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源氏物語の男君たち の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/02/03

女君編に続いて、男君編。こちらも面白かったです。 とにかく、紫式部って、本当にすごい作家だったんだなぁという感想です。記憶喪失を小説に利用したり、題名だけで本文なし、という手法だったり。特に、因果応報、生者必滅、会者定離での伏線回収。やっぱりすごい。 瀬戸内寂聴氏の解説はとてもわ...

女君編に続いて、男君編。こちらも面白かったです。 とにかく、紫式部って、本当にすごい作家だったんだなぁという感想です。記憶喪失を小説に利用したり、題名だけで本文なし、という手法だったり。特に、因果応報、生者必滅、会者定離での伏線回収。やっぱりすごい。 瀬戸内寂聴氏の解説はとてもわかりやすかったので、次は小説を読んでみようかと思います。

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2017/06/17

 著者の文章はほとんど読んだことがなくて、食わず嫌いでした。実にわかりやすく、しかも適度にやわらかく、源氏物語に出てくる男君たちを解説しています。  当然、源氏に対する記述が多くなります。ただ、今までは源氏以外の男君を気にしたことがなかったので、この本を読んでおくと、源氏物語を...

 著者の文章はほとんど読んだことがなくて、食わず嫌いでした。実にわかりやすく、しかも適度にやわらかく、源氏物語に出てくる男君たちを解説しています。  当然、源氏に対する記述が多くなります。ただ、今までは源氏以外の男君を気にしたことがなかったので、この本を読んでおくと、源氏物語を読むときの視点が広がっていいと思います。  著者自身も小説を書いているため、源氏物語の作者である紫式部の意図やテクニックについても考察してあるところが面白いです。もちろん、正解があるものでもないでしょうが、紫式部の人間像が現れるようで面白い試みです。  女君について書いた本もあるようなので、次回はそちらも読んでみようと思います。

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2015/08/15

元ネタの全10巻を読み終えているので、あらすじを読んでいるみたいで分かりやすい。また深く源氏物語の世界を知った。

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2012/06/20

源氏物語へ愛情たっぷりの瀬戸内先生が主だった男君についてNHKの教育番組内で語られた内容をテキストにした一冊です。 これには前作「源氏物語の女君たち」もあります。 瀬戸内源氏には「女人源氏物語」から完全口語訳・諸々の源氏本で慣れ親しみまくっているのでこの本の内容はどれも「うんう...

源氏物語へ愛情たっぷりの瀬戸内先生が主だった男君についてNHKの教育番組内で語られた内容をテキストにした一冊です。 これには前作「源氏物語の女君たち」もあります。 瀬戸内源氏には「女人源氏物語」から完全口語訳・諸々の源氏本で慣れ親しみまくっているのでこの本の内容はどれも「うんうん、そうそう」と頷けるものばかりでこれといって目新しい切り口とかはありませんでした。 ただ今更ですが六条院の図にはっとさせられました。 それは明石の君の西北の町「冬の町」が他と明らかに差別されていることです。 冬の町にはまず所謂寝殿造りの体をなしていません。 対屋が2つ並んでいるだけ。 寝殿は無く北の対も無しです。 そして庭には遣水がありません。 遣水や築山があるべきスペースには御蔵町がひしめき源氏の財が押し込められています。 確かに他の町に住む女君は宮家に繋がる花散里・紫の上・秋好中宮と氏素性に非の打ち所がない方ばかり。 明石の君は所詮受領の娘でしかありません。 だからと言ってこの差別はどうなの?と思いつつ、いやここまで明石を「生まれの落ちる方」と区別し、住まいも目にわかる程ひとつふたつ品を下してまでしないと、実質的(←これも哀しい)正妻紫の上との勢力バランスが取れなかった、それ程に明石の君は源氏の愛をつかみとっていたと言えるのでは・・・と。 いやほんとにこんな話今更なんですがw 六条院の見取り図は今まで何度も目にしていたはずなのに、遣水の様子まで書き込まれたものは見ていなかったのかなぁ、自分。 源氏本編を読み終わった方にお勧めの一冊です。 読んでからこそ楽しめる瀬戸内男君考。 「わかるー!」「え~私はそこは好きじゃないなw」等自分の男君考と付きあわせながら読む楽しさもあります。 因みに私が一番好きな源氏に出てくる男君は「匂宮」です。 吹っ切れてて湿っぽくなく源氏の陽の部分を色濃く受け継いだまさに「THE 親王」なところが読んでいてすかっとします。 貴女のお気に入りの男君はどなた?

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2010/09/10

 姉妹編の「源氏物語の女君たち」とあんまりかわりがない。同じことを別の角度から(それほど異なった角度ではないけれど)書いている印象である。両方読む必要はないかな。  ただ、頭中将に関して、裏切られたと言い切っているのは少し驚く。確かにそうだなあと納得もした。 2009/2/21

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2009/10/04

内容(「BOOK」データベースより) 見た目がよくても、甘い言葉をささやいても、昔も今も千年変わらず、男の愛は「自己本位」。嫉妬、横恋慕、復讐心…。一大源氏ブームを巻き起こした第一人者が、権力と色情に生きる『源氏物語』の男君たちの姿を、現代の男性の生き方や性格・心理に重ね合わせな...

内容(「BOOK」データベースより) 見た目がよくても、甘い言葉をささやいても、昔も今も千年変わらず、男の愛は「自己本位」。嫉妬、横恋慕、復讐心…。一大源氏ブームを巻き起こした第一人者が、権力と色情に生きる『源氏物語』の男君たちの姿を、現代の男性の生き方や性格・心理に重ね合わせながら見ていく。 2009.3

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2009/10/04

「知るを楽しむ」の加筆訂正版。 前斎宮の冷泉帝への入内を画策するあたりの、出家後の藤壺の捉えと、浮舟の造型について作家としての想像を加えて解説しているところ、女人出家について言及しているところなどがおもしろかった。 解説本としてもコンパクトで読みやすい

Posted byブクログ