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詩と死をむすぶもの の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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2023/09/26

詩人の谷川俊太郎氏と、緩和ケア医の徳永進氏の往復書簡――時折ユーモアも交えながら、2人の対話によって『死』へのまなざしが綴られています。あなたの『死』へのまなざし、広がるかな? 【社会福祉学科教授 坂下智恵】 ●未所蔵です。読みたい方は学内者限定ホームページから「読みたい!」を...

詩人の谷川俊太郎氏と、緩和ケア医の徳永進氏の往復書簡――時折ユーモアも交えながら、2人の対話によって『死』へのまなざしが綴られています。あなたの『死』へのまなざし、広がるかな? 【社会福祉学科教授 坂下智恵】 ●未所蔵です。読みたい方は学内者限定ホームページから「読みたい!」を送信してください。

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2022/06/15

医師徳永進氏、野の花診療所、ホスピスにて、助けを求めている患者を広く受け入れて、患者とともに死を見つめている。この徳永先生と、詩人の谷川俊太郎氏の往復書簡。 誰にでも公平に訪れる死に対し、患者に接して常に死と向き合っている徳永先生より、ストレートでいて、心にストーンと響く言葉が跳...

医師徳永進氏、野の花診療所、ホスピスにて、助けを求めている患者を広く受け入れて、患者とともに死を見つめている。この徳永先生と、詩人の谷川俊太郎氏の往復書簡。 誰にでも公平に訪れる死に対し、患者に接して常に死と向き合っている徳永先生より、ストレートでいて、心にストーンと響く言葉が跳ね返る。

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2014/03/08

詩人の谷川俊太郎さんと、鳥取・野の花診療所の徳永進さんの往復書簡。 やっぱり徳永さんの臨床レポの文体が好き。程よく淡々とした雰囲気と言葉のリズムに引き込まれます。 ハッとさせられる言葉が多数。 こういう本の中で引用される谷川さんの詩も、単品で読むと違った印象に。 死が語られてい...

詩人の谷川俊太郎さんと、鳥取・野の花診療所の徳永進さんの往復書簡。 やっぱり徳永さんの臨床レポの文体が好き。程よく淡々とした雰囲気と言葉のリズムに引き込まれます。 ハッとさせられる言葉が多数。 こういう本の中で引用される谷川さんの詩も、単品で読むと違った印象に。 死が語られているのが大部分な中で「あかんぼがいる」を読むと涙が出そうになります。

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2012/08/05

谷川俊太郎氏の詩ではない「コトバ」が響く良著。 氏の紡ぐ詩とはまた違った味わい深い言葉と思想。 死の「現場」としてのホスピスでの出来事をテーマに、生と死、そして詩に対する思想を巡らす両者の対話、文通がとても暖かくて秀逸。 私としては、谷川俊太郎氏と価値観や思想がかなり近く、し...

谷川俊太郎氏の詩ではない「コトバ」が響く良著。 氏の紡ぐ詩とはまた違った味わい深い言葉と思想。 死の「現場」としてのホスピスでの出来事をテーマに、生と死、そして詩に対する思想を巡らす両者の対話、文通がとても暖かくて秀逸。 私としては、谷川俊太郎氏と価値観や思想がかなり近く、しかし自分の若さや未熟さ故に説明しきれなかった思考が、この本によってスッと落ち着き安定したことに驚き感動した。 人生のバイブルになり得る一冊。 「詩」にも「死」にも愛が溢れていると感じた。

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2011/08/28

ホスピス医療に携わる医師の、その日々の思考や言葉を体現するようなスピーディーな言葉と、根底を流れ続けるような、テンポの変わらない安定した詩人の言葉と。活字になっても不思議と感じられる1冊。 医師の言葉は、日常の中で生まれたことばで、そこにはドラマのような感動のシーンや、医療という...

ホスピス医療に携わる医師の、その日々の思考や言葉を体現するようなスピーディーな言葉と、根底を流れ続けるような、テンポの変わらない安定した詩人の言葉と。活字になっても不思議と感じられる1冊。 医師の言葉は、日常の中で生まれたことばで、そこにはドラマのような感動のシーンや、医療というものに対する特別な批判や賞賛、肯定や否定はない。これまでの日常とは形は変わっていっても、今もまた、そこから続いてきた日常でもあることを、感じさせてくれる。 死に近いところまで、言葉は存在するのだ。

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2011/07/15

谷川先生のエッセイは面白いとして、対する徳永先生のエッセイは、あまりに多くの死の瞬間や死に臨む人に接してこられたからか、死というものに対しての距離感が一般人とは違い過ぎて、下手をすると誤解をされると思いました。そうならないためにも理解しようと思って読んでください。そうすると、徳永...

谷川先生のエッセイは面白いとして、対する徳永先生のエッセイは、あまりに多くの死の瞬間や死に臨む人に接してこられたからか、死というものに対しての距離感が一般人とは違い過ぎて、下手をすると誤解をされると思いました。そうならないためにも理解しようと思って読んでください。そうすると、徳永先生の立場がわかってきます。

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2011/07/06

購入 敬愛する徳永進先生と、谷川俊太郎氏が 臨床で出会った「死」を題材に 手紙のようなものをやりとりしている本 臨床での出来事が、 死ということが、 悲しんだり、怖がったりするわけでなく、 感動させようとするわけでなく、 感じたままに暖かく綴られていると思う

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2011/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 看取る人、逝く人。 死を目前にした人は、何を思い訴えるのか―。 「命のエンディング」までの様々な臨床エピソードを、ホスピス医療に携わる医師が手紙に託し、詩人が詩と散文で応える。 二年間にわたり交わされた医師と詩人の心ふるえる往復書簡、魂の記録。 [ 目次 ] 朝の申し送り 夜の場所 ラウンジ語り ラウンジの次元 意味ないじゃーん 感度良好です なかなおり、至難 困ります 3号室の生徒たち 消えようとするとき〔ほか〕 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/02/02

何も強いる言葉がないのにとても響く。 死はまったく特別なことじゃないような、でも特別なことのような。 ただ色んな人の色んな形があって 正解はない。 家族と和解できない患者さんの話が印象的。 死ぬから仲直り、そんな簡単な話ではないらしい。 本編に直接関わりないが、様々な哲学者...

何も強いる言葉がないのにとても響く。 死はまったく特別なことじゃないような、でも特別なことのような。 ただ色んな人の色んな形があって 正解はない。 家族と和解できない患者さんの話が印象的。 死ぬから仲直り、そんな簡単な話ではないらしい。 本編に直接関わりないが、様々な哲学者や詩人や医者の引用が出てきて その人たちの言葉にはっと気づくこともある。

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2011/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どこを引用しようか決められないほど、考えさせられる箇所、言葉が詰まっている一冊。 言葉によって、いろいろなものが分割され整理される、 でもその秩序をくみほぐす目も持とう、という谷川さん。 いのちの現場から、人間の中に満ちている矛盾を、 そしてそういうごちゃまぜの存在としての人の生きかた/死にかたを レポートする徳永さん。 お二人によって描かれる詩と死には、 愛が感じられるんだなぁ。  

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