蒼い時 の商品レビュー
引退して30年以上たち、週刊誌に朝のゴミ出し中のぶっくり太った姿が晒されてもなお復活を望まれる人ってどんな人なんだろう、ただのアイドルじゃあるまい、という興味から、彼女が自分自身について綴ったこの本に食いついたのでした。 引退後、第二の百恵を狙ったアイドルはいっぱいいたと思う。...
引退して30年以上たち、週刊誌に朝のゴミ出し中のぶっくり太った姿が晒されてもなお復活を望まれる人ってどんな人なんだろう、ただのアイドルじゃあるまい、という興味から、彼女が自分自身について綴ったこの本に食いついたのでした。 引退後、第二の百恵を狙ったアイドルはいっぱいいたと思う。でも結果的に彼女たちが近づけば近づこうほうとするほど百恵のレベルの高さを際立たせるだけでした。本音を殺し仮面をつけて必死に大衆に媚びるアイドル達は健気さが評価されることが多い。でも百恵という人は大衆に対し真摯な態度であっても媚びてはいなかった。不良っぽさと清潔感という異なる要素を問題なく完璧に両立させることができた稀有な人。既に人生哲学が完成されていたのかもしれない。この本で彼女のぶれない生き方に触れると、小手先ではマネできない彼女の色気は生き方そのもだったとわかります。 本の中で今の旦那さんに対する想いがすごく丁寧に語られていますが、一人の男性に対する真面目で素直な態度がかわいらしい。でも二十歳そこそこの彼女の決意は女性としてというより人としてのレベルが高い。めちゃくちゃ大人です。同じ年齢だった自分を思い出すと幼すぎてガッカリすることといったら。今の自分でさえまだまだ当時の彼女が大人に見えるなんて、、。 百恵も最強だけど、彼女が惚れた三浦友和って実はもっとすごい人だったのかもしれません。
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百恵ちゃんといえば、子供の頃の絶対的アイドルでした。 アイドルという名前で呼ぶには、しっかりしたお姉さんだった記憶が強いなぁ。 そうだ、アイドルじゃなくて、スターだ。 そんな百恵ちゃんが、何作もの映画で共演しゴールデンコンビと呼ばれた三浦友和と結婚のため引退したのは、そう...
百恵ちゃんといえば、子供の頃の絶対的アイドルでした。 アイドルという名前で呼ぶには、しっかりしたお姉さんだった記憶が強いなぁ。 そうだ、アイドルじゃなくて、スターだ。 そんな百恵ちゃんが、何作もの映画で共演しゴールデンコンビと呼ばれた三浦友和と結婚のため引退したのは、そういえば、なんと21歳の時のことだったのだ。 21歳にしてあの風格。 いつの間にか、そんな年齢をはるかに追い越してしまった今になって、初めて百恵ちゃんの自伝「蒼い時」を読んでみた。 なんだか、すごかった。 結婚・引退を発表してからの間に、4か月の時間をかけて百恵ちゃん自身が執筆したそうだけれど、その淡々とした鋭い筆致に正直言って驚いた。 出生について、父親とのこと、デビューからの仕事について、そして、恋愛について。 これ、当時でなくて、今、読んだからよかったと思う。 テレビの中のスター・山口百恵の記憶が強いまま読んでいたら、感情を抑えたように見える文章の中に渦巻く気持ちを理解するのにそうとう時間を必要としただろうし、そして、どうしてここまで残していくのだろうかとという戸惑いを、きっと感じたに違いない。 ひょっとしたら、カッコよかった百恵ちゃんを嫌いになっていたかもしれない。 今だからわかる、芸能界という大人の仕組み。 その中で、中学生が歌手として仕事をしていく中でいろいろな人生が関わっていくこと。 思惑としがらみと理不尽な事実と喝采と達成感と欲望と信頼と・・・ この本に書かれていることはそんな世界で百恵ちゃんが体験したほんの一部にすぎないと思うのだけど、そういう時代だったなあ、と懐かしく思ったのとともに、こういう昭和の芸能界って、やっぱり、なんだかんだいっても真剣勝負で、素敵だった。 ところで、百恵ちゃんの言葉の紡ぎ方はとても淡々としていて歯切れがよくて気持ちが良い。そしてすごく詩的な言い回しが多く、言葉を歌に乗せてやってきた人だけに、自然とそういった表現ができるのかなあと、とても感心した。 次に読むときは、ひとつひとつの表現をもう一度味わいながら読んでみたい。 この作品は、百恵ちゃんという昭和のスターが記憶にある人ならば、その舞台での華やかな姿を瞼の裏に呼び出しつつ、この重たくも割り切れた文章を読み進めれば、当時、子供だった人も、この世界が共有できることに、大人になるのもいいもんだなあ、と感じると思います。 それから、霊感の強さや、目がさめたら確実に寝汗をじっとりとかいていそうな、非常にきっつい夢をよく見るのだということに驚いた。しかも、そのきっつい夢は、シリーズものときている。 わたしだったら、そんな夢、もう二度と見たくないわ、と思うのに、百恵ちゃんは、夢が何かを自分に伝えようとしているとして、その正体を掴むため、今日も眠りにつく、とその頁を締めくくっている。 なんてしっかりしてるんだろう。 21歳どころか、今でもそんな根性の座った考え方は自分にはできない。 やっぱり、器が違うのでしょうか・・・
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とても直感力のある人。 二十歳にしては幼すぎる正直さと、 二十歳にしては大人びた、妙に達観した考え方、表現力を持つ人。 私は世代ではないので、彼女の異常なまでの人気が理解出来なかったが、この本を読んで納得できた。 ただのうわべだけのタレント本ではない。 本気に、真面目に自分を見せ...
