隠蔽指令 の商品レビュー
銀行での出世競争を主題に政界や暴力団との裏世界へと舞台が広がり、職場不倫も交えて、それらの点と点が見事に線でつながるスリリングな展開。テレビドラマも意識しているかのようにそれぞれのシーンがイメージできて、一気に楽しく読めた。
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面白かったですね。 主人公の献身ぶりに、イライラさせられますね。 それだけ、感情移入したということですかね。 サラリーマンなら、共感できる部分があるのではないでしょうか。 信頼している上司、しかも企業のトップに、頼りにされたら、多少おかしいと思いつつもやらざるをえないです...
面白かったですね。 主人公の献身ぶりに、イライラさせられますね。 それだけ、感情移入したということですかね。 サラリーマンなら、共感できる部分があるのではないでしょうか。 信頼している上司、しかも企業のトップに、頼りにされたら、多少おかしいと思いつつもやらざるをえないですかね。 最後の記述がちょっと物足りない感がありましたが、面白かったです。
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091204 onNHK 自殺 代表作として他著へ --- 「僕は君に信頼を置いているからね。うまくやってくれ」頭取の言葉に、行員天野の体は熱くなった。かつてのトップが愛人絡みで行った7億円もの不正融資が、いまメガバンクを脅かしつつあった。一時は系列ノンバンクに飛ばしてしのいだ...
091204 onNHK 自殺 代表作として他著へ --- 「僕は君に信頼を置いているからね。うまくやってくれ」頭取の言葉に、行員天野の体は熱くなった。かつてのトップが愛人絡みで行った7億円もの不正融資が、いまメガバンクを脅かしつつあった。一時は系列ノンバンクに飛ばしてしのいだ問題が、貸金業法改正の動きとともに再浮上してきたのだ。事態打開のため奔走する天野。闇社会の介入、そして起こる惨劇。家庭さえ崩壊させながら悪戦苦闘した果ての報いとは?仕え続けてきた者たちに対し、天野は自己回復の闘いに打って出た。 --- サラリーマン人生は、「逢魔が時」の連続だ。魔に魅入られたように不幸へと転落していく落とし穴がいっぱいだということだ。どうしてあんな上司の言うことを信じてしまったのか。私も悔しく苦い思いばかりしてきた。あとから振り返れば、あの一瞬さえ無事にやり過ごしていればなにも問題はなかったのにと後悔ばかりが募る。そのくせいつも上司は傷つかないところでのうのうと暮らしている。この野郎と叫びたい。最近はコンプライアンスが重視される。こういう時代は真面目なサラリーマンほど魔に魅入られやすい。例えばこの小説の主人公天野善彦は、上司の命令に忠実であろうとすればするほど不幸にからめとられてしまう。上司にとって、部下は取替え可能な部品に過ぎないことを知るのが遅すぎたのだ。「逢魔が時」に遭遇した瞬間、それにどう対処するかでサラリーマン人生は決まる。この小説はコンプライアンスが重視されるサラリーマン受難の時代に贈るノンストップのサラリーマン危機管理ノベルだ。 --- 信頼している上司に頼まれたとてつもない仕事・・「隠蔽」 何とかそれを達成するために奔走する主人公。 しかし、残酷にも失敗の全責任を負うのは自分・・。 サラリーマンは実に歯がゆい。 「会社はあなたを必ず裏切る」・・あとがきに書かれた江上剛のこの一文。
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これは当たりでした!最近、経済小説に凝りだしまして手に取った一冊。合併したメガバンクの頭取秘書の主人公が役員がらみの不良債権を隠蔽するためにどんどんと深みにはまっていく展開がとてもリアルです。梯子はずされまくりです。出世のために、上司からのビミョーな示唆を自分の裁量で解決しなけれ...
これは当たりでした!最近、経済小説に凝りだしまして手に取った一冊。合併したメガバンクの頭取秘書の主人公が役員がらみの不良債権を隠蔽するためにどんどんと深みにはまっていく展開がとてもリアルです。梯子はずされまくりです。出世のために、上司からのビミョーな示唆を自分の裁量で解決しなければならないサラリーマンの宿命にとても共感しました。こういう思考は私の世代の特徴なのかもしれません。
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