カリブ諸島の手がかり の商品レビュー

T.S.ストリブリング【著】,倉阪鬼一郎【訳】

2014/10/19

『亡命者たち』
殺害された宿屋の主人グリリェート。グリリェートと一緒に食事をしていたベネゼエラの元独裁者ポンパローネ。ワインに仕込まれた毒クモの巣がかかったワインを巡って喧嘩になったグリリェートと娘オルテンシャ。クモの巣のかかったワインを綺麗にしたオルテンシャ。グリリェートが持っていた写真に写っていた女性の秘密。

『カバイシアンの長官』
カパイシアンにやってきたポジオリ教授。カパイシアンの長官ボワロンからカコと呼ばれる反乱軍の指導者ジャン・ラフロンドの調査を依頼される。長官が送り込んだスパイを見破り耳を切り落とし返してくるラフロンド。長官がカコの首領と訴える白人至上主義のクレイと保険会社の外交員オステルワルスキー。カコの本拠地に入り込んだポジオリ教授。長官軍と反乱軍の戦い。

『アントゥンの指紋』
ド・クレヴィソーと犯罪についての賭けをしたポジオリ教授。タイミングよく起きた銀行強盗事件。目撃者の証言で歌を歌いながら逃げた犯人。歌から犯人を割り出そうとするポジオリ教授。現場に残された指紋。歌を歌った歌姫に宛てた手紙の主はド・クレヴィソーだった。指紋の持ち主であるアントゥンは事件前に死んでいた。指紋に隠された謎。

『クリケット』
クリケットの試合後に死んだオズワルド・ヘミングウェイ。父親であるアレキサンダー卿の依頼で調査するポジオリ教授。死の直前、無茶な投資で500ポンド損をしていたオズワルド。銀行から消えた500ポンドはオズワルドが横領したのか？横領発覚を恐れての自殺か？発見された500ポンド。紙幣の番号から25万ポンド強奪事件の紙幣と分かる。紙幣についたシミから犯人を割り出そうとするポジオリ教授。スコットランドヤードの皮肉。

『ベナレスへの道』
ヒンドゥー寺院で一夜を過ごしたポジオリ教授が巻き込まれた事件。ポジオリ教授が泊まった寺院で殺害された新婚の花嫁。奪われた持参金。一部はポジオリ教授と同じく寺院に泊まっていたクーリーたちの体から見つかった。容疑者として捕まった新郎の叔父から依頼され調査に当たるポジオリ教授。ポジオリ教授の鞄から発見された持参金。逮捕され牢に入れられたポジオリ教授がたどり着いた結論と遅すぎた結末。

市川図書館
　２００９年３月４日初読