恋愛寫眞 の商品レビュー
読みましたーー35万部作品… 儚い…というのが第一印象、第二印象は純粋…です。 後半の後半は予想外、完全に裏切られた感じが◎。 見方によっては『いま会いにゆきます』よりイイという意見も解るかも。
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あまり小説の世界に入り込めなかった。誠人は結局みゆきが好きなのか静流が好きなのかはっきりしない。また恋をして死ぬというあまりに常識はずれの病気に拍子抜けしてしまった。読了後には『美丘』と似た構成を感じた。もう少しストーリーに感情の起伏があればよかった。
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とても美しい文体。 三角関係な恋愛もの優しく、愛がある。 なんて綺麗な恋愛なのだろう。 最後はハッピーエンドなのかは受け取り方次第。 タイトルの『恋愛写真』は写真がテーマだから?と思っていたが、もっと深い意味がある。 彼女の目に映る日常が恋愛写真なのだろう。
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好きな人が幸せなら、隣に私がいれなくても私は嬉しい。そりゃ隣にいられるなら、その時間がこの世の終わりなんじゃないかってぐらい幸せだけど。 そんなあなたに片想いできる事が私のすべて。心がじんわり温まるストーリーでした。最後のエピローグには鼻がズズッとなってしまいました。
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「いま、会いにゆきます」の作家。大学生の恋愛小説。 軟膏の匂いにコンプレックスを持つ男と、肉体的に幼い女の切ない物語。 女の子は遺伝的な疾患のため女性らしく成長すると死んでしまう。幼児体形の彼女が、彼の好きな女の子に気を使いながら、彼を思っていきながら、女性へと成長していく。死が...
「いま、会いにゆきます」の作家。大学生の恋愛小説。 軟膏の匂いにコンプレックスを持つ男と、肉体的に幼い女の切ない物語。 女の子は遺伝的な疾患のため女性らしく成長すると死んでしまう。幼児体形の彼女が、彼の好きな女の子に気を使いながら、彼を思っていきながら、女性へと成長していく。死が近づいて行くなか、彼のもとを離れ彼を思いながら趣味の写真で展示会でその想いを。ちょっと切ない物語。
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映画「ただ、君を愛している」の原作。 原作、映画、どちらも良いところがあるので好みがわかれると思いますが、ぼくは原作の方が好きかな。といいつつ、原作を読むときも宮崎あおいを思い浮かべていたりするのだけど。 お話は・・・カメラが好きな青年が、同じ大学に通うとっても綺麗な女性に片思いをしている。一方で、その青年をしたう子が現れて、青年もあれなんだかこの子気になるな、ほんとは好きなのかもしれない、と思ったところでその子がいなくなってしまう。実はその子は、大人になると死んぢゃう病気で・・・。 あらすじは単純だけど、いろんなしかけがしてあって、センチな気分になりたいときにはとっても良い本だと思います。
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それまで恋愛小説なんてと敬遠していましたが、これを読んで清々しく号泣してから、この人の本をはじめ、恋愛小説も避けずに読むようになりました。
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中学生の頃にこの本と映画に出逢った。 当時のわたしには衝撃的で、 読了後、胸を掻きむしられるように苦しくて しばらく声をあげて泣いた。 大人になってこの表紙を久しぶりに見たとき、 苦しい記憶よりも、ふたりが森の中にいるあの美しいシーンだった。再び読んで、もっと好きな作品になった...
中学生の頃にこの本と映画に出逢った。 当時のわたしには衝撃的で、 読了後、胸を掻きむしられるように苦しくて しばらく声をあげて泣いた。 大人になってこの表紙を久しぶりに見たとき、 苦しい記憶よりも、ふたりが森の中にいるあの美しいシーンだった。再び読んで、もっと好きな作品になった。 これからも何度も何度も読み返したい作品です。
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1番初めに感じたことが、どの一文を切り取っても美しいということ。短い文字で多くを受け取れる。 三角関係のドロドロさがあんまり無かったのが個人的高ポイント。 読了後に思ったのが「これ小学館なんや」。 ウブかも。
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『いま、会いにゆきます』『そのときは彼によろしく』の著者による作品。 どうやらその2つの作品の間に発表されたものらしい。『ただ、君を愛してる』という題名で映画化も。 写真を撮る事が好きな大学生・瀬川誠人は、ある時とても個性的な女の子・里中静流と出会う。 彼らはとても気の合う“友...
『いま、会いにゆきます』『そのときは彼によろしく』の著者による作品。 どうやらその2つの作品の間に発表されたものらしい。『ただ、君を愛してる』という題名で映画化も。 写真を撮る事が好きな大学生・瀬川誠人は、ある時とても個性的な女の子・里中静流と出会う。 彼らはとても気の合う“友人”として、写真を教えたりしながら過ごすが、静流は徐々に誠人に惹かれていく。 ある時誠人は静流からの告白を受けるが、彼には大学入学当初から心を寄せる人(富山みゆき)がいた。 誠人はこの「片思い」を大切に思っており、静流の気持ちに応える事が出来なかった。 しかし、静流の「想い」には、とてつもなく大きな覚悟が含まれていたのだった。。。 登場人物達がみなピュアである。 年を取るにつれ、この「純粋さ」というのは忘れがちになるが、 この作品は心が洗われるような気持ちにさせてくれる。 主人公・誠人は生まれながらの皮膚病を持ち、痒みを抑える為に薬を塗っている。 その臭いが余りよろしくない為、自然と他人との距離を取るようになってしまっていた。 それは物理的にも、精神的にもである。 もう一人の主人公・静流は大学生であるが、外見はとても年相応に見えない。 身体のラインも女性のそれではなく、まだまだ幼いまま。 本人曰く「まだ乳歯が残っている」らしいし、蒙古斑も薄っすらあるようだ。 遠視用眼鏡を掛け、アレルギー性鼻炎なのか常に鼻を「ズッ、ズッ」と啜り、いわゆる“美人”ではないらしい。 そんな二人が、お互いに惹かれあっていく。 誠人は静流の鼻が効かない事で臭いを心配しなくても良くなり、 本来の優しさを存分に発揮する。 静流は色んな事に一生懸命で、その個性的な言動や行動が、とても可愛らしい。 市川拓司によるテンポの良い会話や文章で、この二人の魅力が非常に良く伝わってくる。 その他の登場人物達も、皆それぞれに個性的で、優しさに溢れている。 ただ、最後に静流の隠していた大きな秘密が明かされる物語のラストは、 切なくて悲しい。 市川拓司にしてやられた感じだ。 どうも、この作家の作品には弱いようで。
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