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2013/10/27

「雪の結晶は、天から送られた手紙」。 そんなロマンチックさと、時にはユーモアを交えた雪の研究が著された一冊。 半分近くの都道府県が雪の降る日本。 雪下しが、生産に使うはずの労力を散らせてしまっているという問題意識に始まり、雪の本質を顕微鏡で捉えるドラマをつぶさに語っており、その...

「雪の結晶は、天から送られた手紙」。 そんなロマンチックさと、時にはユーモアを交えた雪の研究が著された一冊。 半分近くの都道府県が雪の降る日本。 雪下しが、生産に使うはずの労力を散らせてしまっているという問題意識に始まり、雪の本質を顕微鏡で捉えるドラマをつぶさに語っており、その、探究の姿勢に、はっとさせられます。 中谷宇吉郎の森羅万象帖 展 http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_002432.html(2013年9月2日(月)~2013年11月23日(土)) と合わせて読むと、なお、その人柄に引き込まれます。 「霜もアルコールを含ませるとくだを巻く」のユーモアはたまらないものがあります。

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2013/07/21

世界有数の雪国地帯をもつ日本で先駆的研究をおこなった中谷氏が、専門的知識がない日本人にわかりやすいように、「雪とは何か」を表した本。 素人にもわかりやすいように心を砕いているのが伝わって、ところどころ中谷のユーモアにくすっとなる。 センスオブワンダーをくすぐられる一冊でした。

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2013/06/01

するする読めて、文章巧いんだろうなあ、と思った。 自然科学の研究、学問の進め方進み方、情熱や感動について。

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2013/01/08

この本は戦前に書かれたものである。その当時、どんな状況でどのような気持ちで研究を進めていかれたのか、間近で見ているような感覚になる。真冬の十勝岳で、北海道帝国大学で。科学書であるのに物語を読んでいるようだ。これを古典と言うことに初めて気づいた。著者は雪の写真家ベントレーと同じ時代...

この本は戦前に書かれたものである。その当時、どんな状況でどのような気持ちで研究を進めていかれたのか、間近で見ているような感覚になる。真冬の十勝岳で、北海道帝国大学で。科学書であるのに物語を読んでいるようだ。これを古典と言うことに初めて気づいた。著者は雪の写真家ベントレーと同じ時代を生きた方で、自身の雪の結晶と人口雪の実験について書かれてある。興味を持たれた方は、雪の結晶の本も手に取ってみては?

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2012/12/27

雪はどう生まれるのか、という疑問に始まった研究の素晴らしさにまず感動する。昔の学者の言葉なので、不思議な文体だが、そこもまた本人の姿勢を感じさせる。本来、学問というのはこうして進むんだよ、という道筋を示した本でもある。学生時代から今回まで、これで4回めの体験。

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2012/03/04

「すべての事柄についての一般的の知識の向上は、必ず後日そこから優れた成果が出てくる土台となるものである。」 この言葉を体現しようと書かれた本だと感じた。最初に雪に対する社会的な問題意識や情熱が熱く書かれていてそれだけで胸が熱くなった。その問題意識の解決の為に、自分の信じるよりよい...

「すべての事柄についての一般的の知識の向上は、必ず後日そこから優れた成果が出てくる土台となるものである。」 この言葉を体現しようと書かれた本だと感じた。最初に雪に対する社会的な問題意識や情熱が熱く書かれていてそれだけで胸が熱くなった。その問題意識の解決の為に、自分の信じるよりよい世の中の為に文化レベルで雪に対する国民の知識を向上させてやろうという野心がにじみ出ていて超かっこいい。今年頭に読んで心が震えた一冊。

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2012/01/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

雪の研究者 世界で初めて人工雪作った 自分の好きなことをやって大成した 自分が好きで将来仕事にしようと思っていること ・物理工学科、理科っぽい、量子力学 ・観察が好き ・好きなことを見つけたい ・農業をやりたい、自給自足 ・エネルギー系、スケールでかい話 ・官僚になりたい、好きとか嫌いとかではなくてもっと大きな動機、民間に興味ない、お金を稼いで自分がハッピーは虚しい ・二人以上欲しい、子供と接したい ・地元帰る、仕事よりも家庭を重視したい ・仕事と家庭の両立 ・古風な家庭、書道 ・スポーツ

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2012/01/19

実家にいたら、本棚に増やしたかもしれない。文章がいい。科学的思考をしていらっしゃり、かつ一般の人にわかりやすく伝える言葉選び、筋立てをされている。それでいて、雪の日は実験、晴れた日はスキーと、長閑な時代がうかがえるのもいい。雪に、自然科学に興味がなくても読めてしまう本。岩波文庫の...

実家にいたら、本棚に増やしたかもしれない。文章がいい。科学的思考をしていらっしゃり、かつ一般の人にわかりやすく伝える言葉選び、筋立てをされている。それでいて、雪の日は実験、晴れた日はスキーと、長閑な時代がうかがえるのもいい。雪に、自然科学に興味がなくても読めてしまう本。岩波文庫の緑になるだけある。「如何に自然の秘められたる工は深く、人智によるその認識が遅々としているか」など、好きだなあと思うフレーズも多々。

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2012/01/10

「千夜千冊」の一冊目に上がっている『雪』。昭和13年に中谷宇吉郎博士によって書かれた作品です。(ちなみに、世界で初めて人工雪の実験に成功した方だとか) 内容は雪の研究の歴史、日常から見た雪(主に災害について)、雪の結晶について、そして初期の人工雪を作る過程。中でも人工雪を研究す...

「千夜千冊」の一冊目に上がっている『雪』。昭和13年に中谷宇吉郎博士によって書かれた作品です。(ちなみに、世界で初めて人工雪の実験に成功した方だとか) 内容は雪の研究の歴史、日常から見た雪(主に災害について)、雪の結晶について、そして初期の人工雪を作る過程。中でも人工雪を研究する箇所については、工夫のほどが分かりやすく書かれているので、臨場感も味わえます。 寒いから雪が降るというだけではなく、空で何かが起こっている結果として雪が降ってくる。雪の結晶はその何かを知るための暗号。 文学的ではなく、科学的に冬を味わうのもいいかもしれない、と思う一冊でした。

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2011/12/24

請求記号:451.6ナ 資料番号:010676435 雪の研究について語っています。私達もいっしょに仕事をしているような気持ちになります。

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