蒼い時 の商品レビュー
山口百恵、21歳にして完成されすぎてて逆に共感できなかった。何十年も前の本なのに違和感なく読めた!結局、時代や価値観のアップデートとかそういう話ではなくて本人次第だね〜 「自立した女性」の正解にこの時代にして辿り着いてて、さすがだなと思った。
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当たり前だが昭和歌謡の大スターもひとりの人間なんだなと思わされた。後半の新聞配達のエッセイが力が抜けてて良かった。新聞配達中、犬が怖くて玄関先めがけ新聞を放り投げたら水溜りに落としたという話。シュールでウケた。
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今の60歳は昔の40歳だとはよく言うが、逆にいえば昔の21歳は今の41歳ということか、と思わせてくれるくらいの大人の文章だった。山口百恵さんが引退にあたり21年間の半生を振り返ったエッセー。 山口百恵といえば完全に母親世代のアイドルで、懐メロで聴くヒット曲と人気絶頂で完全引退し...
今の60歳は昔の40歳だとはよく言うが、逆にいえば昔の21歳は今の41歳ということか、と思わせてくれるくらいの大人の文章だった。山口百恵さんが引退にあたり21年間の半生を振り返ったエッセー。 山口百恵といえば完全に母親世代のアイドルで、懐メロで聴くヒット曲と人気絶頂で完全引退したという事実しか知らなかった。物心ついたときにはすでに伝説化していたが、今回たまたまこの本を読んで、いやよく耐えたねえと、当時の百恵ちゃんに言ってあげたくなった。父親との関係、有名人の父となったことで悪化し縁を切ることになった経緯、週刊誌の執拗な報道と裁判…これが未成年の子供に対する態度だろうかと当時の周囲の「大人たち」に腹が立つと同時に、その時の感情を冷静に振り返る21歳の筆者の落ち着きに敬意を覚える。もちろん、そういうゴタゴタが原因での引退ではないというのは読んでいてわかるのだが、これだけ色濃い21年間だったら引退するよなあと思ってしまった。 若い女性アイドルの商品化、搾取はこの時代から変わっていないというか、この時代に確立されたものなのかもしれない。 週刊誌やスポーツ新聞という存在は、今も昔も芸能人のプライベートに踏み込み続けている印象だが、そのペンで相手をどれだけ傷つけ人生を狂わせるか考えていないものがあまりに多い。プライバシーは人間みなに保証されるもので、芸能人だからといってプライバシーの有無が問われること自体がおかしいと言う筆者の当たり前の言葉が、現状を鑑みるに虚しく響いてしまう。
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テレビで引退コンサートを見て以来 いつか読みたいと思ってた本。 彼女が引退してから40年。 リアルで見てたけれどまだ小学生やったので その間の印象は10つ上の大きなお姉さん って感じでした。 今、この歳になって当時の彼女のことを 思うとその出時を含め、色んな感情を込めて 眺め...
テレビで引退コンサートを見て以来 いつか読みたいと思ってた本。 彼女が引退してから40年。 リアルで見てたけれどまだ小学生やったので その間の印象は10つ上の大きなお姉さん って感じでした。 今、この歳になって当時の彼女のことを 思うとその出時を含め、色んな感情を込めて 眺めていたと思う。 この本を読んで山口百恵という女性の 強さ、弱さ、真面目を初めて知った気がする。 昭和の大スターが残した記憶は 歌も本も素晴らしいものでした。
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NHKで再放送されていた、伝説のコンサートを観て感動しまくった勢いそのままに購入。武道館コンサートでも21歳とは思えない落ち着いた雰囲気(そういうと本人に嫌がられそうだが…)がこの本でも感じられる。そもそも文章がとても上手。そして色々としっかりしてると感心…自分の21才が恥ずかし...
