マックス・カラドスの事件薄 の商品レビュー
「僕はかねがね探偵になりたいものだと、ひそかに野心を抱いていたんだ」盲目の名探偵マックス・カラドスの短編8編。盲目というところに目をつけたのは大したもので、その人の経歴、人柄を目で観察して言い当てるホームズと同じようなことを聴覚、触覚、嗅覚を駆使して捉え、事件も解決していくのだ。...
「僕はかねがね探偵になりたいものだと、ひそかに野心を抱いていたんだ」盲目の名探偵マックス・カラドスの短編8編。盲目というところに目をつけたのは大したもので、その人の経歴、人柄を目で観察して言い当てるホームズと同じようなことを聴覚、触覚、嗅覚を駆使して捉え、事件も解決していくのだ。一足の靴がいつのまにか両方とも左になっている謎と事件が融合する「靴と銀器」、第一次大戦前夜に敵国スパイの暗号通信を阻止する冒険スパイもの「ヘドラム高地の秘密」などパターンが工夫されていて楽しめる。
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東京創元社の2014年復刊フェア書目。積んでいるうちに2015年のTwitter投票が始まってしまった……。 かつて創元推理文庫で何冊か刊行された『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』の1冊で、主人公に盲目の名探偵を、ワトソン役に職業探偵(浮気調査や素行調査をする現実的な職業...
東京創元社の2014年復刊フェア書目。積んでいるうちに2015年のTwitter投票が始まってしまった……。 かつて創元推理文庫で何冊か刊行された『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』の1冊で、主人公に盲目の名探偵を、ワトソン役に職業探偵(浮気調査や素行調査をする現実的な職業の方)を配したところがユニーク。今でこそ変わった設定や職業の探偵はさほど珍しくなくなったが、当時はかなり独自性があったのでは? 古い探偵小説に共通することだが、本作も基本的には『お約束』を楽しむ内容。
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盲目の探偵マックス・カラドスの事件簿。短編8本収録。 事故で後天的な全盲となったマックスが万能すぎるもまあよし。 ワトソン役が職業探偵というのも面白い。 こういうのに突っ込むのは野暮ということで、それなりに楽しく読んだ。 殺人だけでなく、窃盗や幽霊探しなんてネタがあるのも好み。 そもそも【名探偵】ってワクワクする単語だよね。
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