義’という言葉を使った。その事実から著書は始まっている。国際間で正義という言葉を使用するのは、好ましくない。それは世界大戦のときからわかっていたのに、ブッシュ大統領は正義の名のもとに戦争を開始してしまった。‘いつの時代でも、正義は誰もが用いることのできる言い訳であり、強者が自身の権利を正当化するための口実である’と著者は述べているが、全くその通りだと思う。人間である以上、人の死は悲しい。その死を正当化するために正義という言葉を用いるのは、やはり正しいはずがない。
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先生にいただきましたー(サインもはいってるんだよ☆) 詳しくないからよくわかんないけど、おしむの視点は安保とかで学ぶものとはちょっと違う気がしておもしろい。 というかおしむが好きー
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歴史の中の“正義”という観念の変遷をつづり、 それから現代社会の中での“正義”について、 今後の“正義”の形成には何が必要なのか、 という事について書かれています。 正直前半は、世界史をやっていれば十分知っている内容だし、 しかも筆者の意見が観念的過ぎて理解不能。 最後の2章くら...
歴史の中の“正義”という観念の変遷をつづり、 それから現代社会の中での“正義”について、 今後の“正義”の形成には何が必要なのか、 という事について書かれています。 正直前半は、世界史をやっていれば十分知っている内容だし、 しかも筆者の意見が観念的過ぎて理解不能。 最後の2章くらいかな、読んでいて面白かったのは。 古本屋で最後の2章を立ち読みするくらいが適当なのでは。
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専門性が盛り込まれていない分、読みやすい。でも読み応えはさほどないかな〜と感じました。国際政治において正義を語ることの難しさや批判を歴史をたどって理解することはできたものの、「浅く広く」すくいあげた内容になっています。 でも、全く発見がなかったと言えばそういうことはなくて、先...
専門性が盛り込まれていない分、読みやすい。でも読み応えはさほどないかな〜と感じました。国際政治において正義を語ることの難しさや批判を歴史をたどって理解することはできたものの、「浅く広く」すくいあげた内容になっています。 でも、全く発見がなかったと言えばそういうことはなくて、先進諸国であるがゆえに、もしくは民主主義や自由を標榜し実践していると自認する人々が自分たちに正義があるととらえがちであることへの度重なる警鐘には大いに共感する所もありました。 国際政治の分野において、特に9/11以降にアメリカが人権よりも安全保障を優先する政策を取ることによって、筆者がかかげる国際正義となりえる可能性が一番高い人権に対する意識というのは、一時的に交代せざるを得ない状況です。それを実践できるのは日本人だと言う主張を最後のページで付録のようにつけておくのはかえって危なっかしい気もしますが、私たちが生きる世界に正義を見つけにくくなってきている中で、正義に対する視点や分析が古代ギリシャのポリスからどのような変遷をたどってきたかをざっと見するには良い本でしょう。 個人的に秀逸だったのは、著者が参照していた文献が最後にずらっと並べてあったこと。こういった新書ものでは、引用元が記されておらず論理的強度が弱含みになりがちですが、この本はそうでないところがあります。それは、同時に国際政治と正義の関係性をより深く専門的に知ろうとする人へ向けた窓口的役割を果たしているとも言えそうです。個人的には、トマス・ポッゲやマイケル・ウォルツァーに読み進みたいと思いました。
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