とても直感力のある人。 二十歳にしては幼すぎる正直さと、 二十歳にしては大人びた、妙に達観した考え方、表現力を持つ人。 私は世代ではないので、彼女の異常なまでの人気が理解出来なかったが、この本を読んで納得できた。 ただのうわべだけのタレント本ではない。 本気に、真面目に自分を見せていて、好きになってしまった。
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山口百恵さんの自叙伝です。 現役世代ではないけどなぜか好き。 21歳のときに書いたとは思えないくらい冷静に自分や周りをとらえてます。 いや、21歳だからこそ、ここまで冴えたスタンスで書けたのかな? ご自身のこれからの人生を完全に見通した予言書のようでもある。 文体もとても繊細で情...
山口百恵さんの自叙伝です。 現役世代ではないけどなぜか好き。 21歳のときに書いたとは思えないくらい冷静に自分や周りをとらえてます。 いや、21歳だからこそ、ここまで冴えたスタンスで書けたのかな? ご自身のこれからの人生を完全に見通した予言書のようでもある。 文体もとても繊細で情緒的で、力強くて、時代を超えて感情移入してしまいます。
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スゲーおもしろいけど、怖い本。 トップスターだった百恵ちゃんがこんな本を出せたのは、 当時がおおらかな世の中だったからでしょう。 ・複雑な生い立ち(昭和の香り、映画にできそう) ・芸能界いろいろ(恨み節含む) ・運命の人とのあれこれ(友和) ・私ってこんな人(UFOを見たりとか...
スゲーおもしろいけど、怖い本。 トップスターだった百恵ちゃんがこんな本を出せたのは、 当時がおおらかな世の中だったからでしょう。 ・複雑な生い立ち(昭和の香り、映画にできそう) ・芸能界いろいろ(恨み節含む) ・運命の人とのあれこれ(友和) ・私ってこんな人(UFOを見たりとか) といった内容になっています。 不思議なことに、テレビで役を通して見る百恵ちゃんと、 この本を読んで知る百恵ちゃんの間にギャップはありません。 暗くてしっとり。そして恨みは忘れない。 お子が大きくなったらこの本をそっと手渡したい、 と綴る百恵ちゃん。今でもその気持ちは変わらないでしょうか。 手渡された子の困惑を思いつつ、本を閉じたのでした。
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私が生まれた年に芸能界引退なさった百恵さんの自叙伝。 あやうく「百恵」と名付けられるところでした…恐れ多いわ! 友和さんとのお話を読んで「可愛いなあ」と思わず頬が緩みました。 友和さんの本もこれから読みます。 奇しくも新しいのが出るらしい。うほ。
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2011.11.03読了 山口百恵のファンである会社の先輩とカラオケに行ったのがきっかけで、山口百恵の曲にハマり、自叙伝があるというので読んでみた。 オードリーヘップバーンの生い立ちを読んだ時もビックリしたけど、この自叙伝も、驚きの連続だった。特に、おいたちの部分において、全...
2011.11.03読了 山口百恵のファンである会社の先輩とカラオケに行ったのがきっかけで、山口百恵の曲にハマり、自叙伝があるというので読んでみた。 オードリーヘップバーンの生い立ちを読んだ時もビックリしたけど、この自叙伝も、驚きの連続だった。特に、おいたちの部分において、全く知らなかったので驚いた。 マスコミを名誉毀損で訴えた時にも、機然とした態度を取り、自分が他人からどう捉えられているか、を完全に分かって行動している。 とても20歳とは思えない。カッコイイ…。 …という、この他人からみた大人っぽい、客観的で冷静な部分も、本人は「賞を頂いても泣いたりすることが出来ない」と悩みのタネになっていたというのだから、やっぱり人の心の内は分らないものだなぁ。 あとがきも、すごくシャープな印象の綺麗な字で書かれていて、瀬戸内寂聴さんに励まされて書けた、というエピソードも良かった。 他に気に入ったところ 「結婚」の章 p93 晴海埠頭のロケーションがあった時だった。彼の胸に顔を埋めるシーンで、厚手のセーターを通して、私の耳に響いてくる彼の鼓動を聞きながら、「この鼓動を特別の意識を持って聞くことのできる女性に…私がなれたら」と思った。 それは、まぎれもない、恋の実感だった。 2017.10.22 読んだことをすっかり忘れてまた同じ本を買って読んでしまった笑 ブクログに登録しようと思って気づく、という始末。でも2回目読んで自分の立場も変わって前と感想が大分違う気がした。 今回はなんというか第六感とか、そういうものがある人なんだなぁ、と思った。 最後のあとがきで「なんで直筆じゃないんだろ、おかしいな」と思ったのに、再読とは気づかない自分のアホさ加減がまたおかしくなった…。
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元歌手・女優の自叙伝です。芸能人としての生活の裏面も記載されています。現代の20代では考えられないできごとが色々(彼女の引退等)と書かれています。 【琉球大学】ペンネーム:ニッティ
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百恵さんは、すごい女性だと思いました。「とても女性らしい」のと「なかなかいないイイ女」の両方の意味で。
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大好きな百恵さんの作品。 愛人の子として育てられた少女が、歌手として華やかな舞台に立つ彼女の生い立ち綴った本。 21歳とは思えない美しい文章です。 たった2ページしかない「少女」というエッセイが一番好きです。
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