運命 の商品レビュー
ロスマクドナルドのリューアーチャーものだが、残念ながらやや凡作か。訳が古臭い感じがするのと、作風が確立されつつある過渡期の作品だからか、どうもストーリーに集中できなかった。話の筋も現実感が薄く、あまり納得できなかった。
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リュウ・アーチャーシリーズ長編第7作。 チャンドラーに倣った模索期を経て、独自のスタイルを本作の完成と共に築き上げたといっていい。円熟期に繫がる傑作ギャルトン事件は、すぐ後だ。 フロイト心理学の影響下で、悲劇的な人間の業の末路を、暗喩を多用した見事な文体で描き出し、アーチャー自ら...
リュウ・アーチャーシリーズ長編第7作。 チャンドラーに倣った模索期を経て、独自のスタイルを本作の完成と共に築き上げたといっていい。円熟期に繫がる傑作ギャルトン事件は、すぐ後だ。 フロイト心理学の影響下で、悲劇的な人間の業の末路を、暗喩を多用した見事な文体で描き出し、アーチャー自らが過去の罪を自戒するラストに至っては、ハードボイルドの枠に捉われない文学的香気を感じさせる。マクドナルドは、この時点でアーチャー自身を過去と訣別させたのだろう。同時に、それは新たなヒーロー像の模索を意味する。 透明な存在へと変わりゆくアーチャーの後ろ姿が哀しい。
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リュー・アーチャー・シリーズ 兄の陰謀により病院に入れられその病院を脱走して来たというカール・ホールマン。上院議院の父親ジュレマイアの死の謎。病院に戻るように説得したアーチャーの車を奪い逃亡するカール。カールの実家の農園に向かったアーチャー。カールの兄ジェリイの射殺。母親であるアリシアの自殺事件に隠された秘密。ジュリイの妻ジニイとグラントランド医師の関係。カールの妻ミルドレッドに言い寄るオスタヴェルト保安官。 2011年10月24日読了
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