ジョーカー・ゲーム の商品レビュー
水を打ったような静寂と張り詰めた糸のような緊張。 騙されまいと思っても、いつの間にか結城中佐の掌の上で踊らされている私。 短編だけど、重厚。短編なのに、読み応えアリ。 続編出てくれたらいいなぁと密に期待。
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贅肉をそぎ落とされた端整な文章でサクサク読めました。気づくと目が文字を追ってる感じ。短編の中では「魔都」が好みでした。どうも「記者」という肩書きに弱い。うさんくさいの大好きです。トリックはともかく、「ダブルクロス」のラストの余韻にしびれました。かっこいい!魔王結城中佐の現役時代を...
贅肉をそぎ落とされた端整な文章でサクサク読めました。気づくと目が文字を追ってる感じ。短編の中では「魔都」が好みでした。どうも「記者」という肩書きに弱い。うさんくさいの大好きです。トリックはともかく、「ダブルクロス」のラストの余韻にしびれました。かっこいい!魔王結城中佐の現役時代を長編でガッツリ読みたい今日この頃。
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文句無しに凄い小説。裏の裏のそのまた裏さらにその裏…。決して"表"にならない""裏""をゆくスパイ養成学校の話。 硬質でとっつきにくいかもと思ってたケド、グングン引き込まれる。 むしろその世界観に""...
文句無しに凄い小説。裏の裏のそのまた裏さらにその裏…。決して"表"にならない""裏""をゆくスパイ養成学校の話。 硬質でとっつきにくいかもと思ってたケド、グングン引き込まれる。 むしろその世界観に""どっぷり浸かる快感""を存分に味わえる。カッコ良すぎ、怖すぎ凄すぎの結城さんにシビレまくり。"
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スパイものの短編集。 養成に至るまでこれほどまでの能力を問われるのかとまずその点に驚く。 短編だが、読み応え充分だった。
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ちょっと「スパイ・ゲーム」を思い出した。 スパイ養成学校、通称「D機関」で学ぶ者達の物語。 連作になっていますが、通しで出てくるのは一人しかいなくて、なかなか面白かったです。 アニメ化を機に再読。
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小気味いい。 嫌いじゃない。むしろ面白い。 スパイの側から見て、の物語。007的な派手さはないけど、興奮は覚えるお話。 かって損はないのに★三つなのはもうすこしボリュームとか読み応えがあってもいいと思ったから。 面白いんだけどなー。 このごろ京極作品ばっかりに没頭していた反動か...
小気味いい。 嫌いじゃない。むしろ面白い。 スパイの側から見て、の物語。007的な派手さはないけど、興奮は覚えるお話。 かって損はないのに★三つなのはもうすこしボリュームとか読み応えがあってもいいと思ったから。 面白いんだけどなー。 このごろ京極作品ばっかりに没頭していた反動かも。
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読み出す前は、甘粕正彦の現実の話を読んだばかりだったので、少しばかり躊躇した。で、読み出すまで時間が架った。読み出してみると、5篇の短篇から成る短篇集という事もあって、すんなりと読む事が出来た。スパイ小説とは云え、一種のコン・ゲームとも云える内容で、面白かったな。連作にしてもイイ...
読み出す前は、甘粕正彦の現実の話を読んだばかりだったので、少しばかり躊躇した。で、読み出すまで時間が架った。読み出してみると、5篇の短篇から成る短篇集という事もあって、すんなりと読む事が出来た。スパイ小説とは云え、一種のコン・ゲームとも云える内容で、面白かったな。連作にしてもイイんじゃない?作家さん。
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表紙の人物は結城中佐。しかし,この新作にキレは見られない〜日米開戦前。結城中佐の作ったD機関は,諜報戦の重要性に鑑みて極秘に活動する。日本通のイギリス人が御真影の裏に隠したマイクロフィルムを探し出し,横浜に住む英国総領事が持ち歩く傘の柄の内部の空洞が暗号文を入れる器に使われ,ロン...
表紙の人物は結城中佐。しかし,この新作にキレは見られない〜日米開戦前。結城中佐の作ったD機関は,諜報戦の重要性に鑑みて極秘に活動する。日本通のイギリス人が御真影の裏に隠したマイクロフィルムを探し出し,横浜に住む英国総領事が持ち歩く傘の柄の内部の空洞が暗号文を入れる器に使われ,ロンドンで写真館を営む人物に化けたスパイが検挙されそうになり,上海の憲兵隊に潜む内部スパイを追い,ゲシュタポに属するドイツ人新聞記者にして独ソの二重スパイ殺害の謎を追う〜非常に残念だなあ。現実のスパイって地味なんだろうし,誰も信用してはいけないんだろうし,そりゃあ寂しいモノだろうぜ。突き詰めていくと,小説にし難い材料だ。ま,今回は陸軍中野学校というテーマ選択を誤ったってことで諦めましょう
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第2次世界大戦前夜の日本で、極秘に設立されたスパイ養成組織「D機関」。そこに君臨する「魔王」こと結城中佐と、彼の部下たるスパイたちの活躍を描いた短編集。 何時代のどの国を書かせても、やっぱり柳広司はさらっと上手だよなあ。 いかにもありそうな世界観の構築と、魅力あるキャラクターの描写の両方が、押し付けがましくなくさりげなく、かつ安定していて素晴らしい。 それぞれの話にスパイ小説らしい緊張感があって、「日常ミステリ」を読み飽きた人にはおもしろいかも。 5つの短編のうち、「D機関」や結城中佐以外にはとくに連作になっている要素はないので、時間がないときにも気軽に1話ずつ読めます。 私的にはもう少し連作短編集と呼べる面があれば読み応えがあってよかったかも、と思う反面、 このあっさりと淡々としたところが、いかにもこの本において語られるスパイらしくていいのかもしれないとも思いました。 ★ 死ぬな。殺すな。とらわれるな。 結局のところ、優れたスパイとは、己以外のすべてを捨て去り、愛する者を裏切ってなお、たった一人で平気で生きていける者たちのことなのだ。
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密度の濃いスパイミステリーです。要素が綺麗に組み込まれているというか、要素しかない。のに凄く自然。初読では『XX』(ダブルエックス)がお気に入り。再読するぞ!
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