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検索バカ の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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2009/10/04

 情報が溢れその中で右往左往させられる現代のライフスタイルについて、「検索」「クウキ」をキーワードにして分析、批判した本。思索すること、対話すること、人と人とをつなぐ言葉の重要性について説いている。  クウキや同調圧力の部分の分析は鋭いと思わせる部分もあり、「キャラ」について、例...

 情報が溢れその中で右往左往させられる現代のライフスタイルについて、「検索」「クウキ」をキーワードにして分析、批判した本。思索すること、対話すること、人と人とをつなぐ言葉の重要性について説いている。  クウキや同調圧力の部分の分析は鋭いと思わせる部分もあり、「キャラ」について、例えば「クウキとは個性をキャラに変換する心理的装置」(p.106)という分析や、「『クウキ』によってその場で『何キャラ』になるかが決められる」というのはもっともな部分だと思うし、すぐに「何キャラ」かを特定したがるという部分があるというのは否めないが、「キャラ」を家族にあてはめた部分(「家族をする」(pp.59-64))は、あまりピンと来なかった。また、思索の重要性について説いている部分もあまり新鮮なものではない上に、随所で「昔は〜だったのに」という懐古の念に終始している部分も短絡的に感じる。さらに、個人的なエピソードで自問自答を繰り広げる部分などは、まるで著者の日記でも覗き見ているような感じで、気持ちが悪かった。(09/01/06)

Posted byブクログ