外国語学習の科学 の商品レビュー
科学に基づいた外国語学習法に関する本を初めて読んだ。今まで筆者自身の体験による英語学習法などは十何冊目を通してきたが、ほんとに将来きちんと英語を教えるなら、科学的な学習法を知る必要があると感じこの本を手に取った。
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前から読みたい、と思っててやっと読めました。 自分の学習法が間違ってない事が確認できて安心しました。
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友達がこの本を読んでいたので、ちょうどこの春から中学生に英語を教え始めたこともあって、手に取りました。 さすがに大人向けの本なので、さくさく読む、というわけにはいきませんでしたが、とても興味深くて面白かった。 私が子どもの頃に仕込まれた、Progress(だと思う)教科書を使って...
友達がこの本を読んでいたので、ちょうどこの春から中学生に英語を教え始めたこともあって、手に取りました。 さすがに大人向けの本なので、さくさく読む、というわけにはいきませんでしたが、とても興味深くて面白かった。 私が子どもの頃に仕込まれた、Progress(だと思う)教科書を使ってまず文法を教えられて、そのあとはひたすら暗記暗記暗記!というのも、案外、理にかなってるんだなぁと思ったり(文脈で英語を覚えられるので)。塾で使ってるパソコン教材も、最初に簡単な文法の説明があったあとは、ひたすら英語の文章を表示(日本語も)プラス英語が聴こえるというもので、「この教材、いいんじゃないかなぁ」と直感的に思ったんですが、ある程度学力のある子には有効な教材だと思う。 ……つまり学力のない子には、これでも敷居が高いわけですが。 あ、でも読んでひとつ判ったのが、明らかに文法の理解ができてない子で、みょーに英語のセンスというか勘がいい子がいて、何でだろうと思ってたんだけど、教材のおかげかも。相性がいいと、そういうこともあるのね。それがいいことなのかどうかは微妙だけど(文法も勉強しようよ)。 ともあれ、私は今、英語を教えている+英語しかまともに判る外国語がないことで、英語に特化して読みましたが、韓国語のように日本語と近い言語だと、いろいろ違うようです。そういう学習法のアプローチに関しても載っていて、とても興味深かったです。 (が、内容は有意義なのに、敷居の高い文章なので、もう少し初心者向けに噛み砕いたアプローチをした方が、「韓流好き~」から韓国語に興味を持った人にもおすすめしやすいかも)
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なぜ日本人に英語ができないのかをしっかりと説明してくれている本。 理由は大きく3つ。 ・ 英語は日本語とかなり違うので日本人には難しい。 ・ 日本人には英語の必要性が低い。 ・ 日本の英語学習法に問題がある。 できない理由をはっきりさせた上で効果的な学習法法を提案してくれている。 とにかく、学習開始は早い方がよく、動機付けを高めることが大事で、自分の適性に合った学習方法をとることが大切というのが結論。
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外国語を習得するためにどのような方法が有効なのか、科学的な根拠が書いてあるので結構納得させられます。
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★は4.5 言葉の習得、発達、外国語習得に関する知見が多岐に渡り検討されています。第一章の始めに「言語間の距離と習得の難しさ」という主題が挙げられていますが、本書の中では一つの核となる概念だったように思われます(私の固定観念かもしれませんが)。「日本人は英語ができない」とよ...
★は4.5 言葉の習得、発達、外国語習得に関する知見が多岐に渡り検討されています。第一章の始めに「言語間の距離と習得の難しさ」という主題が挙げられていますが、本書の中では一つの核となる概念だったように思われます(私の固定観念かもしれませんが)。「日本人は英語ができない」とよく言われますが、それはなぜなのか?英語が日本人にとって非常に遠い存在であるからです。例えば、同じロマンス語(Roman language. Romance Rome …ローマ帝国の影響を受けた言語:フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語など)の場合は、外国語であっても語彙や文法が似ているためにお互いに方言のような存在になります。日本語においても東北の人と、九州の人では、コミュニケーションが難しい場合があります。よってバイリンガルとは正確には「二方言話者」になるのではないかという見方です。 本書は、非常に効果的に編集されていると思います。第一章「母語~」で読者を「成程。」と頷かせ、「外国語学習の科学」の世界に導きます。話題は本当に多岐に渡る話題の中には、例えば、アルコール摂取後のコミュニケーションの円滑化について、幼児が母語をなかなか話出さなかったのに話し始めたら完全な正しい文章を話し出したので驚いたというもの(アインシュタイン症候群:アインシュタインもそういう子どもであったことから。言語を話せるようになるためにはある一定の沈黙期が必要であるという知見です。)があげられます。これらの知見をどのようにすれば、実際の外国語教育・学習に応用できるかを最終章にまとめられています。 本書によって多くの多くの人々が第二言語習得のプロセスを理解し、少しでも異文化間においての「伝わらない」が故に引き起こされる様々な問題が解決されるようにという願いが込められています。 筆者白井康弘は、米国ピッツバーグ大学言語学科教授。著書に「外国語学習に成功する人、しない人」があり、本作はその続編にあたります。前作も読んでみたいと思います。本書は新書であるが、教科書としての性格も備えているので重要語句が太字で示され索引、参考文献のリストも巻末に記載されています。 第一章 母語を基礎に外国語は習得される 第二章 なぜ子どもはことばが習得できるのか‐「臨界期説」を考える 第三章 どんな学習者が外国語学習に成功するのか‐個人差と動機づけの問題 第四章 外国語学習のメカニズム‐言語はルールでは割り切れない 第五章 外国語を身につけるために‐第二言語習得の成果をどう生かすか 第六章 効果的な外国語学習法
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第二言語学習に関して、学習者と教育者の観点から、現状と問題点と攻略法をまとめた本。海外の多くの論文を引用している。
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前著「外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待」の続編とうたっているが、相当かぶる部分が多い。というか骨格は同じで、内容の充実が図られている。なので、どちらか一冊を読めばいいと思います。特に、最適な語学学習法については、大差ありません。
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インプット、インプット、例文暗記、コミュニカティブアプローチ、興味の持てる分野の英語、インプット、リスニング。 Listen more, speak less. Read more, write less. 今年はちょっとくらい英語に触れようと思う…
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第二言語習得論ではないように感じました。 外国語研究論と言ってもいいかもしれません。 「発音は完璧でなくても構わないが、通じれば日本語なまりでもよい」 というのは、国際人としての常識だと思います。 中国人が中国語英語を話し、スペイン人がスペイン語英語を話しているときに、 なぜ、日本人だけが、日本語英語を話してはいけないのでしょうか? スペイン語は母音が日本語とおなじようにだいたい5つのためか、日本語英語は分かりやすいといわれます。 国際的に通用するのは、日本語英語だと感じています。 第二言語習得は、言葉のプロになるためでなく、国際人になるためだという視点を貫くとよいかもしれません。 言語学習に、母語方式と、第二言語方式があることは、 「第二言語習得(Second Language Acquisition = SLA)」論があることから納得しました。 実際に、論理的に考えていって学習した方がよくわかる場合があります。 英語のひとつの単語はひとつの意味だということに限定して、そこから意味を膨らましていく方法である、矢吹先生の理論も同一文脈だと思いました。 矢吹先生は、三浦つとむの言語論に基づいているので、源泉はそのあたりにあるのだと推測しています。 本書は、外国語の学習に躓いている人、行き詰っている人が、そこを抜け出すための機会を与えてくれるかもしれません。
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