死ぬまでに知っておきたい人生の5つの秘密 の商品レビュー

ジョンイッツォ【著】,栗木さつき【訳】

2018/12/26

内容は新しいことではないが、２３５人の老人に
インタビューしたというところがすごい。
５つの秘密も捉える人により価値がある場合もあるし、
ない場合もあるだろう。
著者の主観、押付けばかりの他の成功本とは一線を
画しているという意味では今後も再読してみたい。

2012/01/28

人生の秘訣について、インタビューを重ねていくと、どうやら共通点があると気づいた著者による、取材日記の形態でストーリーが語られていく。もちろんピンとくるものもあれば、そうでない点もありますが、ひとつ忘れられない一文があったので、書き留めておきます。

「災難は自分を自分自身に引き合わせる」

本人の本質は、トラブルに見舞われた時に現れるということなのだろう。そういえば、思い当たる節があって、自分の給料が下がった時のことを思い出していました。給料を下げられたことが、ものすごく頭に来てしばらく何も手につかない状態ではあったのですが、しばらくして自分では何もできないことに気づき、

つまり、

「自分の時間に自分で値段が付けられないことに腹が立っている」

と、悟りました。そうなれば、話は簡単！そうできるスキームを探すまでです。と今に至ることを考えると、こうった発想の転換って重要だと悟ります。

2011/12/08

５つの秘密に関してはほかの方のレビューに詳しいので、ここでは本文からより具体的な実践方法を書き出してみます。

①知識ではなく智恵が大事。知識は事実の積み重ねであるのに対して、智恵とは大切なものとそうでないものを見分ける能力である。本当に大切なものをを見つけることができなければ人生の真の意味を見つけることができない。

②寝る前に、今日は心地よい疲れを感じただろうか？と自問する。

③病気などで静かに過ごすようになって初めて物事がはっきりみえてくる。大切でないものを排除できる。（今度の震災なんかも、そういう時だったはず！）

④高齢者が晩年になって後悔することは、「何かしなかったこと、チャンスを活かさなかったこと」だ。

⑤自分を裁かず愛する。自分の潜在意識に雑草ではなく花を植えよ！自分を褒め、家族や他人を褒めよ！

⑥今を生きる・・・自分の人生をあれこれ評価せず、もっと楽しめ！

⑦人生で起こしたい変化についてカードに書いて、いつも持つ。
　（例：健康的な食生活をおくる、自分の意見をはっきり言う）

⑧一日のうちに内省の時間、瞑想、儀式の時間を持つ。
（例：朝起きた時の瞑想、一日を振り返りながら散歩、決まった音楽を聴く）

書かれていることは至極もっともで、いままでにも誰かの本や講演で何度か見聞きしたことだけど、一番難しいのは、実行できるかどうかということだと思う。

本当に大切なものを見つける「智恵」をつけるために、②～⑧の訓練？が必要なのだと思う。

2011/05/14

著者が、高齢の賢人に、インタビューを行い、人生に必要な学びを「死ぬまでに知っておきたい」と題し、伝授してくれます。

本書のタイトルには、「死ぬまでに」と、少々インパクトのある言葉が使われていますが、著者自信、この言葉をタイトルに使いたいと言ったところ、周囲から反対意見を浴びせられたとのこと。

人は、生まれてきた限り、死ぬ運命にあるはずなのに、日常生活では「死」を遠ざけ、存在をみないようにしているところがあります。

限りある人生だからこそ、「死ぬまでに」知らなければならないことがあるはず、と著者は訴えています。

人生の秘密、知っておいて損はないはずです。

2010/05/12

周囲の人たちから「幸福な賢人」と見なされている人に「幸福な人生を生きるための秘訣」についてインタビューをし「幸福に生きる秘訣」を「5つの秘密」として紹介しています。

自分の心と向き合い、意識して生きていくことが大切なのだと気付けます。

自分が年老いた時、死ぬことについてどう考えるだろう？

知っているだけではだめなんだよ。
心の声が聞こえたら、それを実行に移す勇気を持たなければ。

2009/10/04

60歳以上の方にお話を聞いて人生の秘密についてまとめられたという本です。
5つの秘密とは
１．自分の心に忠実であれ
２．思い残すことのないように生きよ
３．愛になれ
４．いまを生きよ
５．得るより与えよ
とのことです。この表面上の意味だけではなくその背景にあるかんがえかたが素敵なこともあり、読む価値のある本だと思います。

2009/10/07

悔いのない人生を送るには、どんな生き方をしたらいいのだろう。
死ぬ時に幸せだったと微笑むことができる人がどれくらいいるのだろう。
5つの秘密の中で、自分の心に忠実であれ。危険を冒さなかったことに後悔をするより、危険を冒せ。そして、やっぱり究極は愛を貰うより与えられる人になる事だと思う。
人生で幸福を決定するものが、挫折や失敗の後に踏み出す第一歩だとしたら、常に自分の向かう先を確認しながら強く進んでいきたいものである。

2009/10/04

文句無しに「世界的名著」認定。

まず、本を作る過程が興味深い。多くの人に「賢人」を紹介してもらい、最終的に200人あまりの人にインタビューする。「人生の秘密」を尋ねるために。そして、賢人たちが答えた中身を５つに集約したのが「the five secrets you must discover before you die」というわけ。

著者も断っているように、５つの秘密は必ずしも目新しいものではない。だが、良き人生を生きた賢人たちが、結果的に同じような真理にたどり着いていたということの意義は大きい。我々あとに続く世代は、60歳を待たず、できるだけ早い時期からこの秘密に従いながら生きるべきだ。そして、子供など後に続く世代にそれを説き、また自らそれを生きることによって手本を示すべきだ。

税金を遣って、この本を無料で全家庭に配布してもいいとすら思う。