角 の商品レビュー
『つの』 レビューを書き忘れていて、話は思い出せるけど、なにか心に残ったものはなにもない。つまりそんな小説だ。
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1411 どのキャラも個性的で会話のテンポも良く楽しめました。初めての著者作品でした。ことばの回し方が好みで星4つ。
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ある日突然頭に角が生えてきてしまった女の子の物語。 女の子といっても社会人。 角が生えたこと以外は特別変わったこともなく、 何か特別な能力に目覚めて闇の組織と戦う~ みたいなストーリーでもない。 角生えちゃった。 けれどつづく日常。 もちろん角が生えたことは主人公にとっても大...
ある日突然頭に角が生えてきてしまった女の子の物語。 女の子といっても社会人。 角が生えたこと以外は特別変わったこともなく、 何か特別な能力に目覚めて闇の組織と戦う~ みたいなストーリーでもない。 角生えちゃった。 けれどつづく日常。 もちろん角が生えたことは主人公にとっても大きな恐怖で 不安になったり、周りの目に敏感になったりもするのだけど そこから日常に溶け込むまでが自然。 いやぁ、自分の頭に角生えたらそりゃびっくりするよなぁ、 でもどうしようもないよなぁと思いながら淡々と読めてしまう。 展開が映像向きかもね、って思いながら読んだ。 さらっと読めるので、がっつりしたミステリーを読んだあと 息抜きしたい時なんかにどうぞ。
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御伽噺。 ある日、目覚めると角が生えている主人公。 これまでにも、目覚めると虫になった男や、花が異常に伸びた男、色々とあったが。 校閲という仕事に従事する女性の物語。 シュールであったり破天荒な内容ではなく、巻末の角田光代氏の後書きにもあるように、日常に重きを置いた作品。 ...
御伽噺。 ある日、目覚めると角が生えている主人公。 これまでにも、目覚めると虫になった男や、花が異常に伸びた男、色々とあったが。 校閲という仕事に従事する女性の物語。 シュールであったり破天荒な内容ではなく、巻末の角田光代氏の後書きにもあるように、日常に重きを置いた作品。 校閲という、あまり広く知られていない職業を選んだところもニクいが、この作品を通して、働くこと、仕事に対する姿勢や、普通の日常というものの在り方を懐疑させられる。 小説でありながら、現実というものの本来の在り方をを捉え直したくなる一冊でした。
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ある朝目覚めると、麻起子の頭に角が!と、面白おかしいな設定。角を隠しながら普通に生活する麻紀子・・・どんな締めになるのか想像もつかなかったけど、案外あっさり。実際、頭に角が生えるなんて事があったら、大スクープ間違いナシ(笑)
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星は4つ。けど勧めないという珍しいパターン。 酔っ払いに飲まされて起きると、私の頭に角が生えていた。 文章の校正を生業とする主人公はお団子ヘアのようにして、 フツウに出版社に出勤する。 虫になったザムザとは違い、ごくごくフツーに暮らしつづける主人公。 角をとれるかもしれな...
星は4つ。けど勧めないという珍しいパターン。 酔っ払いに飲まされて起きると、私の頭に角が生えていた。 文章の校正を生業とする主人公はお団子ヘアのようにして、 フツウに出版社に出勤する。 虫になったザムザとは違い、ごくごくフツーに暮らしつづける主人公。 角をとれるかもしれないと情報を持ってきた恋人と中国まで行くが、 実は恋人は忙しい中でたまには旅行を、と思っただけだった。 角は、主人公の感情を反映して、 ちょっときゅんとしたり、しんと冷えたり、ぽっと熱を帯びたりする。 それだけ。 ひたすら校正する麻起子。 角がばれ、なぜかそのばたばたで、嫌っていた編集者や作家から求愛される。 恋人と別れて、作家に乗り換えるか? そうして角は、とれるのか? 角がなくても十分成り立つストーリーではある。 ただ、角という異物が小さくて完全に隠れるところ、 だのに異質なところから作家の気持ちに火がつくあたりは、 そうか、角まで行く必要があったのね、かつ、全身が虫になったんじゃダメだったのねと納得。 しかし、狂気の桜ほどキョウレツではなく、 鳶がクルリとほど温かくもなく、 さくっと折れるように人が死んで幕引きだったのが、うーん、うーん、うーん。
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まったく普通のありふれた生活、毎日毎日同じことの繰り返しだった生活が、角が生えた!というその一点で新鮮な風が入り、それまでと違う感じ方見え方視点が生まれ、、、あまりに突拍子もない設定なのですが、それもすんなりとそうかそうかと読んでしまえる上手な作家さん。とても面白かったです。途中...
まったく普通のありふれた生活、毎日毎日同じことの繰り返しだった生活が、角が生えた!というその一点で新鮮な風が入り、それまでと違う感じ方見え方視点が生まれ、、、あまりに突拍子もない設定なのですが、それもすんなりとそうかそうかと読んでしまえる上手な作家さん。とても面白かったです。途中は本当にすごく面白く読んでいたのですが、<どうやって終わるのかなぁ>というのが気になり、それでも気になりながら想像していたどれにも当てはまることなく、え!?ソウ来たか?!わぁぁぁぁぁ、はぁ。。。。という感じで、読了。 粘っこくはないけれどこの作家の含んでいる毒気が、全体を通してなんとなく漂っているような、そんな読後感です。でもサッパリしています。とても面白かったです。
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