箪笥のなか の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不思議なものたちが引き寄せられてくる古い箪笥を譲り受けたことから始まる連作短編集。 ぽつりぽつりと呟く日記を読んでいるようで心地よいリズムだった。 この世のものでない存在も面白かったけれど、昔からのものを大事にする穏やかさや、新しいものや分からないことを否定しない人間性がよかった。さまざまなものと共存していると気づかされる。こういうしなやかさを私も持ちたい。
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単行本の方を読んだのは2007/10/25になってたけど全然内容を覚えてなかった。箪笥を通して不思議ななにかが起きる、和風な話だったような…くらいの印象。 読み直したらめっちゃ面白かったやんか。非日常のはずのものがスーンと入ってきてて、なんのことなく日常に受け入れられている平和な...
単行本の方を読んだのは2007/10/25になってたけど全然内容を覚えてなかった。箪笥を通して不思議ななにかが起きる、和風な話だったような…くらいの印象。 読み直したらめっちゃ面白かったやんか。非日常のはずのものがスーンと入ってきてて、なんのことなく日常に受け入れられている平和な雰囲気がいい。あと食べ物がおいしそう。最初のラーメンと鳩のクリームパンが特においしそうだった。 解説読んだら、文字遣いが単行本とだいぶ違うらしいんやけど、今のわたしにはこっちの方がいいな…もう若くないからなわたし…
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梨木さんの「家守綺譚」を思い出した。うつつと夢とを行き来しながらもそれを当たり前のように受け容れていく様がとても好き。
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少年が主人公の甘くてステキな言葉が詰まった作品と違い 不思議で懐かしくて優しい物語。しかも語り手は女。 不思議なものを見たり聞いたりするのは弟である。 そんな弟を、すんなり受け入れる家族がステキだ。 梨木さんの家守奇譚を連想しました。 人から人へ渡り歩いてきた箪笥。 箪笥に選ばれ...
少年が主人公の甘くてステキな言葉が詰まった作品と違い 不思議で懐かしくて優しい物語。しかも語り手は女。 不思議なものを見たり聞いたりするのは弟である。 そんな弟を、すんなり受け入れる家族がステキだ。 梨木さんの家守奇譚を連想しました。 人から人へ渡り歩いてきた箪笥。 箪笥に選ばれた者が体験する不思議。 久しぶりにホッコリしましたぁ
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姉弟の日常に起こる不思議な出来事の短編集。 ざわざわするけど癒される。 忘れたころにまた読み返したくなるお話。 もう何度読んだかわからないくらい、お気に入りの一冊。 長野まゆみの著書の中では異色で、綺麗な少年は出てきません。 読み終わりたくないなぁって気持ちで読んでいました。 続...
姉弟の日常に起こる不思議な出来事の短編集。 ざわざわするけど癒される。 忘れたころにまた読み返したくなるお話。 もう何度読んだかわからないくらい、お気に入りの一冊。 長野まゆみの著書の中では異色で、綺麗な少年は出てきません。 読み終わりたくないなぁって気持ちで読んでいました。 続編出ないかなぁ。
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こちらの世界と不思議の世界との、朧気な現象を、さも自然に懐かしく感じさせる、長野さんの真骨頂とでも言うべき作品。古い和箪笥の取っ手の金具が蝶、小引き出しの金具はコウモリという懲り具合が、いかにも興味をそそります。
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親戚の家から、古い紅い箪笥を譲り受けた私。 その箪笥は突然引き出しが開かなくなったり、お酒を飲んだり、あるはずのないものが出てきたりする。 風変わりな弟と共に、主人公が遭遇した箪笥にまつわる不思議な出来事を描いた短篇集。 掴みどころがない、ふわふわとした物語である。 弟のキャラ...
親戚の家から、古い紅い箪笥を譲り受けた私。 その箪笥は突然引き出しが開かなくなったり、お酒を飲んだり、あるはずのないものが出てきたりする。 風変わりな弟と共に、主人公が遭遇した箪笥にまつわる不思議な出来事を描いた短篇集。 掴みどころがない、ふわふわとした物語である。 弟のキャラクタが味わい深い。 ホラーよりのファンタジーというイメージ。 寝しなに少しずつ読んでいくのが合っていそう。
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☆3.6 親戚から譲り受けた、古い紅い箪笥。その引き出しから時々不思議なものたちがあらわれ、また箪笥に呼ばれるように、この世ならぬ人々が私を訪ねてやってくる...。 古い紅い箪笥の影響で、現実とちょっと不思議な世界の入り混じった空間になってる。訪ねてくるのは怖いものたちじゃない...
☆3.6 親戚から譲り受けた、古い紅い箪笥。その引き出しから時々不思議なものたちがあらわれ、また箪笥に呼ばれるように、この世ならぬ人々が私を訪ねてやってくる...。 古い紅い箪笥の影響で、現実とちょっと不思議な世界の入り混じった空間になってる。訪ねてくるのは怖いものたちじゃない、ちょっと不思議なものたち。マイペースな弟や大家さんもいい味出してる。
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古い箪笥からはじまるお話。短編集。そこそこ面白いけど、長編をいっぱい読んだ身としては物足りないかな。
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いかにも長野さん、な文章なのですが、今回はほかの作品とどこかひと味違ったように感じます。 設定に少年が出てこなかったのが、珍しいと思いました。 姉と弟の組み合わせは結構何回か読みましたが、今回の姉弟の掛け合いが一番好きです。 綺麗な文章はもちろん、いつもみたいに登場人物たちに...
いかにも長野さん、な文章なのですが、今回はほかの作品とどこかひと味違ったように感じます。 設定に少年が出てこなかったのが、珍しいと思いました。 姉と弟の組み合わせは結構何回か読みましたが、今回の姉弟の掛け合いが一番好きです。 綺麗な文章はもちろん、いつもみたいに登場人物たちに危うい感じがしない作品だったので、安心して人に勧められる一冊です。
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