ゴーリキー・パーク(上) の商品レビュー
この頃ハヤカワ文庫フェアを色々な本屋さんで見かけます。その中でちょっと気になったので読んでみました。 ソ連が崩壊するとは自分が子供の頃には夢にも思わなかったです。資本主義の仮想敵国は社会主義=ソ連、と言うような形式が教えられたわけでもなく頭に入っていたような気がします。冷戦時...
この頃ハヤカワ文庫フェアを色々な本屋さんで見かけます。その中でちょっと気になったので読んでみました。 ソ連が崩壊するとは自分が子供の頃には夢にも思わなかったです。資本主義の仮想敵国は社会主義=ソ連、と言うような形式が教えられたわけでもなく頭に入っていたような気がします。冷戦時代のソ連とアメリカ。レーガン・ゴルバチョフ時代で冷戦が終結しつつあり、ソ連邦が崩壊しつつある時代。そしてベルリンの壁の崩壊を見てああ世界は変わってきたのだと思ったのを覚えています。 本作ですが上巻は本当に息もつかせぬストーリー展開で読ませます。が。レンコ捜査官も言っている通り公園で態々3人の人間を殺す必要性はあったのかなあ?もっと秘密裏に処理してもよかったのではないのかなあ… 後、KGBも微妙に中途半端ですよね。結局何がしたかったんだ?あの組織は。面白かったんですけれども…ちょっと腑に落ちない点がいくつかあったので。でも機会があれば続編も読んでみたいです。結局一番印象に残ったのはアメリカの文学を扱っているというだけで起訴され25年強制労働を強いられた元本屋の老夫婦のエピソードでした。こう言う事が実際あったんだろうな、と言うリアリティに沈みました。
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新装版として出ていたのを見つけ購入。今はもうない地名などが懐かしいです。 初めて読んだのは学生の時だったと思います。ラジオドラマでも聴いた記憶がある気がします。 主人公はソ連の人民警察殺人担当主任捜査官のアルカージ・ワシレヴィッチ・レンコ。 優秀ですが、ちょっとさえない男性で、最...
新装版として出ていたのを見つけ購入。今はもうない地名などが懐かしいです。 初めて読んだのは学生の時だったと思います。ラジオドラマでも聴いた記憶がある気がします。 主人公はソ連の人民警察殺人担当主任捜査官のアルカージ・ワシレヴィッチ・レンコ。 優秀ですが、ちょっとさえない男性で、最近奥さんともうまくいかず、仕事面でもいろいろ問題があり、気持ち的には虚しい生活を送っていました。 そんな彼が、ゴーリキー公園で起こった殺人事件を担当したことから、物語は始まります。 (上)だけ読むのに、随分かかりました。通勤の時に少しずつ読んでいたからでしょうか。 今は(下)を読んでいます。登場人物の一人イリーナの出番も増えてきて、ヒロインらしくなってきた?気がします。でも結末を知っているので、ヒロインとは微妙に言い切れない気も。
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