檸檬・城のある町にて の商品レビュー
歳の離れた妹が僅か3歳で急死したショックを受け止めきれない主人公は、四十九日を待たず、姉夫婦が住む松坂に行く。感覚の鋭敏さや情緒の変動、持病の微熱などが精神的な動揺のせいか見え隠れするも、姉やその娘、女学生の姪などと一夏を過ごすうちに落ち着きを見せてくる。「今、空は悲しいまで晴れ...
歳の離れた妹が僅か3歳で急死したショックを受け止めきれない主人公は、四十九日を待たず、姉夫婦が住む松坂に行く。感覚の鋭敏さや情緒の変動、持病の微熱などが精神的な動揺のせいか見え隠れするも、姉やその娘、女学生の姪などと一夏を過ごすうちに落ち着きを見せてくる。「今、空は悲しいまで晴れていた」という言い回しは梶井基次郎が嚆矢となり現在もよく使われる表現だそう。春先に松阪に行きたいと思っているので興味を持って読みました。
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短編集。 根底にあるのは薄暗く湿った絶望感。だってどの短編も主人公が肺を病んでいる。 「のんきな患者」だけが、どこか乾いた諦めのような抜け感がある、と思ったら遺作だった。
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肉体の病が精神にも悪影響を及ぼし、 それが作品に反映されている印象を受けた。 そこがいい、と思うかどうかは好き好きじゃないかと。
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高校のときにインパクトのある先生に事細かに解説された。乱雑に積まれた美術書のてっぺんに檸檬が置かれた様子を想像して、きれいだなぁと思いました。そのままにして出て行くという茶目っ気が好き。私の心もすっきりした気分になりました。京都の丸善が閉店になる際、檸檬を置き去りにするお客さんが...
高校のときにインパクトのある先生に事細かに解説された。乱雑に積まれた美術書のてっぺんに檸檬が置かれた様子を想像して、きれいだなぁと思いました。そのままにして出て行くという茶目っ気が好き。私の心もすっきりした気分になりました。京都の丸善が閉店になる際、檸檬を置き去りにするお客さんがたくさんいたというのを聞きました。丸善も檸檬も、愛されてますねー。
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高校生の頃、教科書に載っていた『城のある町にて』の文体の美しさに魅了され、『檸檬』を読んで衝撃を受けた。
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