愛の使者のために/奇跡のロマンス の商品レビュー
「愛の使者のために」 ニーナはひとりで子供を産んだところだった。妊娠したとわかったとき、彼女は黙ってジャックのもとを去った。常々、子供は嫌いだ、トラブルの種だ、と言っていた彼に、父親になってほしいなどとは言えなかったのだ。この子にだけは、私のような思いをさせたくない…。ニーナ自身...
「愛の使者のために」 ニーナはひとりで子供を産んだところだった。妊娠したとわかったとき、彼女は黙ってジャックのもとを去った。常々、子供は嫌いだ、トラブルの種だ、と言っていた彼に、父親になってほしいなどとは言えなかったのだ。この子にだけは、私のような思いをさせたくない…。ニーナ自身は両親にうとまれてつらい子供時代を過ごした。でも彼女は決心していた―この子はきっと幸せにしてみせる。一方、ジャックは友情の証として、不承不承産院を訪れた。友人たちが父親になる誘惑に次々屈服していくのが信じられなかった。子供なんて大人の生活をむしばむだけだ。そんなジャックとニーナが、病院のエレベーターですれ違った。黙ったまま驚愕の表情で彼を見つめるニーナ。ジャックは穴に落ちていくような感覚に襲われながら彼女を見返した。 子供は嫌いだと公言していたのに、我が子だけは違うというありがちなヒーロー。ただこのヒーローは隠れて出産してヒロインを責めないところが好印象。そこで強引に迫ったりするリン・ヒーローよりは好感が持てるし、ものが見えている。ヒロインは自身の経験からヒーローが子供を愛せないと思い込んでいたけれど、次第にヒーローの愛を信じられるようになっていく。その過程の一歩一歩が良かった。 「奇跡のロマンス」 再びめぐりあったとき、彼はなにも覚えていなかった。彼女のことも、ふたりの間の息子のことも…。ジャスティン・ホールウッドは、人生の絶頂にあった。ロンドンで経営する会社は大成功、お金も地位も権力も手に入れ、身につけるものはすべて最高のもの、そして社交界一華やかな美女との結婚も、望めばいつでも実現した。サラ・コンロイは、故郷の小さな村で、彼の息子を育てていた。二年前、ふたりは恋に落ちたが、やがて別れ、彼の子供を身ごもったまま、彼女は姿を消したのだった。だが運命の手に導かれるように、自動車事故で記憶をなくしたまま旅に出たジャスティンは、偶然、彼女と息子に再会することになった。彼女を愛し、小さな村の穏やかな暮らしに新しい人生を見いだしていくジャスティン。サラは彼との過去を隠したまま、二度目のチャンスに賭けようとするのだが…。 ヒーローの記憶喪失ものとシークレットベイビーの合体。実際にはありえないだろう物語。記憶喪失になって人間味を取り戻していくヒーローはなかなかだけど、その前のヒーローがけっこう嫌なやつだっただけに魅力はいまいち。
Posted by
- 1
