ビリー・ジョエル 素顔の、ストレンジャー の商品レビュー

M.ベゴ(著者),山本安見(著者)

2020/12/15

ビリージョエルは音楽を聴き始めた頃からずっと大好きなミュージシャンです。
現時点での最新作「リバーオブドリームス」が僕のリアルタイムでの体験でしたので、ほぼ引退してしまったミュージシャンのように思っています。
地球上で一番好きなエルトンジョンとのジョイントコンサートが21世紀に入ってからありましたが、それを見に行かなかったのは痛恨の出来事でした。プライベートで色々な事があって、そこまで気持ちが向かなかったんですよね・・・。

さて、本書はデビューから2008年頃までのビリーのライフヒストリーです。
人気の頂点を極めながら、結婚生活も自身の性格のせいで上手くいかず、吝嗇でバンドメンバーに還元せず、誰も豊かになる事が無かったというがっかりなエピソード満載です。
特にあれだけのヒット曲を持ちながら、バンドメンバーが貯金を切り崩さないと生活できない位の報酬しか出さないという時点で悲しいですが、最終的にイエスマンしか周りに置かないという生き方になっている事にとってもがっかりしました。
それでも彼の作品の輝きは衰えないです。人格と作品は別の問題でありますので・・・。
この本を読みながら彼の全作品を聞き通しました。やはりビリーは天才です。これだけの名作群を世に送り出してくれた事に感謝です。