カエルの王さま の商品レビュー
江國さんの文と宇野さんの絵がとにかく美しい。 どこか退廃的なお姫さまの描き方が大人向けなグリム童話絵本。 お話は…鞠を拾っただけで一緒の皿で食事をさせて同じベッドで寝かせてとせがむ王子さまとカエルを壁に投げつけるお姫さまって…おいおいとなりました。笑 ふたりが幸せならべつにいいけ...
江國さんの文と宇野さんの絵がとにかく美しい。 どこか退廃的なお姫さまの描き方が大人向けなグリム童話絵本。 お話は…鞠を拾っただけで一緒の皿で食事をさせて同じベッドで寝かせてとせがむ王子さまとカエルを壁に投げつけるお姫さまって…おいおいとなりました。笑 ふたりが幸せならべつにいいけど。笑 これでめでたしめでたしとなってしまうのだからやっぱり大人向け。 結局は見た目が美しければいいのね…
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借りたもの。 宇野亜喜良氏のイラストレーションがお洒落で退廃的な1冊。 しかもとても小さくて、ちょっとした雑貨のよう。 物語は、純粋な感情そのままの登場人物―― 父親の公平な王、優しきカエル…… そしてヒロインである純粋な末の姫君はそれ故に、カエルへの嫌悪感も露わにする。 だが...
借りたもの。 宇野亜喜良氏のイラストレーションがお洒落で退廃的な1冊。 しかもとても小さくて、ちょっとした雑貨のよう。 物語は、純粋な感情そのままの登場人物―― 父親の公平な王、優しきカエル…… そしてヒロインである純粋な末の姫君はそれ故に、カエルへの嫌悪感も露わにする。 だがしかし…… 解せぬ。 カエルの呪いを解くのに、壁に叩きつけられて……というのが。 『美女と野獣』然り、その心の優しさ、誠実さに心打たれぬという所が、呪いを解く動機にならないところが。 もう1篇、カエルの王さまの続きの話『鉄のハインリヒ』はまた不思議。 カエルにされた主人への忠誠心は素晴らしいが、助けるという行動ではなく“待つ”役であることの理由がわからない…… カエルにされることは王子の試練だった、という事だろうか……?
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