NHKで再放送されていた、伝説のコンサートを観て感動しまくった勢いそのままに購入。武道館コンサートでも21歳とは思えない落ち着いた雰囲気(そういうと本人に嫌がられそうだが…)がこの本でも感じられる。そもそも文章がとても上手。そして色々としっかりしてると感心…自分の21才が恥ずかしい。 しかしデビューからの7年半は凡人の一生分以上の濃密な時間なんだろうなと思うが、何より家庭環境など大変そうな環境にいながらそれ程悲壮感がないのもしっかりした性格だからなのか。とにかく淡々とした語り口が印象的である。 途中、同じ歌でも毎日進化していくといった話や馴れ合いのカーテンコールは止めるとかのくだりではちょっとBABYMETALのイメージとも重なりちょっと嬉しかったりも。 武道館コンサートに感動した人は是非これを読んで余韻に浸ってください!
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幼い頃歌番組やバラエティ番組によく出演されていたのを記憶しています。 結婚と同時に引退してラストコンサートも当時話題になっていました。 曲もよく耳にしましたが当時は理解して無かったので、この歳になって聴くとかなりハードな内容の歌にビックリしました。復帰する歌手やタレント、バンド等...
幼い頃歌番組やバラエティ番組によく出演されていたのを記憶しています。 結婚と同時に引退してラストコンサートも当時話題になっていました。 曲もよく耳にしましたが当時は理解して無かったので、この歳になって聴くとかなりハードな内容の歌にビックリしました。復帰する歌手やタレント、バンド等ある中、復帰しない百恵さんの境遇や考えが知り得るかと思い、手に入れました。 芸能界の暗部と言うのか、読んでいて結構イライラしました。
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幼い頃の本棚にこの本のハードカバーを見ていた。 結婚して歌手を辞める人。そんな記憶はあった。幼稚園の頃だろうか。 この文章はご本人が書いたの?ちょっと信じられない。 昭和の芸能界で輝いていた、百恵さん。純粋な素敵な方だと思った。家族への愛がいっぱいだった。 仲の良かった桜田淳子さ...
幼い頃の本棚にこの本のハードカバーを見ていた。 結婚して歌手を辞める人。そんな記憶はあった。幼稚園の頃だろうか。 この文章はご本人が書いたの?ちょっと信じられない。 昭和の芸能界で輝いていた、百恵さん。純粋な素敵な方だと思った。家族への愛がいっぱいだった。 仲の良かった桜田淳子さんとの交流は今もあるのかな?
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「蒼い時」山口百恵著、集英社文庫、1981.04.25 217p ¥441 C0195 (2020.04.29読了)(2016.01.18購入)(2013.06.08/62刷) 【目次】 序章 横須賀 出生 性 裁判 結婚 引退 随想 (スター誕生/劣等感/数字/少女/歌/新聞...
「蒼い時」山口百恵著、集英社文庫、1981.04.25 217p ¥441 C0195 (2020.04.29読了)(2016.01.18購入)(2013.06.08/62刷) 【目次】 序章 横須賀 出生 性 裁判 結婚 引退 随想 (スター誕生/劣等感/数字/少女/歌/新聞配達/予見/化粧/喝采/ 夢/色/髪/嫉妬/死/友達/金銭感覚/特別/妹/海) 今、蒼い時…… ☆CD 「山口百恵 ヒットコレクション 1」山口百恵、Sony Music Direct (Japan) Inc.、2008/7/1 ☆関連図書(既読) 「伊豆の踊り子」川端康成著、新潮文庫、1950.08.20 「潮騒」三島由紀夫著、新潮文庫、1955.12.25 (アマゾンより) たとえスターでも、若い女性ならそっと胸の奥底にしまっておきたい思いがある。出生や生い立ち、恋、性、初体験や父母のこと…。結婚と芸能界引退を前に山口百恵が綴った赤裸々な自叙伝。大ベストセラー。
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知的な文章。情熱と客観視のバランスに、凄みを感じる。 そして、そのバランスで渡ってきた芸能界を引退すると覚悟するまでに出会った三浦友和さんへの想いを綴る部分もまた、静かで情熱的。 「幸せになります」と締めくくる潔さと意志。かっこいい女性。
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素直な女の子の素直な告白。 全てをさらけ出すことによって 自分自身を守るという優れた小説。 そこは、醒めているポースをとっている。 熱さがないのがいいのかもしれない。
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